【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月10日 事業部長の推薦と社長
平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。
この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。
日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。
紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。
【 注 】
日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。
■【小説風 傘寿の日記】
私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に会社を任せて数年になります。
老いぼれコンサルタントが日々起こったことや感じたことなどを徒然に記述してゆきます。
また、毎日のように、私のところに業務報告に来ては、二人で昔話をするのが日課となっています。話し上手な彼は、まるで小説の朗読でもするかのように思い出話をしてくれます。私自身の記録として、それを文字変換して、そのままここに記述してゆきます。
早朝ウォーキングは、蝉時雨の中をスタート
「蝉時雨」という言葉を知らない人も多いと聞きます。
都会では、アスファルトやタイル、コンクリートと人工物で、せみが誕生できる環境とはいえません。
そのために、蝉時雨を体感する機会も少ないので、やむを得ないのでしょう。
昨日、寿命が近いモバイルPCの後継機が届きました。
1時間もあれば、初期セットアップくらいはできると踏んでいましたが、やりだしたら結構時間がかかりました。
何も考えず、初期セットアップをすれば1時間でできるのでしょう。
ところが、これまでのPCからの引越を考慮に入れたり、この際なのでPC利用環境を整え直したりしようと、あれこれを考えて、余計な作業を並行してやってしまいました。
そのために、隙間時間に片手間にやろうと思ったのが判断ミス。
切りの良いところで、いったん中断。
連日、暑い日だけではなく、熱帯夜も続いています。気温は高くても、意外と風を涼しく感じる朝もあれば、生ぬるい空気を感ずるときもあります。
先日、講師依頼のあった○○経営コンサルタント協会では、初めての仕事であり、訪れたこともないことから、事前に会場を見せていただけないかとメールを入れました。会場を見ると共に、道順を確認しておきますと、当日、道に迷ったりする懸念がなくなります。
メールを入れると30分を置かず、返事が来ました。当方から訪問希望日時の候補を数件入れておいたので、先方は、その一つを選んできました。
どの様な組織なのかも、感じ取ってこようと思っています。
竹根の部下から、先々週、本日、ある企業の訪問に帯同して欲しいという要望が出ていたので、行くことにしました。
■ 「地域と共に」を合言葉に地域の発展に尽くす中小企業応援士 1b11
中堅・中小企業が大手に勝つための戦略の一つが地域密着といわれるなか、「地域と共に」を合言葉にしているのがNエンジニアリングだ。同社は工場を持たないファブレス型の企業で、資本金や従業員数など企業規模の拡大は目指さない。かわりに、キラリと光る技術を活かしてニッチな分野でトップを目指すとともに、地域の発展に尽力しようという「マイクロビジネス型の地域企業」を経営目標に掲げている。
同社の創業者で代表取締役の岡村邦康氏はもともと、茶どころで知られる静岡県島田市内の製茶機メーカーに勤務。創業後は、そこで培った技術や経験をもとに焙煎機と乾燥器の設計・開発を手掛けてきている。とくに焙煎については、創業以来、業界大手・伊藤園の麦茶の焙煎機の製造を行っており、収益の柱となってきた。一方、乾燥分野では、気流導入型のマイクロ波減圧乾燥機を世界で初めて実用化。ドライフルーツや船舶用食材・非常食など主としてニッチな業界向けの専用機として存在感を示している。
こうした企業活動のかたわら、地域密着の活動にも汗を流す。2016年には岡村氏が会長となって「藤枝と宮古島の交流を進める会」を発足させた。同社は、沖縄・宮古島モズクを用いた新商品の開発・販売や、宮古島で仕入れて駿河湾の深層水で養生した海ブドウの商品化・販路開拓など、宮古島との連携事業を推進してきた。こうした地道な取り組みが端緒となり、2011年には同社の所在地・藤枝市と宮古島市との友好都市提携が実現した。これを受けて岡村氏は同会を設立したのだ。コロナ禍前は、宮古島の産業まつりに同会のブースを出展して藤枝の産品を販売したり、藤枝大祭りで宮古島紹介ブースを設けたりと、相互に訪問して活発な交流を行っていた。
さらに2019年には、「茶の都・藤枝」を目指し、茶農家や茶商、製茶機メーカー、飲料メーカーといった関係者が一堂に会す「藤枝茶を何とかしようプロジェクト」を設立した。藤枝市の農商工連携・6次産業化ネットワーク連携事業として着手したもので、藤枝茶の生産量増加をめざし、藤枝茶由来の食品用セルロースナノファイバー(CNF)を使った新たな茶加工品や飲料の開発を進めるなど、地域の活性化に向けた活動を行っている。中小企業応援士でもある岡村氏は、「『地域と共に』を合言葉に、地元の皆さんと寄り添いながら地域の発展のために尽力していきたい」と、その意気込みを語っている。
◆ 竹根好助(よしすけ)が業務報告にやってきて、このような話をしてくれました
毎日のように、私のところに業務報告に来ては、二人で昔話をするのが日課となっています。話し上手な彼は、まるで小説の朗読でもあるかのように思い出話をしてくれます。私自身の記録として、それを文字変換して、そのままここに記述してゆきます。
竹根は、本日の報告を終わると、竹根の商社マンとしてのサラリーマン時代の話の続きを始めました。まだ社歴の浅い竹根がアメリカ駐在員の候補になっていることに不満の声も出てきていました。
竹根は、サラリーマンとしての心得のひとつとして上司からの命令には逆らうなというビジネス書の教えをかたくなに守っていました。
不満の声が出ている中で、人選がどの様に進んだかを遡って、竹根が話し出しました。
角菊事業部長は、三名を候補として福田社長に提案しているようです。竹根の課長は、人を見る目がないことで知られているために、竹根に対する評価もあまり高くありません。竹根は、あたかも推理小説を読むかのごとく、この人事選考を推理し続けるのでした。
8月10日 事業部長の推薦と社長
竹根の妄想とは関係なく、一方では駐在員人事は進んでいる。
角菊の人を見る目に疑問を持ち始めた福田社長は、「角菊事業部長の新規の三案についてはよくわかった。それで、あなたとしては誰を第一候補として今回は推薦するのかね」と、少々きつめの言葉を角菊に投げかけた。
福田社長は、自分が抜擢したばかりの角菊をなんとしても一人前の事業部長にしようと必死である。
「前回の三人のリストは、ベテラン順に記載しましたが、今回は推薦順位順に記載しました。前回、最若年として候補に挙げた佐藤君ですが、今回も彼を第一候補として推薦します」
<続く>
■【経営コンサルタントの独り言】
その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。
■ 僕の前に道はない、僕の後に道はできる 810
高村光太郎の詩「道程」の冒頭の部分ですので、多くの方がご存知でしょう。
中学生の時に、上田敏の「山のあなた」とともに、私が好きになった代表的な詩です。
1964年東京オリンピックを前にして、高速道路を始め、インフラが突貫工事で行われました。
その時のインフラが老朽化して問題になっています。
国交省は、「道の日」に因んで、新たな発表をするかと思いきや、残念ながら自分達が決めた「道の日」であるのにもかかわらず、今ひとつ盛り上がりに欠けました。
老朽化したインフラがクローズアップされないような忖度があったのでしょうか?
■【老いぼれコンサルタントのブログ】
ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。
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