経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

■【あたりまえ経営のすすめ】2部 管理編2-22 プロ管理職のリーダーシップ 「リーダーシップ」のある人・ない人

2023-03-14 20:03:00 | ◇経営特訓教室

■【あたりまえ経営のすすめ】2部 管理編2-22 プロ管理職のリーダーシップ 「リーダーシップ」のある人・ない人

 多様化の時代になり、ホンモノ智恵が求められる昨今です。

 世の中には、「専門家」とか「プロ」と呼ばれる人が多数いらっしゃいます。

 ところが、残念なことに、その大半というのが、「エセ専門家」「エセプロ」なのです。

 管理職も、“真”のプロ管理職にならなければなりません。

 ホンモノのプロ、要は「“真”のプロ」とは、どの様な人を指すのでしょうか。

 エセプロの多くは、「あたり前のことが、あたり前にできる」ということを軽視しています。

 「今の時代、最新の経営理論に基づく経営が重要である」と「あたり前」を蔑視をしている人もいるほどです。

 では、「あたり前」とは、なんでしょうか?

 「“真”のあたり前」を知らずして、あたり前を軽視して欲しくないですね。

 あたり前は、その辺に転がっているのではなく、「あたり前は創るもの」です。

 1970年代から、半世紀近くの経営コンサルタント経験から、最善の策ではないにしても、ベターな策を講じるための智恵をご紹介してまいります。

メモ

■ 2部 【管理編】 プロの管理職のあり方

 本シリーズは、経営士・コンサルタントなどの経営専門業・士業の先生方を対象として、第1部の【経営編】をお送りしてきました。しかし、その内容は、視点を変えれば経営者・管理職のためのお話でもあります。ビジネス界においては、フレキシブルな視点の持ち方をできる人が高く評価されるのです。

 筆者は、経営コンサルタントという仕事柄、しばしば管理職研修も実施してきました。その時に、必ずといって問うことは、「管理とは何でしょうか?」ということです。

 管理職の皆さんは、よく勉強していて、私より立派な回答が返ってきます。

 「では、それをどの様に実務に活かしていらっしゃいますか」と問いますと、期待するような回答が返ってきません。

 難しいことを勉強しすぎているのではないでしょうか。知識と実務が乖離していますと、せっかくの知識が知恵として活かせません。

 管理職として、「あたりまえ」なことが、実務で行われているのかどうか、謙虚に自分自身を見ることも大切なのではないでしょうか。

 管理職は、「管理とは何か」「温かい管理」を正しく理解しなければ、部下からも、上司からも、社会からも正しく評価されません。

  温かい管理とは
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/8b7833c2ebc019660a3813e9dedbf92f

 ここでは、管理職なら誰もが知っているようなことを整理してみました。

 知識としてはご存知のことでしょうが、それを実務に活かすにはどうしたらよいのかを考えてくださる契機となると幸いです。

 

■ 第2部2章 プロ管理職のリーダーシップ 

 私達は、ひとりでは生きていくことはできません。社会や組織に所属して、他の人と共に力をあわせることが、近道といえます。そこに求められるのが、「リーダーシップ」です。

 管理職だけではなく、ビジネスパーソンにはリーダーシップを取れることが、成功への近道であり、自己実現には不可欠といっても過言ではありません。では、ビジネス界におけるリーダーシップとはどのようなものなのでしょうか。原点に戻って、再度考え、新たな気持ちでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

■ 2-22 「リーダーシップ」のある人・ない人

 

 「リーダーシップのある人からコンピテンシーを学ぶことは難しいです」と、既述していますが、それとは矛盾するようですが、リーダーシップを発揮できる人には「熱い心」があるという側面が共通していることは事実と考えます。

 前項で、リーダーシップを持つ人の特性を述べてきました。ここで、視点を変えることで、リーダーシップとは何かを深める意味で、逆に、リーダーシップの弱い人の特質を、少々見ておきましょう。


 リーダーシップのない人に共通しているように思えるのが「内向き思考」「自己本位」な面が強いことです。

 リーダーシップの弱い人が、「ものさし」を持っていないわけではありません。とりわけ「お役人」といわれる官僚は、法律という「ものさし」を振りかざして、それをベースに、「自分がこれをすべきか、これは言ってもよいことなのか」を判断します。また実効の団に入りますと、それを自分ではやりません。部下に忖度させ、自分が直接非難される事態に陥らないようにしています。自分の判断は規則に固執し、規則から外れることをしないのです。

 「事なかれ主義」、「臭いものには蓋をする」というような発想もしばしば見られます。

 リーダーシップのある人は「仕事は自分で作るもの」というのを、あたり前のことと考えています。リーダーシップのない人というのは、失敗は出世に響きますので、失敗を極端に怖れ、できるだけ与えられた仕事だけに絞って時間を過ごします。それほど時間のかからないことでも、できる限り時間をかけます。そのことで、何かを言われますと、のらりくらりと逃げ回ります。

 あたかも真剣に取り組んでいるかのように「やっています」というふりをしたり、口にだしたりします。たとえば、2020年にコロナウィルス禍が発生したときに、その対策として効果があるといわれてマスクを全世帯に2枚ずつ配布をしました。そのために何百億円という予算を投じました。

 マスクは、コロナ対策として一定の効果はあります。しかし、一家族2枚で、どうやってコロナ感染を防げるというのでしょうか。「コロナ対策をキチンとやっている」と言いたいがために、その効果はともかくとして、対策をしていると言いたいがためとしか思えません。

 上司から与えられた人が、仕事の中間報告を上司にせず、上司から、「あれ、どうなっている?」と問われて初めて、「頑張っています」という言葉を返す状況にもしばしば出くわします。

