【カシャリ!庭園めぐりの旅】 京都府宇治市 三室戸寺と「与楽園」枯山水・池泉廻遊式庭園1 堂宇編
若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。
旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。
日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。
下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。
■ 京都府宇治市 三室戸寺と「与楽園」枯山水・池泉廻遊式庭園
三室戸寺(みむろとじ)は、京都府宇治市北部にある本山修験宗の別格本山の寺院で、山号は明星山といいます。最寄り駅の三室戸は「みむろど」と濁りますが、寺名は「みむろと」と濁りません。ご本尊は、千手観世音菩薩です。
「夜もすがら月をみむろとわけゆけば 宇治の川瀬にたつはしらなみ」の御詠歌できこえる、西国十番の観音霊場で、観音応現の霊地です。
寺伝によりますと、宝亀元年(770年)、光仁天皇の勅願により、南都大安寺の僧行表が創建したと伝わります。
天智天皇の孫「白壁王(後の光仁天皇)」は、毎夜宮中に達する金色の霊光の正体を知りたいと願いました。その光を求めて宇治川支流である志津川上流の滝壺に、身の丈二丈ばかりの千手観音像を見つけました。1枚の蓮弁(ハスの花びら)が流れてきて、それが一尺二寸の二臂の観音像に変じ、その観音像を安置し、行表を開山として創建されたのです。
開創以来、歴代天皇の崇敬を集め、寺域も漸次拡張されて、伽藍坊舎が年を追って増加したのですが、後花園天皇の時代の出火し、大半の伽藍を抄出してしまいました。
本尊、常行堂本尊の阿弥陀三尊、隆明大僧正念持の釈迦如来立像等の像は猛火を免れました。
後土御門天皇により、諸堂の再建が始まりましたが、明和年間頃、堂宇が再び廃頽してしまいました。その後の再建で今日に至っています。
庭園「与楽園」
つつじとともにアジサイの名所として知られ、日本庭園は『足立美術館庭園』で知られる昭和を代表する作庭家・中根金作が作庭しました。伽藍が立ち並ぶ高台からは一段低いエリアに、1988年(平成元年)に中根金作により作庭された日本庭園は“与楽園”といいます。あじさい苑、つつじ・しゃくなげ園があります。
日本庭園は鶴亀島の浮かぶ大きな枯山水庭園と、池泉回遊式庭園とがあります。明星山の中腹という立地から、いずれも周囲の山々の借景も美しいです。5月は2万株のツツジ、一千本のシャクナゲ、6月は1万株のアジサイ、7月はハス、さらに秋は紅葉の名所にもなります。庭園は、近年整備されました。
アクセス
京阪宇治線 三室戸駅より徒歩15分強(駅名は「みむろど」、寺名は「みむろと」)
JR奈良線 宇治駅より徒歩30分
宇治駅より路線バス「門前」バス停下車 徒歩5分
611-0013 京都府宇治市菟道滋賀谷21 0774-21-2067
通常: 大人500円
つつじ園の開園期間:2023年4月22日(土)~5月14日(日)
開園時間:8:30~15:40
拝観料:大人1,000円、小人500円
三室戸寺
本山修験宗の別格本山の寺院で、山号は明星山といいます。
最寄り駅の三室戸は「みむろど」と濁りますが、
寺名は「みむろと」と濁りません。
ご本尊は、千手観世音菩薩です。
参拝チケット
通常は大人500円ですが、特定期間は1,000円
訪問した年は、開花が早くて、
有名なつつじも紫陽花も端境期でした。
花がないことが解っているのですから、
通常料金にすべきではないでしょうか。
総門
三門
本堂への階段
階段の途中まで坂道がありますが、利用メリットは少ない
狛蛇(宇賀神)
本堂前に鎮座する石像で、
身体は蛇がとぐろを巻く姿をしています。
近年の作品のようで現代風のデザイン
本堂(京都府指定有形文化財)
ハスの季節は見事に咲き誇りそうです。
重層入母屋造の重厚な建物です。
秘仏の千手観音立像が安置されています。
阿弥陀堂(京都府指定有形文化財)
元々ここには親鸞の父日野有範の墓がありましたが、
親鸞の娘覚信尼が祖父有範の墓を整備し、
その上にお堂を建てて阿弥陀堂とし、
鐘楼(京都府指定有形文化財)
4本柱の吹き流し形式
吹き流し形式は6本柱もある
浮舟のあらすじ
薫は浮舟を宇治の山荘に放置したまま、訪れるのも間遠であった。正月、中君のもとに届いた文を見て女の居所を知った匂宮は、薫の邸の事情に通じている家臣に探らせ、女が薫の囲い人として宇治に住んでいることを知る。匂宮はある夜、ひそかに宇治を訪れ、薫を装って寝所に忍び入り、浮舟と強引に契りを結んでしまう。
宮中の詩宴の夜、浮舟を思って古歌を口ずさむ薫の様子に焦りを覚えた匂宮は、雪を冒して再び宇治に赴き、浮舟を宇治川対岸の隠れ家へ連れ出し、そこで二日間を過ごした。
ある日、宇治で薫と匂宮両者の使者が鉢合わせしたことからこの秘密は薫に知られてしまう。
薫に恨みの歌を送られ、匂宮との板ばさみになって進退窮まった浮舟はついに死を決意する。死を間近に、薫や匂宮、母や中君を恋しく思いながら、浮舟は匂宮と母にのみ最後の文を書きしたためた。
鐘の音の絶ゆるるひびきに音をそへて わが世尽きぬと君に伝へよ
三重塔(京都府指定有形文化財)
元禄17年(1704年)建立の全高16メートルの三重塔です。
もとは兵庫県佐用郡三日月村(現・佐用町)の高蔵寺にあったものを、
1910年(明治43年)に当寺が買い取って
参道西方の丘上に移設しました。
その後1977年(昭和52年)に
三重の塔前庭園
ホオノキ(朴の木、朴木、朴)
三重塔近くに咲いていました。
モクレン科モクレン属に属する落葉高木の1種で、
南千島から九州に分布します。
別名としてホオ、ホオガシワなどともよばれます。
大きな葉が輪生状につき、枝先に大きな花が上向きに咲きます。
日本自生の樹木の中では、最大級の葉と花をもつといわれます。
大きな葉は、食べ物を包んだり、焼いたりすることに使い、
朴葉味噌とか朴葉焼きなどといわれます。
樹皮は生薬とされ、厚朴または和厚朴とよばれ、
材は均質で柔らかく、細工物などに使われます。
リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm
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写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。
静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm
【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています