経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

【カシャリ!庭園めぐりの旅】 京都府宇治市 三室戸寺と「与楽園」枯山水・池泉廻遊式庭園1 堂宇編

2023-06-05 16:41:20 | 【カシャリ!ひとり旅】 京都

 

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 京都府宇治市 三室戸寺と「与楽園」枯山水・池泉廻遊式庭園1 堂宇編

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■ 京都府宇治市 三室戸寺と「与楽園」枯山水・池泉廻遊式庭園

 

 三室戸寺(みむろとじ)は、京都府宇治市北部にある本山修験宗の別格本山の寺院で、山号は明星山といいます。最寄り駅の三室戸は「みむろど」と濁りますが、寺名は「みむろと」と濁りません。ご本尊は、千手観世音菩薩です。
 「夜もすがら月をみむろとわけゆけば 宇治の川瀬にたつはしらなみ」の御詠歌できこえる、西国十番の観音霊場で、観音応現の霊地です。

  寺伝によりますと、宝亀元年(770年)、光仁天皇の勅願により、南都大安寺の僧行表が創建したと伝わります。
 天智天皇の孫「白壁王(後の光仁天皇)」は、毎夜宮中に達する金色の霊光の正体を知りたいと願いました。その光を求めて宇治川支流である志津川上流の滝壺に、身の丈二丈ばかりの千手観音像を見つけました。1枚の蓮弁(ハスの花びら)が流れてきて、それが一尺二寸の二臂の観音像に変じ、その観音像を安置し、行表を開山として創建されたのです。
 開創以来、歴代天皇の崇敬を集め、寺域も漸次拡張されて、伽藍坊舎が年を追って増加したのですが、後花園天皇の時代の出火し、大半の伽藍を抄出してしまいました。
本尊、常行堂本尊の阿弥陀三尊、隆明大僧正念持の釈迦如来立像等の像は猛火を免れました。
 後土御門天皇により、諸堂の再建が始まりましたが、明和年間頃、堂宇が再び廃頽してしまいました。その後の再建で今日に至っています。

庭園「与楽園」
 つつじとともにアジサイの名所として知られ、日本庭園は『足立美術館庭園』で知られる昭和を代表する作庭家・中根金作が作庭しました。伽藍が立ち並ぶ高台からは一段低いエリアに、1988年(平成元年)に中根金作により作庭された日本庭園は“与楽園”といいます。あじさい苑、つつじ・しゃくなげ園があります。
 日本庭園は鶴亀島の浮かぶ大きな枯山水庭園と、池泉回遊式庭園とがあります。明星山の中腹という立地から、いずれも周囲の山々の借景も美しいです。5月は2万株のツツジ、一千本のシャクナゲ、6月は1万株のアジサイ、7月はハス、さらに秋は紅葉の名所にもなります。庭園は、近年整備されました。

 

アクセス
 京阪宇治線 三室戸駅より徒歩15分強(駅名は「みむろど」、寺名は「みむろと」)
 JR奈良線 宇治駅より徒歩30分
 宇治駅より路線バス「門前」バス停下車 徒歩5分
 611-0013 京都府宇治市菟道滋賀谷21 0774-21-2067
 通常: 大人500円

 つつじ園の開園期間:2023年4月22日(土)~5月14日(日)
  開園時間:8:30~15:40
  拝観料:大人1,000円、小人500円
 

 

 三室戸寺 

 

本山修験宗の別格本山の寺院で、山号は明星山といいます。

最寄り駅の三室戸は「みむろど」と濁りますが、

寺名は「みむろと」と濁りません。

ご本尊は、千手観世音菩薩です。

 

参拝チケット

通常は大人500円ですが、特定期間は1,000円

訪問した年は、開花が早くて、

有名なつつじも紫陽花も端境期でした。

花がないことが解っているのですから、

通常料金にすべきではないでしょうか。

総門

三門

本堂への階段

階段の途中まで坂道がありますが、利用メリットは少ない

狛蛇(宇賀神)
 本堂前に鎮座する石像で、

身体は蛇がとぐろを巻く姿をしています。

近年の作品のようで現代風のデザイン

本堂(京都府指定有形文化財)

ハスの季節は見事に咲き誇りそうです。


 文化11年(1814年)に再建された、

重層入母屋造の重厚な建物です。

秘仏の千手観音立像が安置されています。

阿弥陀堂(京都府指定有形文化財)
 元々ここには親鸞の父日野有範の墓がありましたが、

親鸞の娘覚信尼が祖父有範の墓を整備し、

その上にお堂を建てて阿弥陀堂とし、

その菩提を忌いました。

鐘楼(京都府指定有形文化財)
 4本柱の吹き流し形式

吹き流し形式は6本柱もある

浮舟の碑

 

浮舟のあらすじ

 薫は浮舟を宇治の山荘に放置したまま、訪れるのも間遠であった。正月、中君のもとに届いた文を見て女の居所を知った匂宮は、薫の邸の事情に通じている家臣に探らせ、女が薫の囲い人として宇治に住んでいることを知る。匂宮はある夜、ひそかに宇治を訪れ、薫を装って寝所に忍び入り、浮舟と強引に契りを結んでしまう。
 宮中の詩宴の夜、浮舟を思って古歌を口ずさむ薫の様子に焦りを覚えた匂宮は、雪を冒して再び宇治に赴き、浮舟を宇治川対岸の隠れ家へ連れ出し、そこで二日間を過ごした。
ある日、宇治で薫と匂宮両者の使者が鉢合わせしたことからこの秘密は薫に知られてしまう。
 薫に恨みの歌を送られ、匂宮との板ばさみになって進退窮まった浮舟はついに死を決意する。死を間近に、薫や匂宮、母や中君を恋しく思いながら、浮舟は匂宮と母にのみ最後の文を書きしたためた。
  鐘の音の絶ゆるるひびきに音をそへて わが世尽きぬと君に伝へよ

三重塔(京都府指定有形文化財)
 元禄17年(1704年)建立の全高16メートルの三重塔です。

もとは兵庫県佐用郡三日月村(現・佐用町)の高蔵寺にあったものを、

1910年(明治43年)に当寺が買い取って

参道西方の丘上に移設しました。

その後1977年(昭和52年)に

境内の現在地(鐘楼の東隣)に移されました。

三重の塔前庭園

ホオノキ(朴の木、朴木、朴)

三重塔近くに咲いていました。


 モクレン科モクレン属に属する落葉高木の1種で、

南千島から九州に分布します。

別名としてホオ、ホオガシワなどともよばれます。
 大きな葉が輪生状につき、枝先に大きな花が上向きに咲きます。

日本自生の樹木の中では、最大級の葉と花をもつといわれます。
 大きな葉は、食べ物を包んだり、焼いたりすることに使い、

朴葉味噌とか朴葉焼きなどといわれます。
 樹皮は生薬とされ、厚朴または和厚朴とよばれ、

材は均質で柔らかく、細工物などに使われます。

 

三室戸寺 庭園編 写真集

 

三室戸寺 堂宇編(映像)

三室戸寺 庭園編(映像)

 

  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm

 

 

  ■ カシャリ! ひとり旅

 

 




ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 京都府宇治市 三室戸寺と「与楽園」枯山水・池泉廻遊式庭園2 庭園編

2023-06-05 16:18:52 | 【カシャリ!ひとり旅】 京都

 

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 京都府宇治市 三室戸寺と「与楽園」枯山水・池泉廻遊式庭園2 庭園編

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■ 京都府宇治市 三室戸寺と「与楽園」枯山水・池泉廻遊式庭園

 

 三室戸寺(みむろとじ)は、京都府宇治市北部にある本山修験宗の別格本山の寺院で、山号は明星山といいます。最寄り駅の三室戸は「みむろど」と濁りますが、寺名は「みむろと」と濁りません。ご本尊は、千手観世音菩薩です。
 「夜もすがら月をみむろとわけゆけば 宇治の川瀬にたつはしらなみ」の御詠歌できこえる、西国十番の観音霊場で、観音応現の霊地です。

  寺伝によりますと、宝亀元年(770年)、光仁天皇の勅願により、南都大安寺の僧行表が創建したと伝わります。
 天智天皇の孫「白壁王(後の光仁天皇)」は、毎夜宮中に達する金色の霊光の正体を知りたいと願いました。その光を求めて宇治川支流である志津川上流の滝壺に、身の丈二丈ばかりの千手観音像を見つけました。1枚の蓮弁(ハスの花びら)が流れてきて、それが一尺二寸の二臂の観音像に変じ、その観音像を安置し、行表を開山として創建されたのです。
 開創以来、歴代天皇の崇敬を集め、寺域も漸次拡張されて、伽藍坊舎が年を追って増加したのですが、後花園天皇の時代の出火し、大半の伽藍を抄出してしまいました。
本尊、常行堂本尊の阿弥陀三尊、隆明大僧正念持の釈迦如来立像等の像は猛火を免れました。
 後土御門天皇により、諸堂の再建が始まりましたが、明和年間頃、堂宇が再び廃頽してしまいました。その後の再建で今日に至っています。

庭園「与楽園」
 つつじとともにアジサイの名所として知られ、日本庭園は『足立美術館庭園』で知られる昭和を代表する作庭家・中根金作が作庭しました。伽藍が立ち並ぶ高台からは一段低いエリアに、1988年(平成元年)に中根金作により作庭された日本庭園は“与楽園”といいます。あじさい苑、つつじ・しゃくなげ園があります。
 日本庭園は鶴亀島の浮かぶ大きな枯山水庭園と、池泉回遊式庭園とがあります。明星山の中腹という立地から、いずれも周囲の山々の借景も美しいです。5月は2万株のツツジ、一千本のシャクナゲ、6月は1万株のアジサイ、7月はハス、さらに秋は紅葉の名所にもなります。庭園は、近年整備されました。

 

アクセス
 京阪宇治線 三室戸駅より徒歩15分強(駅名は「みむろど」、寺名は「みむろと」)
 JR奈良線 宇治駅より徒歩30分
 宇治駅より路線バス「門前」バス停下車 徒歩5分
 611-0013 京都府宇治市菟道滋賀谷21 0774-21-2067
 通常: 大人500円

 つつじ園の開園期間:2023年4月22日(土)~5月14日(日)
  開園時間:8:30~15:40
  拝観料:大人1,000円、小人500円
 

 

 三室戸寺 

 

本山修験宗の別格本山の寺院で、山号は明星山といいます。

最寄り駅の三室戸は「みむろど」と濁りますが、

寺名は「みむろと」と濁りません。

ご本尊は、千手観世音菩薩です。

 

参拝チケット

通常は大人500円ですが、特定期間は1,000円

訪問した年は、開花が早くて、

有名なつつじも紫陽花も端境期でした。

 

三門

与楽園庭園入り口

特別期間は、ここからは入れません。

つつじ苑

本来は、全山つつじで覆われています。

一部につつじが残っていました。

白い木は山栗でしょうか?

 

四阿と紫陽花苑

枯山水庭園

枯山水庭園

枯山水庭園

 

池泉廻遊式日本庭園

左手に石橋

石橋

秋は紅葉が美しい

 

 

 

ホオノキ(朴の木、朴木、朴)

三重塔近くに咲いていました。


 モクレン科モクレン属に属する落葉高木の1種で、

南千島から九州に分布します。

別名としてホオ、ホオガシワなどともよばれます。
 大きな葉が輪生状につき、枝先に大きな花が上向きに咲きます。

日本自生の樹木の中では、最大級の葉と花をもつといわれます。
 大きな葉は、食べ物を包んだり、焼いたりすることに使い、

朴葉味噌とか朴葉焼きなどといわれます。
 樹皮は生薬とされ、厚朴または和厚朴とよばれ、

材は均質で柔らかく、細工物などに使われます。

 

三室戸寺 堂宇編 写真集

 

三室戸寺 堂宇編

三室戸寺 庭園編

 

  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm

 

 

  ■ カシャリ! ひとり旅

 

 




ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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■【あたりまえ経営のすすめ】2部 管理編3-59 PDCAを上手に回して効果を上げる

2023-06-05 12:03:00 | 【心 de 経営】 あたりまえ経営のすすめ2 管理編

■【あたりまえ経営のすすめ】2部 管理編3-59 PDCAを上手に回して効果を上げる

 多様化の時代になり、ホンモノ智恵が求められる昨今です。

 世の中には、「専門家」とか「プロ」と呼ばれる人が多数いらっしゃいます。

 ところが、残念なことに、その大半というのが、「エセ専門家」「エセプロ」なのです。

 管理職も、“真”のプロ管理職にならなければなりません。

 ホンモノのプロ、要は「“真”のプロ」とは、どの様な人を指すのでしょうか。

 エセプロの多くは、「あたり前のことが、あたり前にできる」ということを軽視しています。

 「今の時代、最新の経営理論に基づく経営が重要である」と「あたり前」を蔑視をしている人もいるほどです。

 では、「あたり前」とは、なんでしょうか?

 「“真”のあたり前」を知らずして、あたり前を軽視して欲しくないですね。

 あたり前は、その辺に転がっているのではなく、「あたり前は創るもの」です。

 1970年代から、半世紀近くの経営コンサルタント経験から、最善の策ではないにしても、ベターな策を講じるための智恵をご紹介してまいります。

メモ

■ 2部 【管理編】 プロの管理職のあり方

 本シリーズは、経営士・コンサルタントなどの経営専門業・士業の先生方を対象として、第1部の【経営編】をお送りしてきました。しかし、その内容は、視点を変えれば経営者・管理職のためのお話でもあります。ビジネス界においては、フレキシブルな視点の持ち方をできる人が高く評価されるのです。

 筆者は、経営コンサルタントという仕事柄、しばしば管理職研修も実施してきました。その時に、必ずといって問うことは、「管理とは何でしょうか?」ということです。

 管理職の皆さんは、よく勉強していて、私より立派な回答が返ってきます。

 「では、それをどの様に実務に活かしていらっしゃいますか」と問いますと、期待するような回答が返ってきません。

 難しいことを勉強しすぎているのではないでしょうか。知識と実務が乖離していますと、せっかくの知識が知恵として活かせません。

 管理職として、「あたりまえ」なことが、実務で行われているのかどうか、謙虚に自分自身を見ることも大切なのではないでしょうか。

 管理職は、「管理とは何か」「温かい管理」を正しく理解しなければ、部下からも、上司からも、社会からも正しく評価されません。

  温かい管理とは  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/8b7833c2ebc019660a3813e9dedbf92f

 ここでは、管理職なら誰もが知っているようなことを整理してみました。

 知識としてはご存知のことでしょうが、それを実務に活かすにはどうしたらよいのかを考えてくださる契機となると幸いです。

 

■ 第2部3章 【管理編】 プロの管理職のための”新たな”PDCAと活用法 

 これまで第2章として、ホンモノのリーダーシップについてお話して参りました。

 そのリーダーシップと不可分にあるのがPDCAです。

 「いまさら、PDCAについて学ぼうとする人間なんていないよ」
 「もう、PDCAは古い!」

 このような声を聞くような時代になりました。それほど、PDCAが言い古されてきているのです。しかし、本当にPDCAが実行されているのでしょうか。そして、PDCAの効果が出ているのでしょうか。

 多くの方が、知識として知っていても、実行に移せていない人が多いのが「PDCA」です。

 一方で、「PDCAを常に意識しています」、という人もいます。ところが、本当にPDCAにより効果を上げられているのでしょうか?大半の方が、「効果を上げている”つもり”」であって、実際には、PDCAが適正に実行されていないがために、機会損失を起こしているのです。

 正しいPDCAとは何か?
 正しいPDCAの使い方とは?

 謙虚に、再度、PDCAに取り組んでみては如何でしょうか。あなたのPDCAとは違ったPDCAがあるかもしれません。

■ 3-59 PDCAを上手に回して効果を上げる

 ISO9000を始めとした国際標準に、PDCAの考え方が含まれるほど、世界的に定着しているPDCAです。しかし、それを正しく用いませんと、せっかくの素晴らしい考え方でありましても効果を充分に発揮できません。
 PDCAという、ビジネスパーソンなら誰れもが知っている「あたり前」「常識」について、謙虚に考え直してみることも必要ではないでしょうか。

◇ 「P:計画(Plan)」
 いうまでもなく、PDCAの基本は、「ものさし主義に基づく目標の明確化」です。目標が明確でありませんと、「D:実行(Do)」以降が正しく進められているのかどうかわかりません。ものさしですから、間違えたものさしを作りますと、その後の作業も正確さを欠くことになります。
 まずは目標を明確化することが大切です。
 目標の設定が正しくできていなければ、その後続く行動を頑張っても成果につながりません。また、目標は達成可能であるもの、かつ具体的なものでなくてはなりません。
 「達成可能」という目標は、安易に達成できるようなものでは、成長しません。かといって、達成不可能な目標では、諦めが先行してしまい、意欲が湧きません。裏付けされた、キチンとした目標であれば、「苦労して立てた目標なので、頑張って、何とか達成しよう」という気になります。
 すなわち、目標というのは、努力すれば何とか達成できるほどの高いレベルに設定すべきなのです。いくら平等といいましても、メンバー全員が同じ目標を持つことは、けっして「公平」ではありません。経験や能力に応じて、個別目標が異なるのは「平等」に反することにはなりません。
 しかし、それには、高い目標、高い達成率等々、レベルや結果に応じた見返りがあることが前提でなければ「公平」とはいえません。

 目標は、具体的でなければなりません。5W1H(8W3H)に基づいて、立案しますと、具体性を持った目標になります。目標が具体的ですと、「D:実行(Do)」以降の行動も進めやすくなります。
 具体的という意味の中には、「細分化された具体性」という階層基づく具体性も不可欠です。下位目標を達成すれば、自ずと上位目標を達成するという階層になっていなければならないのです。すなわち「真の共通目標」になっていることが大前提です。
 目標が、絵に描いた餅にならないためには、全メンバーが「共通認識」されている必要があります。ところが、既述のように共通認識できているようでいて、認識にバラツキがあるのが現実です。
 報連相を双方向コミュニケーションで行うときに、共通目標を面前に置いて行うことにより、共通認識を促進できます。

◇ 「D:実行(Do)」
 共通目標・共通認識ができていますと、「共通行動」が行われるようになります。共通行動は、「蓄積は力」という言葉のように、ノウハウを蓄積していくことです。それが「設備」といわれる仕組みであることもお話しました。
 目標を達成するために、管理会計的な意識が全社員にありますと、行動の量も質も良質化します。すなわち蓄積されるノウハウの質も高まるのです。
 「D:実行(Do)」の段階では、「PDCA+s/a」が基本です。調整とリスケジューリングです。しかし、ここで、安易に「P:計画(Plan)」を変更しますと、Pがなってあるかの重要性に影響が出てきますので「s/a」は慎重に行う必要があるのです。

◇ 「C:チェック(check)」
 既述の通り「問題とは、計画と実績に差異があること」ですので、「ものさし」との比較が基本となります。その根底には、管理会計的思想が流れていなければなりません。
 管理会計により、Cが客観性を持って実施できます。定量的な評価だけではなく、定性的な評価も可能となります。
 「C:チェック(check)」で重要なことは、結果に至った経緯や原因の追及が不可欠です。思い込みや一方的な見方ではなく、大所高所からの確認が必要です。それには「ものさし」を活用することです。
 そして、今後、問題は再発しないように、成功事例は、さらに発展させるようにというステップを重視し、それを蓄積しますと、組織としての財産になります。困ったり、計画を立案したりするときに、その財産を活用できるようにするのです。

◇ 「A:対策(Action)」
 多くの企業で、原因追及までは行っても、それを実行に移すことをしない、「反省しっぱなし」という状態が続いています。
 「A:対策(Action)」も「5W1H(8W3H)」に基づいて行います。すなわちAは、Cとも密接に関係し、Pへも繋げていかなければならないのです。
 ただし、「P:計画(Plan)」が間違えていたり、不充分であったりして到達した結果である場合には、計画立案法に対する改善も必要となります。また、次の計画に、その反省を反映させることもしなければなりません。
 「P:計画(Plan)」だけではなく、「D:実行(Do)」が適切でなかったかもしれません。その場合には、行動マニュアルなどの修正も発生します。