 頑張るというのは人により頑張り度合いのレベル差があります。自分では、一所懸命にやっているつもりでも、別の人と比べてみますと、一所懸命さのレベルが低いことが多いです。

 このように、「やっているつもり」になっている行為を「つもり症候群」といいます。


 リーダーシップのない人は、自己本位な側面が強いですので、部下に対して関心が薄かったり、自分の考えを押しつけたりします。

 また、自分以外の人をあまり信用しませんので、部下を信じて、任せきるということができません。部下も、自分の上司から信頼されていないことを感じ取れますので、積極的なコミュニケーションをとろうとしません。その結果、双方のコミュニケーションも少なくなり、仕事もスムーズに運ばず、結果的には信頼関係も強化されないのです。


 上述のことの中には、リーダーシップとは直接の関係がないものが含まれますが、概して、リーダーシップのない人に見受けられる事項です。

 一方、リーダーシップを発揮できる、多くの人が「熱い心」を持っています。

 しかし、リーダーシップのない人が、必ずしも「熱い心を持たない」「やる気がない人」とはいえません。

 リーダーシップのない人は、自分自身に自信を持てない人が多いです。そのために、自分の言いなりになるような「子分」を作ることに執着します。そして、自分に従わないような人とは差別します。「公平性の原則」ということを無視しがちです。

 小心でリーダーシップのない人は、部下を信じていませんので、部下に対して簡単なことでも、そのやり方に対して細かく指示を出します。中間チェックも、自分の指示通りやっているかどうかと言うような低レベルのチェックに留まってしまい、またあら探しのような重箱の隅をほじくるようなことを重大事であるかのように叱責します。

 中には、やる気満々の管理職には違いないのですが、管理職という立場を理解できていない人がいます。

 部下に指示して、やらせるには、いろいろと説明をしなければなりませんし、中間チェックも煩わしいという思いが強く、「自分でやった方が早い」と考えます。部下にやってもらえば、自分は管理職ならではの仕事をすることができますのに、部下に任せられないで自分でやってしまうのです。

 その結果、自分は忙しく動き回っていますので、「忙しい、忙しい」と口にしながら、自分自身は仕事のできる人間であると思い込んでしまっています。管理職としての職務を行えば、組織として効率が上がることに関心が薄かったり、無視したりします。

 リーダーシップのない人は、機会損失に気がつ化ない人が多いのです。

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【カシャリ!ひとり旅】 岩手県の県庁所在地 盛岡市内をそぞろ歩く

2023-03-14 17:44:10 | 【話材】 お節介焼き情報 カシャリ!一人旅

 

  【カシャリ!ひとり旅】 岩手県の県庁所在地 盛岡市内をそぞろ歩く

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間か、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 

 旅は、時間に追われる現実からの開放、明日への糧となります。

 写真は、自分の記録であるとともに、お節介焼き精神から、他の人に情報提供も兼ねてとり続けてきました。

 何を思って撮影したのだろうか? 自分も行ってみたい・・・

 他の人に、そう思っていただける写真を撮りたいと思って、ライフワークとして、続けられるだけ続けてまいりたいです。

 

◇名所旧跡  グロマコン 経営コンサルタントへの道

↑ クリック

 

■■ 岩手県盛岡市 

 

 盛岡市は、岩手県の中部に位置し、岩手県の県庁所在地です。今日では、人口30万人を擁し、岩手県内最大の都市として、政治、経済、交通の中心となっています。

 東京からは、新幹線はやぶざに乗りますと2時間強で着くことができます。



http://www.city.morioka.iwate.jp/

 

市内案内板より


 岩手県の内陸部、北上盆地のほぼ中央部に位置しますが、市内中心部で、主流北上川に雫石川、中津川が合流する水の都でもあります。

 

 


 盛岡中心市街地からは奥羽山脈に属する岩手山が北西に、

駒ケ岳が西、遠野のある早池峰山が東に見えます。

盛岡の人の自慢の山です。

 




盛岡市材木町

盛岡の人の自慢は、宮沢賢治や石川啄木でもあります。

材木町の「いーはとーぶアベニュー」は

彼等の像が並んでいます。

【 注 】

 【カシャリ! ひとり旅】の写真集だけではなく、盛岡市の映像シリーズには、たくさんの写真が紹介されていますので、是非、下記のURLよりお楽しみください。

 

盛岡を巡る 1
啄木と賢治の街の見どころ
県庁所在地・盛岡市は、南部藩の拠点、石川啄木や宮沢賢治の文学と像の街

 


 「盛岡を巡る映像シリーズ」では、豊富な写真や動画を編集して、わかりやすい解説を付けて映像化しています。

 日本全国、カシャリとした写真や動画をお楽しみ下さい。

 

 【 注 】 ユーチューブだけではなく、ブログ・サイトでも紹介しています。

http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm

 

 岩手県盛岡市内をそぞろ歩く 
盛岡を巡る1 啄木と賢治の街の見どころ https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/0baad223926e66239dc170a51a4ab226
盛岡を巡る1-2 啄木新婚の家 https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/9d47111006173dae5213f4d756a5e7ef
盛岡を巡る2 石割桜と桜山神社・烏帽子岩 https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/d9ce6d1964505a0bd161f09c945cec09
盛岡を巡る3 盛岡城址公園を巡る https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/2535719a7315bd162578e4d6a5c79d98
盛岡を巡る4 中津川遊歩道沿いに散策する https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/510e3a884c64c601902f8559e4b2061e
盛岡を巡る5 歴史的建造物を巡る https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/9f2db03445d5a76f789827353ec42e7e

