経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

◆【経営コンサルタントの独り言】 闇夜に烏と実事求是 825

2023-08-25 17:03:00 | 【話材】 経営コンサルタントのひとり言08

 

  【経営コンサルタントの独り言】 闇夜に烏と実事求是 825

 

 

二兎を追うブログ 

経営コンサルタントのプロや準備中の人だけではなく、経営者・管理職などにも読んでいただける二兎を追うブログで、毎日複数回つぶやいています。

 

 

■ 闇夜に烏と実事求是 825
 情報の一部を知っただけで、全体をそれで決めつけてしまうことを「群盲象を撫でる」と言います。これは差別用語に通じるので、私は「闇夜にカラスを撫でる」と言い換えています。

 経営コンサルタントという職業は、現状を把握するために、自分で情報を収集したり、クライアント・顧問先内でヒアリングをしたりします。ところが、経営コンサルタント歴の浅い人は、一部の人の意見が社内全体を指していると思い込んでしまう傾向がしばしば見られます。

 特に、一流大学や大学院を卒業したエリートに目立ちます。これはきちんとした調査をしたわけではないですが、経営コンサルタント団体で私は仕事をしている関係上、いろいろな人にお会いします。彼らと仕事を一緒にしたり、プロジェクトに取り組んだりすると、その傾向が見られます。

 頭が良いだけに、自分の生い立ちの中で身についたやり方から、そのような判断に至ってしまうのかも知れません。彼らの多くは、自分に自信があるので、その誤りになかなか気づかないのです。

 ところがたたき上げのコンサルタントというのは、先輩や上司から厳しく基本を身につけさせられるので、現場百遍になるのです。「実事求是」という言葉がありますが、経営コンサルタントの基本の一つです。(実事求是を当ブログ「経営四字熟語」のコーナーで紹介)

 「まず結論から」ができない理由を知り、訓練する
 報連相を成功させるには、「まず結論から話せ」といわれています。ここでは、二人のコンサルタントの講演における事例をまずご紹介します。
 それぞれの開口一番の発声です。

Aコンサルタント
 私は、経営コンサルタントを半世紀にわたってやってきました。本日は、その体験談をもとにお話します。

Bコンサルタント
 ある企業との契約がなかなか取れませんで、昨日、訪問したのですが、顧問契約をできましたので、その経緯を含めて、顧問契約をどのように進めたら良いのかについて、本日はお話をします。

 両者のどちらがベターかという観点で、Bコンサルタントをみてみましょう。
▶冗長であることが第一印象です。
▶「顧問契約」といいましても、弁護士もいれば、税理士もいます。ただし、経営コンサルタントである、ということが相手に伝わっていることが前提であれば省略することもできます。

 それに対してAコンサルタントは、経験が長いことをさらりと話し、「体験談」という言葉で、本日の目的を俯瞰的に知らしめています。聴講者は、「長いコンサルタント経験からの体験として何を話してくれるのだろうか」と期待感を持たせ、グッと講師の方に引き寄せてくれているように感じます。
 講師として成功している人は、最初の3分を大切にしているといわれています。最初の発声で関心を強く引きつけて、それから、いわゆる「結論」に相当すること、上例では、本日の核心概要を話すことにより、聴講者も、本日の目的を理解し、それを前提に安心して聴講できます。

 上記の例から、なぜ結論から話した方が良いのかをご理解いただけたかと思います。ただし、すべてのことにおいて、結論から話すことが正解とはいえませんが、ビジネスでは、相手が結論から求めていることが多いといえます。
 ビジネスパーソンの中には、結論から話さないで、聞く側からしますと「なにをいいたいの」とイライラさせてしまう人が結構います。その原因を先にお話しますと、「慣れていない」「訓練していない」からと考えられます。

 小学生の頃、学校行事のひとつとして映画を見にクラス単位で行ったことがあります。その感想文が宿題として出ました。
 「教室を出て、校庭に整列しました。そして正門から、二列に並んで出ました。そして、駅前通りを超えて、映画館通りに出ました。そして・・・」
 このような文章を書いて、先生から「そしてはあまり使わなくてもわかります」というようなことをいわれたことがあります。
 人間というのは、時系列で話すことに慣れています。私の上記の作文のように、時系列的に書いて行く方が書きやすいのです。子供でしたから、作文の書き方がわかりませんでした。しかし、先生からコメントを頂いて、作文というのは、どの様に書くのかということが次第に解ってきました。
 成長するにつれ、「起承転結」ということも学びました。しかし、ある意味、起承転結も時系列な表記順と考えられます。そのように教育され、訓練されてきましたので、ビジネスパーソンになったからといっていきなり「結論から書け」といわれても、戸惑うばかりの人が多いのではないでしょうか。
 ようは、「結論を先に書く」ということに慣れていない、訓練を受けていませんから、頭で解っていてもなかなか、それを文章に書くときに取り入れられないのです。

