ごっとさんのブログ

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本当は怖い「加熱式タバコ」

2019-08-16 10:13:33 | 煙草
アイコスなどの加熱式タバコもさすがに伸びが小さくなり、喫煙者の中での移行も一段落してきたようです。

私もアイコスに代えてから多分2年半ぐらいが経っていると思いますが、色々メリットを感じています。まず第1は咳が出なくなりました。

私は喘息があるといわれており(発作のようなものは全く出ていないので、やや疑っていますが)朝起きたときや寝る前に咳が出るのはそのためと思っていました。ところがこの咳はタバコのタールが原因だったようで、アイコスに代えてから数日で完全に出なくなりました。

紙巻きたばこを吸って出ることを確認してはいませんので、何かの偶然かもしれませんがとにかく楽になりました。

もう一つが受動喫煙の問題です。タバコは健康に害があることを自覚して自分が吸うのは問題がありませんが、吸わない人にも迷惑をかけているという流れは、喫煙可の場所でも何となく吸いにくくなっていました。

その点加熱式タバコは副流煙が全く出ませんし、受動喫煙の可能性は非常に低くなっているはずです。その他もあるのですが、私はアイコスに代えてよかったと思っています。

最近、加熱式タバコは有害物質が少ないという点が強調されていますが、これが健康への害は大きいという論調が増えてきました。

これはWHO(世界保健機構)が、7月の報告書で加熱式タバコや電子タバコを含む新型タバコについて懸念を表明し、これらは新たな技術によるたばこ製品であり、時間が経っていないため健康への影響に関するエビデンスが少ないと述べています。

新型タバコに関する科学的な研究の多くは、当事者であるタバコ産業側から出ていることもあり、利益相反の観点からもそのエビデンスが正しいのかどうか疑問が残るとしています。

さらに新型タバコ製品に対する各国の規制がバラバラになりつつあるが、タバコ製品である以上各国が批准するFCTC(たばこ規制枠組み条約)の規制対象なのは明らかであり、従来の紙巻きタバコ製品と同様に厳しく監視する必要があるとしています。

こういったことを基に加熱式タバコも有害であるという研究も出てきているようです。これは加熱式タバコもニコチンを供給するシステムですので、健康に害があるのは当然と思っています。

ニコチンの生理作用について非常に多くの研究が行われ、ここに例示すると何行にもなりそうなくらい知られています。そのニコチンを紙巻きタバコと同じ程度の量を供給しますので、愛煙家も加熱式で満足できるわけです。

私は禁煙の場所でも加熱式タバコを吸えるようにとは思いませんが、適度な規制でゆっくり吸えるような環境を作って欲しいと思っています。