 

■ カシャリ! ひとり旅

 

 


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 岩手県盛岡市 旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)3 外から覗く庭園 結氷する池泉廻遊式庭園

2023-03-14 17:10:44 | 【カシャリ!ひとり旅】 青森・岩手・秋田

 

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 岩手県盛岡市 旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)3 垣根越しに覗く庭園 結氷する池泉廻遊式庭園

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。
 

 

■■ 岩手県盛岡市 旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)3 垣根越しに覗く結氷する庭園 池泉廻遊式の大名庭園のある国登録記念物 

 

 旧南部氏別邸庭園は、盛岡市街地の北東、中津川の右岸(北側)に位置します。この地には江戸時代初期に盛岡藩の「御薬園(おやくえん)」が設けられていました。同園の廃止後に、御殿や庭園が造られ、代々の藩主の別荘地となりました。

 明治維新後、建物は取り壊され、庭園も荒廃してしまいましたが、明治41年(1908)に南部家第43代当主南部利淳(としあつ)により、現在まで残る木造建築と庭園が整備されました。

 愛宕山に隣接する平坦な土地につくられた庭園は、3つの中島が浮かぶ広い池を中心としています。池の周囲および中島にはさまざまな意匠の燈籠類やマツ、モミジなどの樹木が配されています。

 何度かの改修がなされ、第二次世界大戦後には庭園の一部が失われてしまいましたが、江戸時代の絵図などをもとに、復元されました。江戸時代以降の東北地方における造園文化の発展に寄与した意義深い事例といわれています。

 現存する庭園(原設計:長岡安平)は、木造の本邸建物(設計:葛西萬司、指導:原敬)や蔵などともに南部伯爵家の別邸の附属施設として明治41(1908)年に造営されました。造営当時の庭園は、戦後に北側約5分の1が失われました。しかし、園地周囲や浮島に山灯篭・春日灯篭・銀閣寺垣を配した庭園は、旧別邸大広間からの座視鑑賞を重視した回遊式庭園といえます。面積は、約1万平方メートルと広大です。

 特徴として挙げられるのが、書院造の大広間からの座視鑑賞を重視した廻遊式庭園ということです。別邸当初は借景庭園と考えられますが、周囲の環境が変化してしまいました。 江戸時代から昭和20年代には、岩山・桜山・高洞山・名乗山・姫神山などの山が眺望できたが、現在では岩山・桜山・名乗山・姫神山・蝶が森の一部だけが眺望できるのみです。

 池泉について、下小路屋敷当時は約8000平方メートル、別邸造営時に3170平方メートルに縮小されてしまいました。

 鑓水は江戸時代から別邸当初は北東側1カ所、現在と同じ西側1カ所から取水しています。鑓水を伴う北東側の取水口は、敷地縮小により現在では井戸水のポンプアップによるそうです。

 園路は、江戸時代の絵図にみられますが、別邸前の園路は新設されたものです。中島にかかる橋は、当初は土橋、現在は反り橋(太鼓橋)に掛け替えられています。

 植栽関連は、当初は五葉松、枝垂桜、松など常緑針葉樹に、芳野桜、大盃紅葉などの落葉樹が配されていました。現在は、柿などの有用樹のほか、ヒマラヤ杉、桜、山モミジ、白樺、垂れ桂、モミなどの高木や、ツツジ、紫陽花などの80種以上の低木が追加されています。

 睡蓮は、昭和20年代以降に見られるようになりました。明治41年~昭和9年にかけて、皇族・宮家による松の植樹が行われました。そのほかに南部家の植樹もあります。

 別邸前の広場はについて、長岡安平は全国の公園や庭園の設計にあたり「遊戯場を備えることは必要条件」とし、別邸と池泉の間に広い空間を設けました。原敬も大勢があつまる園遊会などに混雑をしないように、また乗馬や馬車自動車などがふえることを考慮し、正面と玄関前に広い空間を設けるように指導しています。

 別邸庭園の設計上の特徴について、下小路屋敷の池泉などの地形と、敷地の平面系を踏襲しつつ、中島・出島の配置を見直し、廻遊性を高めています。

 しかし、昭和10(1935)年に記録した「御別邸敷地沿革及び新規造営物等の説明」(南部別邸略記)によれば、長岡の設計は規模が広大すぎ、工事費もかかるため参考にとどめるという記録があります。この長岡の設計思想を受け継ぎ、池泉の縮小などして完成されました。長岡は、桜の植樹、池泉に護岸石の採用、園路の整備、運動場の整備、公園的要素を加味するなどの配慮をしました。

 廻遊性を加味し、御座の間(和室)からの山灯籠のある滝・土橋、姫神山などの借景を第一に重視しながら、(1)謁見の間(大広間)からの庭園全体の眺望を大事にしたこと、(2)愛宕山を借景とした東側からの眺望、(3)桜山や岩山を借景とし、松と杉を背景に、手前に山モミジを配した西からの眺望、(4)南昌山などの山並みを借景に、山灯籠の乗る丘から別邸を見越した眺望が考えられます。

 

■ アクセス

 JR東北新幹線 盛岡駅より約3km(市内複数箇所にレンタサイクルあり)
 JR山田線 上盛岡駅より徒歩約15分
 盛岡駅より路線バス「中央公民館前」バス停下車すぐ 盛岡駅 バス15分
 所在地: 岩手県盛岡市愛宕町267番 公民館:019-654-5366
 駐車場:   有り(無料)
 開園時間    午前9時~午後5時
 入園料     無料


