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ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
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最近の機械翻訳

2015-11-11 10:52:07 | 文化
かなり前からですが、毎日ぶらぶらしているだけというのもつまらないということで、内職のようなアルバイトをしています。

これは英文の特許の一部を日本語訳するという仕事で、小遣いにもならない程度の額ですが、ボケ防止を兼ねて週に何件かやっています。もともと専門の英語論文や特許を読むというのは、仕事の一部で現役時代は毎日何報か目を通していましたので、それほど苦にならずにやっています。

しかし英文を見て内容がわかるということと、それを日本語訳として書くことには大きな壁があることがわかりました。英文の中でも形容詞や副詞の様なものは、訳語がわからなくても内容は理解できるのです。ところが文章に直すためには、しっかり調べないといけません。現在のシステムは、IDとパスワードで、あるサイトに入ると、そこに原文と日本語を入力するスペースがあり、そこで完了を押すと登録されて原文も消えるという感じになっています。私はやや面倒ですが、その原文を印刷して、それを見ながらワードに日本語を入力し、それをコピーして貼り付けるというやり方をとっています。

そのページに「機械翻訳を表示」というところがありましたが、当初見ていませんでした。ところが「農薬」の特許なのですが、分子生物学の物が来ました。この分野は基本的なことしか知りませんので、専門用語がよくわかりません。そこでこの機械翻訳を表示させたところ、非常に進歩しており、専門用語もしっかり訳してありました。

特にこういった分野では、専門用語に日本がないことがかなりあります。そういったものがカタカナ表記になったり、もちろん日本文としてはおかしな場合もありますが、大変役に立つことがわかりました。余談ですが、私の専門の有機化学は非常に古い分野ですので、特殊用語も日本語訳が存在します。しかし新しい分野は、日本語訳がなくそのままカタカナで使われているものが多いのです。

例えばクローニングという言葉は、「遺伝子を取り出して単離する」というような意味ですが、日本語はありません。ですからカタカナ表記になるわけです。こういった点も機械翻訳ではしっかり使い分けており、短い文章などそのまま使えるようなものもありました。ここがどこの機械翻訳を使っているのかさえ分かりませんが、こういった部分でもすごい進歩があるものだと感心しています。

昔のように翻訳サイトに英文を張り付けたりしなくとも、瞬時に日本語に変わり、しかも専門用語も使い分けるようになっています。今までこういった事を馬鹿にしていましたが、私の方が時代遅れだったようです。