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ピロリ菌除菌で胃ガン撲滅

2019-10-27 10:26:40 | 健康・医療
胃ガンがピロリ菌の感染によって発症するという説には、このブログでも疑問を呈してきました。

ところが最近では、ピロリ菌が胃ガンの原因のひとつであるという説から、胃ガンはすべてピロリ菌が原因で、ピロリ菌さえ完全になくせば胃ガンは撲滅できるという論調が医学会の主流になってきたようです。

確かに胃ガンの死亡者数は徐々に減少しており、ピロリ菌信者は除菌が進んだためとしているようですが、この減少はピロリ菌が話題になる前から減少傾向にあります。これは検査法が良くなったことや、治療法が進んだためと考えています。

昔は胃の中は胃液の強い酸性のため細菌は生息できないと考えられていましたが、ピロリ菌はウレアーゼという酵素を持っており、胃の中にある尿素を分解することにより、アンモニアを発生させ生息域の周辺を中和して生きていることが分かりました。

またピロリ菌は胃壁の折りたたまれた奥に存在するため、抗生物質を飲んでも届かないという特徴も持っていました。現在は胃壁を広げるような胃薬と抗生物質を併用することで、完全に除菌ができるようになっています。

なぜピロリ菌がいると胃ガンになるかという事は以下のように説明されています。5歳くらいまでにピロリ菌に感染するとまず胃炎になり、長い間ピロリ菌に感染した状態でいると、それが萎縮性胃炎に進み、さらに腸上皮化生といって、胃が腸に似た組織に置き換わっていきます。

それが員ガンの原因になっていくというように、長い期間を経て胃ガンになります。胃ガンになるのは60歳や70歳ぐらいの年代が多いので、感染してから数十年の単位で時間が経ってからガンになります。

これではあまりスッキリした説明になっていません。ピロリ菌が発見される前から、胃の中には存在していたはずで、ほとんどの人が胃炎になっていたという事になります。最も問題なのは、ガンは「遺伝子の変異による細胞の病気」という基本がどこかに行ってしまっています。

臓器や組織が新陳代謝などで増殖すると、その時に遺伝子のコピーミスが生じたり、突然変異によって遺伝子が変異することによってガン化するというのが常識と思っていました。

ですから組織の新陳代謝がない心臓にはガンができないことも事実で、胃は活発に組織が新しくなりますので、当然ガンが発生することになります。

ピロリ菌によって炎症が起きれば、その部位は新たな細胞が生まれますので、若干はガン化しやすいかもしれませんが、全体から見ればごく一部のような気がします。

やはり医師は予防できる原因らしいものがあると、それに飛びつくのは分かりますが、ピロリ菌の除菌で胃ガンが撲滅できるというのが大勢を占めるのはおかしな展開だと思われます。


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