【 コメント 】
 独自のウェブサイトがなく、冬期閉園などの情報がなく(あるのかもしれませんが)、注意が必要です。訪問前に確認をすることをお薦めします。

  公民館サイト

  https://www.city.morioka.iwate.jp/kankou/kankou/1037106/rekishi/1009335/1009338.html

 

 冬期は、雪が積もり、雪解け後も、土が湿っているために、人がはいることが好ましくないようです。
 私は、暖冬の3月に訪れ、雪は日陰などを除いてほとんどありませんでしたが、休園でした。楽しみに訪れたので、諦めるのはあまりにも忍びなく、残念に思い、隣にある公民館に掛け合いました。
 なんと、ありがたいことに、庭園に附属する旧藩主邸の建物から庭園を見せてくれました。それだけではなく、建物の内部を案内してくださいました。池泉廻遊式庭園を廻ることはできませんでしたが、鑑賞庭園として充分に楽しめました。
 隣接する公民館の敷地内に、国指定文化財である旧中村家住宅もあります。内部は見られませんでしたが、うだつの上がった建物を拝見することができました。

 

 なお、公共交通機関を利用して訪問する場合には、本数が少ないので、事前に時刻表で確認しておくことをお薦めします。

 とりわけJR山田線は、大変に本数が少ないです。


旧南部氏別邸は、盛岡市街地の北東、中津川の右岸(北側)に位置します。

この地には江戸時代初期に盛岡藩の「御薬園(おやくえん)」が設けられていました。

同園の廃止後に、御殿や庭園が造られ、代々の藩主の別荘地として利用されていました。

 

左の白い建物:中央公民館 右の木造建物が旧南部家別邸

 

明治維新後、建物は取り壊され、庭園も荒廃してしまいましたが、

明治41年(1908)に木造建築と庭園が整備されました。

近代に入り、公民館として利用されていましたが、

昭和55年に中央公民館が新築されました。

現在は、建物の一部が公開され、市民の活動に利用されています。

 

旧南部家別邸庭園は、かねてより拝見したい池泉廻遊式庭園でした。

ところが、既述の通り事前にサイトで調べたのですが

この地に来て初めて「冬季休園」ということを知りました。

そこで、まずは、垣根の外から中を覗き込むことにしました。

その時の写真を以下にご紹介いたします。

 

旧南部家別邸 庭園側

真新しく見える建物は、玄関から続いているのですが

大広間のある部分です。

 

別ブログで紹介している庭園は、ここから拝見した景色です。

このブログで、以下に紹介する写真は、

上述の通り、境界越しに撮影した写真です。

 

池泉の中津川寄りの半分

 

上記残りの北西側の池泉

ほぼ全面が白く氷結していました。

 

中の島 南東半分(中津川より)

 

中の島の松と、そこに繋がる橋

 

中の島と繋がる橋

 

 

手前岸部に立つ松

中央部分の枝が円を描いていました。

 

 

旧南部家別邸玄関前の植え込み

 

 

 

下記4に続く <準備中>

 

旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)1 外から見学     

旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)2 別邸内部      

旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)3 外から覗く庭園   

旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)4 別邸広縁から見る庭園

旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)5 公民館と旧中村家住宅

 

 

  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm

 

 

  ■ カシャリ! ひとり旅


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 岩手県盛岡市 旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)3 外から覗く庭園 結氷する池泉廻遊式庭園

2023-03-14 16:58:21 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 岩手県盛岡市 旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)3 垣根越しに覗く庭園 結氷する池泉廻遊式庭園

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。
 

 

■■ 岩手県盛岡市 旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)3 垣根越しに覗く結氷する庭園 池泉廻遊式の大名庭園のある国登録記念物 

 

 旧南部氏別邸庭園は、盛岡市街地の北東、中津川の右岸(北側)に位置します。この地には江戸時代初期に盛岡藩の「御薬園(おやくえん)」が設けられていました。同園の廃止後に、御殿や庭園が造られ、代々の藩主の別荘地となりました。

 明治維新後、建物は取り壊され、庭園も荒廃してしまいましたが、明治41年(1908)に南部家第43代当主南部利淳(としあつ)により、現在まで残る木造建築と庭園が整備されました。

 愛宕山に隣接する平坦な土地につくられた庭園は、3つの中島が浮かぶ広い池を中心としています。池の周囲および中島にはさまざまな意匠の燈籠類やマツ、モミジなどの樹木が配されています。

 何度かの改修がなされ、第二次世界大戦後には庭園の一部が失われてしまいましたが、江戸時代の絵図などをもとに、復元されました。江戸時代以降の東北地方における造園文化の発展に寄与した意義深い事例といわれています。

 現存する庭園(原設計:長岡安平)は、木造の本邸建物(設計:葛西萬司、指導:原敬)や蔵などともに南部伯爵家の別邸の附属施設として明治41(1908)年に造営されました。造営当時の庭園は、戦後に北側約5分の1が失われました。しかし、園地周囲や浮島に山灯篭・春日灯篭・銀閣寺垣を配した庭園は、旧別邸大広間からの座視鑑賞を重視した回遊式庭園といえます。面積は、約1万平方メートルと広大です。

 特徴として挙げられるのが、書院造の大広間からの座視鑑賞を重視した廻遊式庭園ということです。別邸当初は借景庭園と考えられますが、周囲の環境が変化してしまいました。 江戸時代から昭和20年代には、岩山・桜山・高洞山・名乗山・姫神山などの山が眺望できたが、現在では岩山・桜山・名乗山・姫神山・蝶が森の一部だけが眺望できるのみです。

