日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

最後のバレーボール大会

2005年07月10日 | インポート
愛野町としては、最後の町内会対抗バレーボール大会だった。
私が住んでいる川端という町内会は、昨年はAランクという最も上位の部門で優勝していた。

今年も1回戦、2回戦と勝ち上がり、決勝戦まで行く事が出来た。
決勝戦は八幡という町内会に惜しくも負けたが、今年は愛野町という自治体としては最後になるバレーボール大会だったので、役場の配慮により、各町内会の選手も応援の人も含めて、町内会単位での記念写真撮影があった。
きっと、いい記念になることだろう。

中学校の体育館が会場だったが、1回戦は観戦して、1回戦終了後に、町内会で準備した昼食のおにぎりを、町内会の岩永さんと共に川端公民館から運び、中学校の体育館と校舎の2階を繋ぐ渡り廊下の所に降ろした。

降ろした以上は、その番をしておかなければならない。
時折、雨の降るような天気だったので、雨が降り込む時には、傘をさして、昼食のおにぎりが濡れないようにしなければならない。

そのような訳で、2試合目は、おにぎりのそばで過していたので、試合は見られなかったが、いろいろな人達と話をする事ができた。

川端町内会の2試合目が終わるまでの間に、原町内会がその渡り廊下で昼食をとり、その後には、八幡町内会が同じ場所で昼食をとっていた。

原町内会の、私より1歳年下で現在は小学校の先生をしている安藤さんと話す事が出来た。

彼の御先祖は、医者の家系で、江戸時代の医学書などの古い文書が残されていると言う事を知っていたので、その事に関するお話を聞いてみた。

衣装箱にナフタリンを入れて、大切に保管されていると言う事だった。
その事により、古い文書の虫食い被害は無い状態だそうだ。

国見町に高木先生という、近隣の地域の近代史の大家がおられるが、その先生が、以前に2週間ほどかけて、それらの古文書を丹念に調査されたことがあると言われた。

愛野町に残っている、数少ない貴重な文化遺産であるから、本来ならば町として、その保存対策を講じるべきであると私は思う。

安藤家に代々引き継がれてきている、町の近代史の中の貴重な史料である。

幸いにも現在は、電子媒体を使って、いろいろな物を記録する技術が進んでおり、スキャナーを使えば画像データとして記録し残す事ができる。

せめて、原本の保存状態が良い今のうちに、スキャナーによる複写を記録として残し、それらのデータを希望する研究者に公開するようにして欲しいものだ。

愛野町としては最後の町内会対抗バレーボール大会では、川端町内会の「弁当番」という、仕事をさせてもらったが、そのおかげで、思いもよらない人と話す機会を得られた。

この後は、夕方の5時から、川端公民館で恒例の懇親会が始まる。
久しぶりにビールが飲める。

豊田かずき