■■【経済の読み方】何が起こった2015年7月を時系列に見る 前半
世の中の動向は、アラカルト的に見ることも大切ですが、時系列的に見ると、また異なった面が見えてきます。
ここでは、これまでブログ掲載してきました内容を、月単位に、コンパクトにまとめてご紹介します。
※ 月により文字数が多くなりますと、分割掲載することがあります。
■ 原発継続が株主の意思?
株主総会開催がピークになっています。東芝のようなコンプライアンスに関わる問題を抱えている企業は、総会に長時間を要し、東芝では三時間を超えてしまったそうです。
電力各社の株主総会が一斉に開かれました。一部の株主が、原発の廃止などを求めましたが、株主提案はいずれも否決されました。原発の再稼働を巡っては、九州電力の川内原発と関西電力の高浜原発が、原子力規制委員会の安全対策の審査で、新たな規制基準に適合していると認められました。今後も他の原発が再稼働を始めるでしょう。
原発は、コストが安いといいますが、福島第一原発事故で、廃炉等の費用を勘案すると高いことが明白になりました。早く原発の恐怖が終焉してくれると良いですね。 映像
■ TPPはいつ締結されるのでしょう?
アメリカ政府に強力な交渉権限を与える法案が米上院で可決されたことが大きく報道されました。アメリカの法律では、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)は、たとえ大統領が調印しても、議会がそれを覆すことができます。オバマ大統領に決定を一任するというのが今回の可決の大きなポイントです。
オバマ大統領は、与党の反対を押し切り、野党共和党の賛成を得て、成立させました。アメリカの威信をかける大統領の並々ならぬ決意が窺えます。
日本にとってTPPが本当にメリットの大きなことなのかどうかは、私には解りません。他国からつまはじきにされない消極的な面では、締結されることが望ましいと思います。しかし、国内世論は、かならずしもYESの方向とは限りません。ある程度の納得を得てからでも良いのではないでしょうか。 映像
■ 自動車のノードラ化に拍車がかかる
グーグルの自動運転が話題になっていますが、自動運転に力を入れているのはグーグルだけではありません。ベンツを始め、大手各社は日本メーカーも含め当然熱心に取り組んでいます。
人間が、車に乗って、目的地を指定すればベストなルートで目的地まで連れて行ってくれるのですから、電車やバス旅行の気分ですね。本当に安全性が高いのか、正しい目的地に連れて行ってくれるのか、事故が起こったときに誰の責任になるのか等々、心配になる点はたくさんあります。
そのような問題を解決するために、日本のメーカー各社はこの分野で優位にたつことを目的として、企業の枠を超えて共同開発に乗り出すことになりました。トヨタ自動車や日産自動車など自動車メーカー6社と部品メーカーが参画します。
人工知能では、アメリカや中国に一歩後れをとっているというニュースが出たばかりです。日本勢はこの分野で、外国勢に勝つことができるのでしょうか? 詳細
■ 一円玉の旅烏は60才還暦
”一円玉の旅烏”という言葉で始まる子供の歌があります。現在の一円硬貨は昭和30年アルミニウム製で誕生、今年で60年を迎えるそうです。還暦祝いに、造幣局が、記念の貨幣セットの販売を始めます。
一円の価値は、デノミなどで大きく変化してきました。戦前は1円が約1ドルという時代もありました。最初に誕生した一円硬貨は、今から約140年前の明治4年です。以降、金貨や銀貨として流通したのですから、その価値は高かったのですね。年が知れてしまいますが、子供の頃、黄銅製の硬貨を一枚持って駄菓子屋に行くのが楽しみでした。 映像
■ 中国バブルがはじけそう?
豪雨、ダウンバーストなどと天候不順が続いています。農林水産省は主な野菜14品目のうち「白菜」や「ジャガイモ」など6品目の卸売価格については、平年より20%以上高くなるという見通しをまとめました。
食卓を直撃する、嬉しくないニュースですが、さらに怖い状況が続いています。と、言いましても、中国の話です。景気の減速が鮮明になってきていますが、上海株式市場では代表的な株価指数が40%もの上昇傾向が続いています。
GDPが7%と、先進国と比べると莫迦高ですが、中国政府の発表はホンモノなのでしょうか? いずれにせよ、実体経済が伴っていないとみた方がよろしいでしょう。そうなりますと、いつ、バブルがはじけるのか? はじけた場合に世界経済にどの様に、どのレほどのインパクトを持って、その影響が出るのでしょうか?
考えただけでもゾッとするのは私だけでしょうか? ・・・・・<映像>
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