ごっとさんのブログ

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研究助成金贈呈式

2019-03-04 09:53:04 | 日記
先日、昔私が出向していた公益財団の研究助成金贈呈式に行ってきました。

この財団はこういった行事の折にはOBにも案内が届き、懐かしい人とも合えるし、最新の研究にも触れることができるというので大体参加するようにしています。特に現在この財団の常務理事や事務局長は私が親しかった後輩がやっていますので、気楽に参加できるという面もあります。

会場は神保町の如水会館と私がやっていたころと同じところでしたが、やや自宅からは遠く大変でしたが幸い雨も降っておらず開始10分前ぐらいにはいくことができました。

この研究助成金は1件200万円を23名に贈呈するというもので、若手の研究者で研究資金に困っている人たちにとっては、本当に喜ばれるものです。今回は200件ほど応募があり、選考委員の先生方の厳しい審査の結果決まったものですので、それなりに良い研究と言えるものです。

贈呈式はいつものように理事長挨拶から始まり、選考委員長の経過報告から受賞者全員に記念の盾と目録を手渡すといういつもの流れで進みました。

この後記念講演会があるのですが、いつもは最先端の研究を発表するという、私にはやや理解できないようなことが多いのですが、今回は東京芸術大学の先生の「クローン文化財」という話でした。

色々な文化財で老朽化が進んでしまったり、壊されてしまったものを最新の技術を使って復元するという取り組みでした。基本的には記録として残っている画像や写真を基に、2次元化されているものを3次元に見直し再現するというものでしたが、最終的には人の手で細部を再現するという非常に時間がかかる手法のようです。

詳しいことはよく分かりませんでしたが、これによって復元された画像なども何点か展示されており、この先生によると最新技術によっても元のものと区別がつかない作品になっているとのことでした。

この後記念パーティは、受賞者の研究計画をポスターで展示し、それを飲みながら議論するという形式でした。今回は有機化学分野が2件採択されましたので、その研究者といろいろ話をしましたが、あまり現実的でないが面白い着想であり、どんな成果が出るのか楽しみな研究計画でした。

ここでは日本の最先端の話題や、高名な先生方とも話ができるというのが楽しみの一つですが、iPS細胞研究の難しさなどを聞くこともできました。そのほか今回は女性が3人しか受賞しませんでしたが、これから女性研究者をどうやって育成していくかなど私が興味を持っている話題も話すことができました。

2時間半ほどの立食パーティでやや疲れましたが、面白い時間を過ごすことができました。

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