■【心 de 経営】45 企業のブランド戦略創造への挑戦「ブランド概念」
企業のブランド戦略創造への挑戦
【筆者紹介】 日本経営士協会理事長 経営士 藤原 久子
平成22年には横浜型地域貢献企業の最上位を受賞、続いてグッドバランスの受賞により、新聞、雑誌の掲載をはじめ、ラジオやWebTV(日本の社長100・神奈川県社長t v)に出演したりして、各種メディアで紹介されている。
http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/2002.htm

■ ご挨拶
持続可能な目標設定と行動計画は、企業が株主をはじめ顧客・従業員・地域社会等に於いて、ステークホルダーの価値観を理解し価値の最大化が求められる為、経営者の社会的責任つまり企業存続維持の責任があり、経済的責任が問われるものであります。
企業とNPOのパーソナルシップに関心を寄せて価値共創経営を支えるのは、有効な取り組みといえます。
■「ブランド概念」
ブランドの役割は、製品を多方面から識別し差異化を図るために、まずはブランド構築の意味・意義を再確認することから始めたいと思います。
ブランドとは消費者の支持に裏付けされ強いブランドを構築するためにはコミュニケーションによる価値伝達、様々な顧客との接点で生まれる価値の創造が重要な役割を果たすものであると確信します。つまりブランドの構築は絆の構築で、広告やプロモーションを通した関係づくりを高めていくことの必要性や重要性を意味するものと思います。
それではブランド概念と用語の整理をしてみましょう。
・ブランド要素(brand element)
製品を識別し、差別化するための手段(名前、ロゴ)
・ブランド化(branding)
ブランドの要素によって製品を識別可能にし差別化する行為
・ブランド知識(brand knowledge)
ブランド要素を手掛かりとして形成される消費者の知識
・ブランド構築(brand building)
望ましいブランド知識構造を形成するための継続的取組み
つまり、その意味や価値を明確化された「ブランド化された製品(branded prod uct)」に他ならない。
また、製品開発(モノの開発)vsブランド構築(絆の構築)市場に於いて研究開発(モノの開発)
研究開発(R&D)に基づく優れた機能・品質の追求→良いモノづくり、一方で広告やプロモーション(A&P)を通じた意味づけと関係づけ→強い絆を構築をするためには、コミュニケーションによる価値伝達や様々な顧客接点での価値の実現が、決定的に重要な役割を果たすのであります。
ものづくりを価値づくりにまで高めていくことの必要性・重要性が指摘されていますが、是非とも当協会のブランド強化にも全力で推進して価値を高めて参りましょう。

◆【経営コンサルタントの育成と資格付与】
