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日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

新聞配達

2005年07月09日 | インポート
今朝の新聞は、5時頃の配達だった。
通常は、午前4時半には事務所の郵便受けに新聞が入れられる。

たいていは、午前4時頃には起きて、事務所の中で何かの作業をしているので、その事がわかる。

今日は雨風が強かったので、新聞の集配所に新聞が届けられる時刻が遅かったのかもしれない。
あるいは、配達中に新聞が雨で濡れないように、一部ずつをビニール袋に包む作業の分、時間がかかったのかもしれないなどと、平常時と少し違う事があれば、勝手に考えてしまう。

それにしても、午前5時に新聞が届けられると、時間的にはかなりゆったりとした気持ちでじっくりと新聞を読む事ができる。
有りがたい事だと思う。

中学生の頃に、新聞配達のアルバイトをしていた。

自転車の後ろの荷台に、配達する新聞を入れる木の箱を自分で作り、雨の降る日にはそれをビニール袋で覆って、新聞が濡れないようにして配達していた。

40部程度の配達部数だったが、田舎の事で、新聞を配達する各家が散在していたために、全部配達するのに1時間半程度かかっていた。
当時もらっていたアルバイト代は、新聞1部当り、1ヶ月配って35円だったように記憶している。
38年ぐらい前の話である。

それでも1ヵ月で1,400円ぐらいのお金を得る事ができていた。

小遣い銭などもらえるような家庭ではなかったので、自分で自由に使えるお金があると言う事は、とてもうれしかった。

冬場の寒い時の早朝に起き出して配達に行く事と、雨風が強い時の配達が大変だった。

冬場の寒さ対策は、手袋をしてマフラーを首に巻き、着るものを工夫すれば何とか凌げたが、耳たぶにできた「しもやけ」は、冬の間は治る事は無かった。

雨風が強い時の配達では、新聞を濡らさない様にと細心の注意を払わなければならない。

現在のように、新聞をビニール袋で密閉するような機械も無かったので、配達する者が工夫して濡れないようにして配達するしかなかった。

体が小さかったので、サイズが合わない、母親のかすり模様のついた、ブカブカの雨合羽を羽織って配達をしていた。
恥ずかしかったが、早朝なのでほとんど人に会うことはなかった。

どのような時にでも、「新聞配達」によって必ず配達される新聞のおかげで、新しい一日を始める事ができる。

豊田かずき