 冒頭に「最初の3分が勝負」ということを書きました。文章を書き始めるときには、最初の3分のキーワードを書くことを励行してみては如何でしょうか。キーワードに飾りをつけ、文章にすることが、「結論を最初に書け」ということに近くなってきます。それを繰り返すうちに、結論を先に書くことに慣れてくると思います。

(ドアノブ)

 

◆ ツイッターでのつぶやき 

konsarutanto

 

 

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月24日 家族をかばったままの姿で2000年 824

2023-08-25 08:03:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月24日 家族をかばったままの姿で2000年 824

 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私の後任の竹根好助の部下コンサルタントから、彼の関係先への同行を依頼され出かけることになりました。

 時代の動向を見て、臨機応変に対応できる企業は、今後が楽しみです。

 

 遊園地や観光施設、大型商業施設、イベント会場などで子どもたちに大人気の遊具施設。なかでも空気を入れて膨らませるエアー注入式の大型遊具や迷路、プール、ウォータースライダーなどは、夏休みや年末年始といった限られた期間中でも、低コストに開設・運営・撤収することができるメリットを持つ。このエアー注入式遊具を主力商品に、業容を拡大してきたのがこの会社(宮崎市)である。

 創業は2000年。当時、宮崎大学大学院農学研究科の学生だった山元社長が、宮崎市中心街の空き店舗対策事業に応募し、4坪のスペースに雑貨店を出したことが始まりだ。冷蔵庫に貼るさまざまな形をしたアクセサリー磁石約160種類を店内に並べ、販売した。「当初は自分がどんな事業をしたいか、できるかが分からなかった」と振り返る。その後、中古車販売や車椅子の修理・販売なども手がけた。

 ある時、子ども向けのアトラクションがない観光施設から「場所を貸すから子どもたちが喜びそうなものを探して運営してみないか」と声がかかった。必死に考えた末、02年にエアー遊具にたどりついた。イベント遊具を扱う会社は全国でも数十社しかなく、ライバルが少ない「ニッチ市場」。工夫次第では十分に戦えると判断した。

 予想した通り、19年末までは順風満帆で推移した。しかしそれ以降、新型コロナウイルス感染症の影響によりイベントが相次いで自粛となり、業績は暗転。例年は書き入れ時である大型連休も振るわず、20年4~5月の売上高は前年同月比で9割減と激減した。夏場のイベントも軒並みキャンセルとなり、20年12月期の売上高は前期比7割減と大きく落ち込んだ。

 逆風を乗り越えるため、山元社長は「エアー遊具で培った空気でものを膨らませる技術を新型コロナ対策に応用できないか」と考えた。その結果、コロナ患者を隔離・検査するエアー注入式簡易陰圧室を大学や地元企業と共同開発。部屋の中の空気圧を外より低くなるよう設定して、患者が出すウイルスを部屋の外に漏らさない。中の空気はHEPAフィルター付き陰圧装置により、ウイルスを99.99%以上カットして排気するため、感染拡大防止に大きく貢献する。

 20年秋に発売。「たった5分で設置」「コンパクトに収納」「オーダーメードでサイズ・仕様変更」など優れた点が評価され、半年間で全国の病院・介護施設などに約110台を販売・納入した。このほかにも、災害時避難所向けパーテーション「ジョイントエアーパネル」や、熱中症対策向け「冷却ミストテント」、ワクチン接種会場向け「ゾーニング通路」「ドライブスルーエアテント」など、さまざまな防災・感染症関連商品をラインアップする。さまざまな遊具製品をアピールする自社ホームページとは独立した防災・感染症関連の専用サイトも開設、事業の柱の一つとして育成する方針で、かつて起業家だった山元社長は、若手社員が事業を引っ張っていくことを期待している。

 

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

 家族をかばったままの姿で2000年 824

 桜島を訪れたことのある人は、神社の鳥居の頭部が地上に突き出ているのを見たのではないでしょうか。

 火山国日本ならではの情景です。

 でも、最も悲惨な火山災害は、イタリアのヴェスビアス火山によるポンペイではないでしょうか?

 2000年近くも以前に、すでに上下水道が完備し、飽食をむさぼっている人達を突然襲い、市街に8mもの、火山灰で埋め尽くしました。

 悲惨の跡地を訪れたときには、驚きの連続でした。

 

■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業

 「【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記」から独立して、最初から発信していたします。
 
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【これまでお話】
 第1回は、エピローグから始まりました。
 通常、エピローグは、小説本文と何らかの関係があります。しかし、ここでのエピローグは、主人公である竹根好助がどの様な人間であるのかを知っていただくために挿入しました。
 従いまして、必ずしも本文と密接な関係があるわけではありません。竹根という男の人間性の一端を知っていただければ幸いです。
 これからのストーリー展開は、これからコンサルタントを目指す人だけではなく、すでにプロとして活躍している士業・コンサルタントの先生や、あるいはコンサルタントには直接関わりの少ない学生さんや主婦、ビジネスパーソンの方々にとっても、何か感じ取ることができると願っています。
 
 次回をお楽しみに!
 
