経営コンサルタントへの道

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【日本庭園を知って楽しむ】4-31 日本庭園の分類1 自然風景式庭園 - 書院造系庭園を知る

2024-11-17 17:03:00 | 【カシャリ!一人旅】 日本庭園を知る

  【日本庭園を知って楽しむ】4-31 日本庭園の分類1 自然風景式庭園 - 書院造系庭園を知る   

  若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

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 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

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■■4 三分類法による日本庭園の鑑賞法
 既述の通り、ここでは、日本庭園を自然風景式庭園、枯山水庭園、露地庭園という三分類を核にしてご紹介します。
 すでに紹介済みであった内容と重複することもありますが、その三分類をさらに細分化したり、切り口を変えたりして、初心者なりの鑑賞法をご紹介します。専門家の先生方には侮蔑されるかも知れませんが、私なりの分類法をご紹介して参ります。
 なお、本章でのご紹介は、コトバンク、Wikipediaや上述の宮元健次氏等々を参考にし、宮元健次氏の分類法をもとに、初心者が独断と偏見に基づいた内容です。また、当ブログですでに紹介した内容を繰り返し掲載することもあります。勝手ながら、正式な情報は、読者の皆さんのお考えに基づいてお探し下さると幸いです。

■4-31 日本庭園の分類1 自然風景式庭園 - 書院造系庭園を知る
 自然風景式庭園のひとつ、「書院造系庭園(書院造庭園)」を理解するには、まず、書院造とは何かについて理解しておきますと、前者の理解が早まります。書院造につきましては、【Wikipedia】を中心にまとめてみました。

 書院造(しょいんづくり)は、日本の室町時代から近世初頭にかけて成立した住宅の様式です。寝殿を中心とした寝殿造に対して、書院を建物の中心「主室」にした武家住宅の形式のことです。
 書院とは、書斎を兼ねた居間の中国風の呼称です。その後の和風住宅は、書院造の強い影響を受け、かつては「武家造」とも呼ばれました。中世以降、武士の住居が発展する中で生まれてきたのです。

 書院は、時代とともに、日常的な住まいから接客空間としての広間へ、さらに儀式の場としての対面所へと変遷してきました。換言しますと、武士の社会的地位の変化にともなう、公的空間へと変化して来たのです。
 平和な平安王朝期と異なり、戦乱の多い武士の時代には、座敷が交渉や情報交換などの接客の場として重要性が増したため、このように変化して来たと考えられます。当然、儀式を要しない階層の武士の間では接客空間としての書院造は健在で、後に洗練の度合いを増し数寄屋の座敷を生むことに繋がります。

 寝殿造では十分でなかった間仕切りですが、書院造では大いに発達しました。
 引き違いの建具によって分けられた畳を敷き詰めた室(座敷)が連なります。その室の床には高低差が付けられ、一段高い主室を上段、ときには上々段と呼び、低い室を下段と呼び、席による階級差を明瞭に示すようになりました。
 一般的には、主室には、書院、押し板、棚、納戸構(帳台構・武者隠し)が設けられます。それらの壁には淡彩や濃彩の障屏画が描かれ、上段に座す高位者を荘厳にみせる演出がなされました。
 主室に必ずある「書院」とは、本来書斎の意で、畳を敷いた二畳程度の小スペースに書見のための造りつけの机を置いた室です。その正面には、南に向けて明かり採りの窓「書院窓」を開け、傍らには書物や硯を置く棚も設けられました。
 後にこの書院は、物飾りのスペースであった押し板と一体化して座敷の「床の間」となります。書院窓も書見という目的から離れて床の間の明かり採りとなり、「付書院」と呼ばれるようになりました。
 連なる各室を仕切るのは引き違いの建具「襖」です。これにも、しばしば障屏画が描かれました。
 寝殿造では円柱であった柱が、ここでは面取り角柱となり、その面取りも時代とともに小さくなってゆきます。
 外回りでは、舞良戸を多用し、それに併置して明かり障子が設けられました。
 連なった室の南側には、畳を敷いた廊下である「入り側」が設けられました。さらにその外側には、濡れ縁である「落ち縁」が設けられています。
 桃山時代頃には「雨戸」も発明され、半戸外であった入り側も室内空間になりました。
 寝殿造の中門廊は、簡略化されて「中門」となり、ときに南庭に突き出たテラス、あるいは車寄せ、玄関へと変化をしてゆきます。

 上述の書院造の説明に、「座敷」、「床の間」、付書院、棚、角柱、襖、障子、雨戸、縁側、玄関という現代和風住宅を特徴付けるすべての要素が含まれていることが分かります。今日では、宴席で、しばしば床の間の位置によって「上座(かみざ)」「下座(しもざ)」などと座席位置が決められることがあります。これも床の間との位置関係が身分序列の確認を促した書院造の伝統といえます。


(【Wikipedia】、重森完途氏・コトバンクを参照して作成)

■ 日本を代表する庭園        
      都道府県別    

 

 

  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm

 

 ■ カシャリ! ひとり旅



ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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