 池泉について、下小路屋敷当時は約8000平方メートル、別邸造営時に3170平方メートルに縮小されてしまいました。

 鑓水は江戸時代から別邸当初は北東側1カ所、現在と同じ西側1カ所から取水しています。鑓水を伴う北東側の取水口は、敷地縮小により現在では井戸水のポンプアップによるそうです。

 園路は、江戸時代の絵図にみられますが、別邸前の園路は新設されたものです。中島にかかる橋は、当初は土橋、現在は反り橋(太鼓橋)に掛け替えられています。

 植栽関連は、当初は五葉松、枝垂桜、松など常緑針葉樹に、芳野桜、大盃紅葉などの落葉樹が配されていました。現在は、柿などの有用樹のほか、ヒマラヤ杉、桜、山モミジ、白樺、垂れ桂、モミなどの高木や、ツツジ、紫陽花などの80種以上の低木が追加されています。

 睡蓮は、昭和20年代以降に見られるようになりました。明治41年~昭和9年にかけて、皇族・宮家による松の植樹が行われました。そのほかに南部家の植樹もあります。

 別邸前の広場はについて、長岡安平は全国の公園や庭園の設計にあたり「遊戯場を備えることは必要条件」とし、別邸と池泉の間に広い空間を設けました。原敬も大勢があつまる園遊会などに混雑をしないように、また乗馬や馬車自動車などがふえることを考慮し、正面と玄関前に広い空間を設けるように指導しています。

 別邸庭園の設計上の特徴について、下小路屋敷の池泉などの地形と、敷地の平面系を踏襲しつつ、中島・出島の配置を見直し、廻遊性を高めています。

 しかし、昭和10(1935)年に記録した「御別邸敷地沿革及び新規造営物等の説明」(南部別邸略記)によれば、長岡の設計は規模が広大すぎ、工事費もかかるため参考にとどめるという記録があります。この長岡の設計思想を受け継ぎ、池泉の縮小などして完成されました。長岡は、桜の植樹、池泉に護岸石の採用、園路の整備、運動場の整備、公園的要素を加味するなどの配慮をしました。

 廻遊性を加味し、御座の間(和室)からの山灯籠のある滝・土橋、姫神山などの借景を第一に重視しながら、(1)謁見の間(大広間)からの庭園全体の眺望を大事にしたこと、(2)愛宕山を借景とした東側からの眺望、(3)桜山や岩山を借景とし、松と杉を背景に、手前に山モミジを配した西からの眺望、(4)南昌山などの山並みを借景に、山灯籠の乗る丘から別邸を見越した眺望が考えられます。

 

■ アクセス

 

 JR東北新幹線 盛岡駅より約3km(市内複数箇所にレンタサイクルあり)
 JR山田線 上盛岡駅より徒歩約15分
 盛岡駅より路線バス「中央公民館前」バス停下車すぐ 盛岡駅 バス15分
 所在地: 岩手県盛岡市愛宕町267番 公民館:019-654-5366
 駐車場:   有り(無料)
 開園時間    午前9時~午後5時
 入園料     無料

 


【 コメント 】
 独自のウェブサイトがなく、冬期閉園などの情報がなく(あるのかもしれませんが)、注意が必要です。訪問前に確認をすることをお薦めします。

  盛岡市中央公民館サイト

  https://www.city.morioka.iwate.jp/kankou/kankou/1037106/rekishi/1009335/1009338.html

 

 冬期は、雪が積もり、雪解け後も、土が湿っているために、人がはいることが好ましくないようです。
 私は、暖冬の3月に訪れ、雪は日陰などを除いてほとんどありませんでしたが、休園でした。楽しみに訪れたので、諦めるのはあまりにも忍びなく、残念に思い、隣にある公民館に掛け合いました。
 なんと、ありがたいことに、庭園に附属する旧藩主邸の建物から庭園を見せてくれました。それだけではなく、建物の内部を案内してくださいました。池泉廻遊式庭園を廻ることはできませんでしたが、鑑賞庭園として充分に楽しめました。
 隣接する公民館の敷地内に、国指定文化財である旧中村家住宅もあります。内部は見られませんでしたが、うだつの上がった建物を拝見することができました。

 

 なお、公共交通機関を利用して訪問する場合には、本数が少ないので、事前に時刻表で確認しておくことをお薦めします。

 とりわけJR山田線は、大変に本数が少ないです。

 


 

旧南部氏別邸は、盛岡市街地の北東、中津川の右岸(北側)に位置します。

この地には江戸時代初期に盛岡藩の「御薬園(おやくえん)」が設けられていました。

同園の廃止後に、御殿や庭園が造られ、代々の藩主の別荘地として利用されていました。

 

左の白い建物:中央公民館 右の木造建物が旧南部家別邸

 

明治維新後、建物は取り壊され、庭園も荒廃してしまいましたが、

明治41年(1908)に木造建築と庭園が整備されました。

近代に入り、公民館として利用されていましたが、

昭和55年に中央公民館が新築されました。

現在は、建物の一部が公開され、市民の活動に利用されています。

 

旧南部家別邸庭園は、かねてより拝見したい池泉廻遊式庭園でした。

ところが、既述の通り事前にサイトで調べたのですが

この地に来て初めて「冬季休園」ということを知りました。

そこで、まずは、垣根の外から中を覗き込むことにしました。

その時の写真を以下にご紹介いたします。

 

旧南部家別邸 庭園側

真新しく見える建物は、玄関から続いているのですが

大広間のある部分です。

 

別ブログで紹介している庭園は、ここから拝見した景色です。

このブログで、以下に紹介する写真は、

上述の通り、境界越しに撮影した写真です。

 

池泉の中津川寄りの半分

 

上記残りの北西側の池泉

ほぼ全面が白く氷結していました。

 

