ごっとさんのブログ

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インフルエンザワクチンは本当に必要か

2017-10-25 10:41:19 | 健康・医療
このところ寒い日が続き、そろそろインフルエンザの季節となりそうです。

この時期になるとインフルエンザワクチンを早めに接種しようというキャンペーンが始まりますが、逆にワクチンは必要ないという話が出ていました。私はもともとインフルエンザに対してワクチンは効果がないだろうという意見ですので、私の感想を含めて書いてみます。

この記事の筆者は薬剤師ですが、薬局でのアンケートの結果が出ています。インフルエンザに罹った患者200名を調査したところ、ワクチン打ったのに罹ってしまった人99人、ワクチンを打たずに罹ってしまった人101人と、ワクチンの接種有無とインフルエンザ罹患率に有意な差はなかったようです。

もちろんこれは疫学のようなしっかりした調査ではありませんが、大体の傾向は出ているような気がします。ワクチンというのはウイルスなどが入ってきたときに、すぐに免疫が作動するように抗体を作るための手法です。

通常できた抗体は「はしか」のワクチンのように、非常に長時間いわば一生消えることは無いとされています。ところがインフルエンザの場合は、まずウイルスの型が非常に多いようです。今年はA型とB型のワクチンが準備されています。

それ以上にウイルスの変異、つまり抗体が認識する部位が非常に変わりやすいとされています。そのためインフルエンザが流行する前に、新しいワクチンを打つ必要があるわけです。この辺りは変な理論になっています。

つまり新しいワクチンといっても、作製時間などを考えると昨年のウイルスを使わざるを得ないでしょう。このワクチンが今年有効であるならば、昨年インフルエンザに罹った人はその時点で抗体ができていますので、今年は罹らないということになります。

実際は風邪をひきやすい人は毎年罹ったりしていますので、ウイルスの変異は半年ぐらいで起きてしまうと考えるのが良さそうな気がします。つまり地上には非常に多くのインフルエンザウイルスの変異株が存在し、その内の多くの人が抗体を持っていない変異株が流行するというのが実際のような気がします。

ですからワクチンには当たり外れがある訳ではなく、ワクチンでできた抗体が効力を示さない株が流行るわけですので、全く効果はないといってよいでしょう。

この著者は当たり外れがあっても、とりあえず接種しておくということにも反対しています。子宮頸ガンワクチンで問題となっているような、ワクチン自身にもリスクがあるとしています。特にアジュバントといわれる免疫活性剤の危険性を言っていますが、私はその面ではそれほどリスクはないと考えています。

しかしこのインフルエンザワクチンを多額の費用をかけて作り接種するというシステムは、やめた方が良いような気がします。