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ごっとさんのブログ

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パリ 同時多発テロ

2015-11-16 10:56:02 | 時事
パリで13日夜(日本時間14日早朝)同時多発テロが起き、6カ所が襲撃され多数の犠牲者が出ました。テレビや新聞も大きく取り上げていますが、本当にひどい事件です。

過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出し、フランス大統領も彼らの犯行と断定していますので、まず間違いはないでしょう。フランスは国家非常事態宣言を出し、国境を封鎖したとされていますが、冷静な対応を望みます。なぜこのような犯行が行われたのか、色々憶測されていますが、フランスがシリアでイスラム国の空爆をしている報復とか言われていますが、本当のところはわからないような気もします。

このイスラム国は、何を目的として活動しているのかもあまりはっきりしません。なおこのイスラム国という名前は、あたかも新しい国家のような印象を与えるということで、あまり使われないようで、ISとかISILとかの名称になっていますが、紛らわしいのでここでは「イスラム国」と書くことにします。

「イスラム国」がどこから出てきたのか、例えば過激派組織アルカイダなどは、イラクのフセイン政権の幹部が関与しているようですが、こういった明白なつながりがはっきりしていないようです。過激派組織といっても、かなりの土地を勢力圏に収めているようですので、ほぼ軍隊というべきなのでしょう。彼らは国境など無視し、イスラム国家を建設するというのが目標のようです。

中東アジアは、第1次大戦の折ヨーロッパの植民地となり、その後独立していったわけですが、どうもその時の国境の引き方もイスラム圏にとっては不満が残っているようです。こういった行動に対して武力攻撃以外抑える手立てはないのでしょうか。イスラム国が制圧した地域を治めているということは、しっかりした政権体制があるはずですが、何となく話し合いの余地はないような気もします。

少し前ロシアの旅客機墜落事故・事件がありましたが、これもイスラム国が関与しているのではという報道もありましたが、この件については詳しい情報がほとんど出てきません。今回のパリでのテロも意図がわかりにくいものです。本来イスラム国にとって、ヨーロッパというのは、金や人を集めるための重要な地域だったはずです。これを放棄して攻撃するということは、組織が弱体化した表れかもしれません。

どういう状況であれ、こういった自爆テロを防ぐのは非常に難しいと思われます。このようなテロ行為が、色々な国に飛び火しないことを祈るばかりですが、日本は大丈夫と言い切れないところが怖いところです。