中の島 南東半分(中津川より)

 

中の島の松と、そこに繋がる橋

 

中の島と繋がる橋

 

 

手前岸部に立つ松

中央部分の枝が円を描いていました。

 

 

旧南部家別邸玄関前の植え込み

 

 

関連写真を下記でご覧いただけます。

 

旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)1 外から見学     

旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)2 別邸内部      

旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)3  外から覗く庭園   

旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)4 別邸広縁から見る庭園  

旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)5 公民館と旧中村家住宅 

 

  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm

 

 

 

  ■ カシャリ! ひとり旅



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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【カシャリ!ひとり旅】 岩手県盛岡市 旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)2 別邸内部の見学 池泉廻遊式庭園のある旧藩主邸

2023-03-14 15:22:34 | 【カシャリ!ひとり旅】 青森・岩手・秋田

 

  【カシャリ!ひとり旅】 岩手県盛岡市 旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)2 別邸内部の見学 池泉廻遊式庭園のある旧藩主邸

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間か、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅は、時間に追われる現実からの開放、明日への糧となります。

 写真は、自分の記録であるとともに、お節介焼き精神から、他の人に情報提供も兼ねてとり続けてきました。

 何を思って撮影したのだろうか? 自分も行ってみたい・・・

 他の人に、そう思っていただける写真を撮りたいと思って、ライフワークとして、続けられるだけ続けてまいりたいです。

 

 

名所旧跡  グロマコン 経営コンサルタントへの道

 

 

■■ 岩手県盛岡市 旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)2 別邸内部の見学 池泉廻遊式の大名庭園のある国登録記念物 

 

 旧南部氏別邸庭園は、盛岡市街地の北東、中津川の右岸(北側)に位置します。この地には江戸時代初期に盛岡藩の「御薬園(おやくえん)」が設けられていました。同園の廃止後に、御殿や庭園が造られ、代々の藩主の別荘地となりました。

 明治維新後、建物は取り壊され、庭園も荒廃してしまいましたが、明治41年(1908)に南部家第43代当主南部利淳(としあつ)により、現在まで残る木造建築と庭園が整備されました。

 愛宕山に隣接する平坦な土地につくられた庭園は、3つの中島が浮かぶ広い池を中心としています。池の周囲および中島にはさまざまな意匠の燈籠類やマツ、モミジなどの樹木が配されています。

 何度かの改修がなされ、第二次世界大戦後には庭園の一部が失われてしまいましたが、江戸時代の絵図などをもとに、復元されました。江戸時代以降の東北地方における造園文化の発展に寄与した意義深い事例といわれています。

 現存する庭園(原設計:長岡安平)は、木造の本邸建物(設計:葛西萬司、指導:原敬)や蔵などともに南部伯爵家の別邸の附属施設として明治41(1908)年に造営されました。造営当時の庭園は、戦後に北側約5分の1が失われました。しかし、園地周囲や浮島に山灯篭・春日灯篭・銀閣寺垣を配した庭園は、旧別邸大広間からの座視鑑賞を重視した回遊式庭園といえます。面積は、約1万平方メートルと広大です。

 特徴として挙げられるのが、書院造の大広間からの座視鑑賞を重視した廻遊式庭園ということです。別邸当初は借景庭園と考えられますが、周囲の環境が変化してしまいました。 江戸時代から昭和20年代には、岩山・桜山・高洞山・名乗山・姫神山などの山が眺望できたが、現在では岩山・桜山・名乗山・姫神山・蝶が森の一部だけが眺望できるのみです。

 池泉について、下小路屋敷当時は約8000平方メートル、別邸造営時に3170平方メートルに縮小されてしまいました。

 鑓水は江戸時代から別邸当初は北東側1カ所、現在と同じ西側1カ所から取水しています。鑓水を伴う北東側の取水口は、敷地縮小により現在では井戸水のポンプアップによるそうです。

 園路は、江戸時代の絵図にみられますが、別邸前の園路は新設されたものです。中島にかかる橋は、当初は土橋、現在は反り橋(太鼓橋)に掛け替えられています。

 植栽関連は、当初は五葉松、枝垂桜、松など常緑針葉樹に、芳野桜、大盃紅葉などの落葉樹が配されていました。現在は、柿などの有用樹のほか、ヒマラヤ杉、桜、山モミジ、白樺、垂れ桂、モミなどの高木や、ツツジ、紫陽花などの80種以上の低木が追加されています。

 睡蓮は、昭和20年代以降に見られるようになりました。明治41年~昭和9年にかけて、皇族・宮家による松の植樹が行われました。そのほかに南部家の植樹もあります。

 別邸前の広場はについて、長岡安平は全国の公園や庭園の設計にあたり「遊戯場を備えることは必要条件」とし、別邸と池泉の間に広い空間を設けました。原敬も大勢があつまる園遊会などに混雑をしないように、また乗馬や馬車自動車などがふえることを考慮し、正面と玄関前に広い空間を設けるように指導しています。

 別邸庭園の設計上の特徴について、下小路屋敷の池泉などの地形と、敷地の平面系を踏襲しつつ、中島・出島の配置を見直し、廻遊性を高めています。

 しかし、昭和10(1935)年に記録した「御別邸敷地沿革及び新規造営物等の説明」(南部別邸略記)によれば、長岡の設計は規模が広大すぎ、工事費もかかるため参考にとどめるという記録があります。この長岡の設計思想を受け継ぎ、池泉の縮小などして完成されました。長岡は、桜の植樹、池泉に護岸石の採用、園路の整備、運動場の整備、公園的要素を加味するなどの配慮をしました。

