■【知り得PC操作】01 【入門】 知っているようで知らないPCのキーボードの使い方
はじめに
私は長年、PCによるアプリケーションの利用には、メニューバーからメニューを選んで、PCの操作をするということがあたりまえであり、それがベストであると思い込んで、何十年もその様にしてPCを使ってきました。キーコマンドという機能があるのは知っていましたが「メニューから機能選択するのが基本だろう」という思いで、なんら自分のPCの使い方に疑問を持ちませんでした。
ところが、近年の自分自身のPC操作をみますと、上記は基本ですが、キーコマンドを利用していることに気づきました。ここでいう「キーコマンド」とは、たとえば「文字を太字にする」というような操作をするときに画面上部に表示されるメニューバーを使うのではなく、[Ctrl]キーを押しながらBキーを押すことにより太字にするという操作を指します。
オーソドックスなメニューからの機能指定では、キーボードから手を離して、マウスに手を動かし、画面上でポインターをメニューにあわせて操作をします。キーボードから手を離さざるを得ないのです。とりわけメニュー利用が多い操作の時には、従来のやり方ですと、キーボードからマウスへ手を動かすという動作による時間ロスが多いのです。
かつては、キーコマンドに対して、メリットを感じなかったのが、近年の自分自身のPC操作を見ますと、様変わりをしたように思えます。どちらの操作方法でも時間的には大差はないでしょう。ところがマウスを使うことにより、思考が一旦停止して、操作に注意がそそがれてしまうのです。
同じ作業をするにも、「塵も積もれば山となる」違いが生じているのではないかと思っています。
私自身は、PCの黎明期である「マイコン」(現在の「マイクロチップ」による制御という意味ではなく、「My Computer」という、「パーソナル・コンピュータ」という言葉できる前の呼び名)と呼ばれる時代より以前から「コンピュータ」と関わってきました。
コンピュータと関わってきたといいましても、その業界のエンジニアという関わり合いではなく、ユーザーとして、コンピュータを使う立場で関わってきました。ですから、技術的なことに関しては、ずぶの素人同然の状態ですので、偉そうに読者の皆様に何かを教えようという気持ちはありません。
コンピュータとの関わりの端緒は、商社マン時代に、現在のワープロによる差し込み印刷機能をプログラム化して、同一文書に宛先を挿入して手紙を印刷するという使い方です。
この時代には、現在ではあたりまえのOSがないコンピュータの時代です。OSがありませんので、BIOSの機能も含めコーディングしなければならなかったのです。ですからプログラミングのフォローチャートは不可欠で、今日のようにフォローチャートを書かなくてもプログラミングができるような人は皆無と言っても良い時代です。
当時のキーボードは、今日と同様にカタカナがアルファベットとともにプリントされていましたが、それ以外は英文タイプライターのキーボードと同様で、今日のキーボードのような機能は付いていませんでした。
それに比べますと今日のキーボードは、表面からは見えなくてもいろいろな機能が使えるようになっています。何十年もキーボードとふれあってきましたが、おはずかしいことに、いまだに、その機能の一部しか使いこなしていません。
キーボードには、最上段のファンクションキーの他にも、いろいろなキーが付いています。それらは、何に使うのかと思うようなキーがいろいろあります。
ここでは、原点に戻って、キーボードの中でも使いこなすと便利な機能についてまとめてみたいと思います。皆様にお教えするというようなつもりはありません。自分自身の備忘録のようにまとめて、困ったときにいつもの参照できるようにして、その繰り返しの中で、体得してゆきたいと思って記述します。独りよがりの面が強いと思いますので、皆様にはわかりにくいところがあるかもしれませんが、ご容赦ください。
キーボードは機種によって異なる
フルサイズのキーボードとノートパソコンや小型のキーボードを比べますと、配列が若干異なります。
キーボードによっては、複数の機能をひとつのキーに割り振っている場合があります。その様な場合には【Fn】や【Ctrl】キーなどと組み合わせて(同時に押して)使うと付加的に割り当てられた機能を使うことができます。
このように、組み合わせて使う場合などを含めて、いろいろな機能・使い方をご紹介します。自分が必要とする組み合わせを、まずはマスターしますと、その便利さに驚くでしょう。便利と言うことは、操作効率が良くなり、短時間に多くの作業をすることができることになります。
日本人は、かつては「勤勉な国民」といわれましたが、昨今では「生産効率の悪い仕事の仕方」をすると言われています。それを払拭する意味でも、少しでも効率を高める努力を一人一人がすべきなのかもしれません。
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