  バックナンバー

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

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■バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db

 


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■【きょうの人】 0825 ■ 徳川慶喜 最後の将軍 この地に没す ■ ニーチェ 実存主義の代表的な思想家

2023-08-25 06:03:00 | 【話材】 きょうの人08月

 

  【きょうの人】 0825 ■ 徳川慶喜 最後の将軍 この地に没す ■ ニーチェ 実存主義の代表的な思想家

 

 独善的な判断で、気になる人を選んでご紹介しています。

 そこに歴史や思想、人物、生き方などを感じ取って、日々の生活やビジネスに活かしてくださると幸いです。

 

 徳川慶喜 最後の将軍 この地に没す

 

 とくがわ よしのぶ


 大正2年(1913年)11月22日に、文京区で歿しました。

 毎朝、運動不足解消のために散歩をしています。すぐ近くに国際仏教学大学院大学があります。そこは、徳川慶喜終焉の地として知られています。慶喜に関するものは何も残ってなく、碑だけが残っています。


 慶喜は、江戸幕府最後の将軍で、第15代征夷大将軍であったことは周知の通りです。


 毎朝、ここを通って散歩をします。文京区は、坂の多い街で、慶喜を偲ぶ銀杏かどうか分かりませんが、坂の途中に大きく枝を張っています。


【Wikipedia】 徳川 慶喜

 江戸幕府第15代征夷大将軍(在職:1867年 ‐ 1868年)。江戸幕府最後の将軍で征夷大将軍に任じられた最後の人物。
 御三卿一橋徳川家の第9代当主として将軍後見職・禁裏御守衛総督など要職を務めた後に徳川宗家を相続、第15代将軍に就任。大政奉還や新政府軍への江戸城明け渡し(無血開城)を行なった。明治維新後に従一位勲一等公爵、貴族院議員。

生誕:天保8年9月29日(1837年10月28日)
死没:大正2年(1913年)11月22日
墓所:谷中霊園
氏族:徳川氏(水戸家→一橋家→将軍家→慶喜家)
父母:父・徳川斉昭 母・吉子女王(有栖川宮織仁親王娘)

 

図 1_309

近所の大学の門前に立つ標識

 

■ ニーチェ 実存主義の代表的な思想家


 フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(独: Friedrich Wilhelm Nietzsche)
 1844年10月15日-1900年8月25日


 ドイツ連邦・プロイセン王国出身の哲学者ですが、古典文献学者としての功績も見逃せません。実存主義の代表的な思想家の一人として知られ、私が学生の頃には、友人とのディスカッションには欠かせない人であり、知識でもありました。

 古典文献学者フリードリヒ・ヴィルヘルム・リッチュルに才能を見出され、スイスのバーゼル大学古典文献学教授となりました。プロイセン国籍を離脱し、無国籍者となりました。

 同大学を辞職した後、在野の哲学者として、その分野で多くの影響を後世にのこチームマネジメント下。難しいことを、巧みな散文的表現によって文学的価値も高く、だれにでもわかりやすくしていることも、ニーチェ・ファンが多い理由なのかも知れません。


 彼の研究分野は広く、【Wikipedia】によりますと「美学、倫理学、形而上学、ニヒリズム、心理学、存在論、詩、価値の理論、悲劇、無神論、主意主義、事実と価値の区別、反基礎付け主義、歴史哲学」となっています。

 その主な概念として、『アポロとディオニュソス、超人、ルサンチマン、力への意志、「神は死んだ」、永劫回帰、運命愛Amor fati、畜群、チャンダラ、「最後の人間」、遠近法主義、君主-奴隷道徳、価値の再評価、肯定』と、私の知識を超える言葉が列挙されていますので、そのまま掲載しました。

 

◆ 【きょうの人】 バックナンバー

 歴史上で活躍したり、仏教など宗教関係の人であったり、ジャンルはいろいろですが、彼等から、学ぶところが多々ありますので、それをご紹介します。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/b57a13cf0fc1c961c4f6eb02c2b84c9f

◆ 【今日は何の日】は、毎日発信しています。

 一年365日、毎日が何かの日です。 季節を表す日もあります。 地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。 誰かの誕生日かも知れません。 歴史上の出来事もあります。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/b980872ee9528cb93272bed4dbeb5281

◆ 【経営コンサルタントのひとり言】

 経営コンサルタントのプロや準備中の人だけではなく、経営者・管理職などにも読んでいただける二兎を追うコンテンツで毎日つぶやいています。 

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a0db9e97e26ce845dec545bcc5fabd4e

【 注 】

 【きょうの人】は、【Wikipedia】・当該関連サイトを参照・引用して作成しています。


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