 廻遊性を加味し、御座の間(和室)からの山灯籠のある滝・土橋、姫神山などの借景を第一に重視しながら、(1)謁見の間(大広間)からの庭園全体の眺望を大事にしたこと、(2)愛宕山を借景とした東側からの眺望、(3)桜山や岩山を借景とし、松と杉を背景に、手前に山モミジを配した西からの眺望、(4)南昌山などの山並みを借景に、山灯籠の乗る丘から別邸を見越した眺望が考えられます。

 

■ アクセス

 JR東北新幹線 盛岡駅より約3km(市内複数箇所にレンタサイクルあり)
 JR山田線 上盛岡駅より徒歩約15分
 盛岡駅より路線バス「中央公民館前」バス停下車すぐ 盛岡駅 バス15分
 所在地: 岩手県盛岡市愛宕町267番 公民館:019-654-5366
 駐車場:   有り(無料)
 開園時間    午前9時~午後5時
 入園料     無料


【 コメント 】
 独自のウェブサイトがなく、冬期閉園などの情報がなく(あるのかもしれませんが)、注意が必要です。訪問前に確認をすることをお薦めします。

  公民館サイト

  https://www.city.morioka.iwate.jp/kankou/kankou/1037106/rekishi/1009335/1009338.html

 

 冬期は、雪が積もり、雪解け後も、土が湿っているために、人がはいることが好ましくないようです。
 私は、暖冬の3月に訪れ、雪は日陰などを除いてほとんどありませんでしたが、休園でした。楽しみに訪れたので、諦めるのはあまりにも忍びなく、残念に思い、隣にある公民館に掛け合いました。
 なんと、ありがたいことに、庭園に附属する旧藩主邸の建物から庭園を見せてくれました。それだけではなく、建物の内部を案内してくださいました。池泉廻遊式庭園を廻ることはできませんでしたが、鑑賞庭園として充分に楽しめました。
 隣接する公民館の敷地内に、国指定文化財である旧中村家住宅もあります。内部は見られませんでしたが、うだつの上がった建物を拝見することができました。

 

 なお、公共交通機関を利用して訪問する場合には、本数が少ないので、事前に時刻表で確認しておくことをお薦めします。

 とりわけJR山田線は、大変に本数が少ないです。


旧南部氏別邸は、盛岡市街地の北東、中津川の右岸(北側)に位置します。

この地には江戸時代初期に盛岡藩の「御薬園(おやくえん)」が設けられていました。

同園の廃止後に、御殿や庭園が造られ、代々の藩主の別荘地として利用されていました。

 

左の白い建物:中央公民館 右の木造建物が旧南部家別邸

 

明治維新後、建物は取り壊され、庭園も荒廃してしまいましたが、

明治41年(1908)に木造建築と庭園が整備されました。

近代に入り、公民館として利用されていましたが、

昭和55年に中央公民館が新築されました。

現在は、建物の一部が公開され、市民の活動に利用されています。

 

もともとは左の方にも建物があったのですが

現在は、中央公民館となっています。

 

玄関を上がったところの部屋

 

欄間が黒枠でキリッと引き締まっています。

武田菱が着いていますので、甲斐との交流もあったのでしょう。

 

玄関横の控え室

 

アーチ型の欄間と、奥の控え室のしゃれたシャンデリア

 

 

ガラス成形技術が現代ほど出ないために

奥の控え室の窓がゆがんで見えます。

われながら、うまく撮れたと自己満足。

 

大広間に続く広廊下

左が大広間

 

大広間

係の人が襖と障子を開けてくださいました。

右の広廊下と広縁、その先が庭園

 

広い廊下

正寺の外側に広縁があり、

昔は障子がなく廊下として広く使っていた

 

広縁

上述のように広廊下とつながり、

かつては畳も敷かれ、幅広の廊下であったそうな。

 

大きな床の間

 

左右がほぼ同じ高さの違い棚

 

格子天井

玄関車寄せ天井と同様に、木目が美しい

 

大広間から日本庭園を望む

 

大広間から奥の和室を見る

 

二方を障子に囲まれた和室

 

大広間・和室裏の廊下

 

関連写真を下記でご覧いただけます。

 

旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)1 外から見学     

旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)2 別邸内部      

旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)3  外から覗く庭園   

旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)4 別邸広縁から見る庭園  

旧南部氏別邸(盛岡中央公民館)5 公民館と旧中村家住宅 

 

 

  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm

 

 

  ■ カシャリ! ひとり旅


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県仙台市 輪王寺庭園6 伊達家ゆかりの北山五山の一つ池泉回遊式庭園 庭園2 141101

2023-03-14 12:33:00 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県仙台市 輪王寺庭園6 伊達家ゆかりの北山五山の一つ池泉回遊式庭園 庭園2 141101

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。



■ 宮城県仙台市 輪王寺庭園6 伊達家ゆかりの北山五山の一つ池泉回遊式庭園 庭園2 141101

 輪王寺は、仙台の寺町であります北町地区にある、室町時代からの歴史のある伊達家ゆかりの寺院で、「北山五山」の一つと数えられています。

 輪王寺は、伊達家第九世大膳大夫政宗夫人、蘭庭明玉禅尼の所願により、第十一世、大膳大夫持宗により嘉吉元年(1441)太菴梵守和尚を開山として、奥州伊達郡梁川に創建されました。