 PDCAは、ものさし思考を始めいろいろな手法・考え方と連携して用いませんと、その効果を充分に発揮することができません。また、管理会計やそれに基づく予算実績管理などの仕組みや基幹業務システムなどとの連携も必要です。

【 注 】 PDCA詳細情報

「ロジカル・シンキングがよくわかる本」(今井信行著 秀和システム刊 1,760円)の第3章5節で詳しく説明しています。

ご購入は書店または下記よりamazonで

https://www.amazon.co.jp/%E5%9B%B3%E8%A7%A3%E5%85%A5%E9%96%80%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E6%9C%80%E6%96%B0%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%8C%E3%82%88%E3%81%8F%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%E6%9C%AC-%E4%BB%8A%E4%BA%95%E4%BF%A1%E8%A1%8C/dp/4798068896/ref=sr_1_4?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E4%BB%8A%E4%BA%95%E4%BF%A1%E8%A1%8C&qid=1679879669&s=books&sr=1-4

 

■【あたりまえ経営のすすめ】 バックナンバー

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■【プロの心構え】 バックナンバー

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【話材】 昨日06/04のつぶやき 宇治市 三室戸寺と「与楽園」枯山水・池泉廻遊式庭園 堂宇編

2023-06-05 07:15:57 | ブログでつぶやき

 

  【話材】 昨日06/04のつぶやき 宇治市 三室戸寺と「与楽園」枯山水・池泉廻遊式庭園 堂宇編

 

経営コンサルタントとして感じたことを毎日複数のつぶやきをブログでお届けしています。

もし、お見落としがありましたり、昨日のブログで再度読みたいつぶやきがあるというときに便利なページです。

本日も、複数のブログで、つぶやき済です。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/4a5931d90f9ce8787c5b9e67a0819535

晴れb20

■ 昨日は、下記のリストのようなことをつぶやきました。

konsarutanto   ◇ 昨日のつぶやき ◇ 

>> もっと見る

 【カシャリ! ひとり旅】を映像にして紹介しています。

   ユーチューブで見

 

 バックナンバー

 

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■【きょうの人】 0605 ■ 重源 没 父は、柿本人麻呂とも血縁のある紀氏一族  独善的な判断で、気になる人を選んでご紹介

2023-06-05 00:03:00 | 【話材】 きょうの人06月

 

  【きょうの人】 0605 ■ 重源 没 父は、柿本人麻呂とも血縁のある紀氏一族

 

 独善的な判断で、気になる人を選んでご紹介しています。

 そこに歴史や思想、人物、生き方などを感じ取っていただけると幸いです。

 

■ 重源 没 父は、柿本人麻呂とも血縁のある紀氏一族


 ちょうげん
 保安2年(1121年)- 建永元年6月5日(1206年7月12日)


 俊乗房重源は、1121年(保安二年)に京都に生まれました。父は、柿本人麻呂とも血縁のある紀氏一族の紀季重です。

 13歳で醍醐寺に入って密教を学び、1167年(仁安2年)入宋(にっそう:中国宋を訪問)し、翌年帰国しました。

 1180年(治承4年)平重衡によって大仏殿が焼かれるなど、東大寺の多くの伽藍が焼失したが、翌年60歳を過ぎた彼が造東大寺の大勧進職に任ぜられ、10数年の歳月をかけて東大寺の再興を成し遂げました。再建に当って、大仏様(だいぶつよう)と呼ぶ宋風建築様式を取り入れ、再建の功により大和尚の号を受け、1206年(健永元年)86歳で入滅した。

 

◆ 【きょうの人】 バックナンバー

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/b57a13cf0fc1c961c4f6eb02c2b84c9f

◆ 【今日は何の日】は、毎日発信しています。

 一年365日、毎日が何かの日です。 季節を表す日もあります。 地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。 誰かの誕生日かも知れません。 歴史上の出来事もあります。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/b980872ee9528cb93272bed4dbeb5281

◆ 【経営コンサルタントのひとり言】

 歴史上で活躍したり、仏教など宗教関係の人であったり、ジャンルはいろいろですが、彼等から、学ぶところが多々ありますので、それをご紹介します。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a0db9e97e26ce845dec545bcc5fabd4e


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