日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

海の日・光化学スモッグの日

2005年07月18日 | インポート
今日は、海の日で休日になっている。

かわうそ@暦さんの暦のページによれば、1970年(昭和45年)に東京都杉並区で日本で最初の光化学スモッグが発生した日でもあり、被害のあった立正高校では体育授業中の生徒が突然目の痛みや頭痛などを訴えて倒れ、40数人が病院へ運ばれたということを知る事ができる。

海の日は、従来は7月20日だったそうだが、それが祝日化して、2003年から7月の第3月曜日に変更されたということだ。

「海の日」と「光化学スモッグが日本で最初に発生した日」というのが、同じ日付であると言うのは、対照的な組み合わせであると思う。

「海の日」から受けるイメージとしては、雄大でおおらかな清い感じであるが、「光化学スモッグ」は、都市域における住宅密集地域という、人間生活の場における狭くて重苦しい汚れた感じを受ける。

海は、本来ならば、雄大でおおらかな清いものであると私は認識しているが、近頃有明海周辺では、少し様子が違ってきているようだ。

諫早湾干拓事業によって潮受け堤防が築造されたことにより、その近隣の低平地域に住んでいる私たちは、その潮受け堤防の高潮被害に対する抑止効果のおかげで、強い雨が降っても安心して生活する事ができるようになり、非常に有り難いと思っている。

しかし、そのことによって、諫早湾という人工的な閉鎖性水域を造りだした事による弊害も懸念されている。

その事については、裁判などで争われているが、どのような方向で決着していくのか、はっきりした方向性は見えていない。

色々な立場の人達が少しずつ譲歩しあって、防災機能も保持したままでの自然環境の復元を実現して欲しいと言う願望を持っている。

人為的な現象である、「光化学スモッグ」のような状況に有明海がなるようなことを避けるような方策の確立を望みたい。

豊田かずき