 その後、伊達家の居城の遷移に従い、西山、米沢、会津、米沢、岩出山を転々とし、慶長七(1602)年、現在の地に移りました。

 明治維新後、輪王寺は伊達家の庇護を失い、さらに明治九年(1876)北山に発した野火のため、仁王門を残し七堂伽藍を全焼してしまいました。

 曹洞宗大本山、永平寺と總持寺の意を受けて、明治三十六年(1903)、福定無外和尚により、復興に着手し、現在の本堂と庫裡を完成しました。無外和尚は、庭園の建設にも意を注ぎました。次の五峰和尚により、梵鐘、位牌堂、坐禅堂、開山堂が完成し、七堂伽藍の全てが整いました。

 庭園には、茶室「半杓庵」が建設され、東北有数の名園となりました。

 昭和五十六年(1981)道閑和尚の時代に開山五百回大遠忌を記念して三重塔が建立され、昔日の偉容を回復するに至りました。

 

アクセス

 JR仙山線北山駅から徒歩15分ほどのところにあります。

 仙台駅から路線バスで、近くまで行くこともできます。

 

 

庭園
 無外和尚は庭園の建設にも意を注ぎ、その晩年にはほぼ現在の規模を備えた庭園が出来上がり、今日の輪王禅苑の基礎が整えられました。

 無外和尚以来の伽藍の復興と庭園の整備は次の日置五峰和尚(1893-1972)に受け継がれ、梵鐘・位牌堂・坐禅堂・開山堂が次々と完成して七堂伽藍のすべてが整い、庭園も茶室半杓庵が建設され東北有数の名園となりました。

 さらに昭和五十六年(1981)日置道閑和尚(1926-2009)の時代に開山五百回大遠忌を記念して三重塔が建立され、輪王寺は昔日の偉容を回復するほどに至りました。

 

 

境内と庭園

 

庭園入り口をはいるとまっすぐ踏み石が配されています

雪吊りは西池の対岸にあります

 

報道側から見た西池とその対岸

 

西池中央

 

西池西側

西池西側奥には、三重塔に繋がる朱橋があります

西池西端

 

西池の東端は飛び石が配されています

 

東池越しに見る西池西端

 

西池西端にある逆さ獅子

 

 

仙台市 輪王寺庭園1 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 山門と参道

仙台市 輪王寺庭園2 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 お悟りの道

仙台市 輪王寺庭園3 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 境内散策  

仙台市 輪王寺庭園4 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 本堂と周辺 

仙台市 輪王寺庭園5 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園1 はじまり 

仙台市 輪王寺庭園6 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園2 はじまり 

仙台市 輪王寺庭園7 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園3 飛び石堤  

仙台市 輪王寺庭園8 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園4 東池エリア 

仙台市 輪王寺庭園9 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園5 東池土橋  

仙台市 輪王寺庭園10 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園6 東池白砂庭園 

仙台市 輪王寺庭園11 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園7 本堂裏白砂庭園

仙台市 輪王寺庭園12 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 蘭亭堂と周辺  

仙台市 輪王寺庭園13 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 三重塔と周辺   

仙台市 輪王寺庭園14 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園8 白砂枯山水庭園 

仙台市 輪王寺庭園15 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 三重塔周辺物と朱橋

 



ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【カシャリ!ひとり旅】 宮城県仙台市 良覚院丁公園(緑水庵庭園) 緑のじゅうたんに覆われた美しい日本庭園 141008

2023-03-14 10:33:00 | 【カシャリ!ひとり旅】 宮城・山形・福島

 

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県仙台市 良覚院丁公園(緑水庵庭園) 緑のじゅうたんに覆われた美しい日本庭園 141008

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■ 良覚院丁公園(緑水庵庭園) 緑のじゅうたんに覆われた美しい日本庭園 141008 

 

 良覚院丁公園は、仙台市街地にありながら濃い緑に覆われ、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。


 公園内には、茶室「緑水庵」があり、庭園にアカマツが植えられ、春日石灯篭、池に架かる一枚物の石橋、見応えのある景石などが置かれ、訪れる人に憩いのひとときを与えてくれます。


 特に6月の梅雨の時期は、庭園一面を覆っている苔が十分に水を含んで、緑のじゅうたんを敷き詰めたようになり、木々の深い緑と相まって光さえも緑色に輝いているように感じられると言われています。


 この地には、かつては、その名の通り「良覚院」というお寺があったそうです。
 市街地に残された杜の都の貴重な緑のスポットです。

【 注 】
 入園は月に2回ほどしかありませんので、事前に確認が必要です。



アクセス
 JR仙台駅より徒歩20分弱

 仙台市地下鉄東西線 青葉通一番町駅より徒歩6分
 仙台駅西口バスプール乗車11番八木山動物公園駅行、 12番山田自由ヶ丘車庫行、南ニュータウン行、長町駅行「高等裁判所前」下車
 所在地:青葉区片平一丁目2-5 022-225-3860
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【話材】 昨日03/13のつぶやき 【お節介焼き情報 健康】 睡眠の基本 入眠直後の良質な睡眠が健康のもと

2023-03-14 07:21:21 | ブログでつぶやき

  【話材】 昨日03/13のつぶやき 【お節介焼き情報 健康】 睡眠の基本 入眠直後の良質な睡眠が健康のもと

 

経営コンサルタントとして感じたことを毎日複数のつぶやきをブログでお届けしています。

もし、お見落としがありましたり、昨日のブログで再度読みたいつぶやきがあるというときに便利なページです。

本日も、複数のブログで、つぶやき済です。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/bc13a4d084ff10b698e1aa83fb23050d

晴れ

■ 昨日は、下記のリストのようなことをつぶやきました。

konsarutanto   ◇ 昨日のつぶやき ◇ 

 【カシャリ! ひとり旅】を映像にして紹介しています。

   ユーチューブで見

 

 バックナンバー

 

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