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アルツハイマー病ワクチン開発が復活

2023-12-15 10:38:50 | 
このブログではアルツハイマー病を時々取り上げますが、76歳の私にとって認知症はガンと共に発症する可能性の高い病気と言えるからかもしれません。

最近脳から有毒タンパク質を除去する画期的なアルツハイマー病の治療薬が登場したことで、このワクチンの開発熱が復活しているようです。

米政府のデータベースを調べたところ、少なくとも7つのアルツハイマー病ワクチンの臨床試験が進行、あるいは終了していることが分かりました。ワクチンは免疫システムを制御し、同病に関連するタンパク質であるアミロイドβとタウを除去する設計となっています。

アルツハイマー病のワクチンを巡っては、20年以上前に最初の有望な開発が試みられましたが、臨床試験を受けた被験者のうち6%が命に関わる髄膜脳炎を発症したことで中止されています。

医薬品企業の科学者らは現在、最初のワクチンで何が問題だったかを理解したと確信し、過剰な炎症反応を招くこと無く免疫反応を引き起こすと期待される注射の試験を行っています。

ボストンの医療組織は、アルツハイマーのタンパク質を脳に持ちながら認知機能が正常な人々を対象にした試験を行っています。血液中にアルツハイマー病タンパク質を持ちますが、脳スキャンに記録されるほどではない無症状の人々を対象として、ワクチンを検討中です。

四半期に1度、あるいは年に2度投与するワクチンが登場すれば、アルツハイマー患者は月に2回点滴する高価な薬剤から解放されるでしょう。既に「UB-311」というワクチンの小規模な第Ⅱフェーズの臨床試験を終えており、最も期待されています。

新規な薬剤の開発によって長らく疑問視されてきたアミロイド仮説が立証されたとしています。台湾で43人の被験者を対象に行ったフェーズⅡa試験のデータでは、このワクチンは78週間後の段階で安全性と忍容性を示し、ほぼすべての参加者が抗体反応を示しています。

脳腫瘍の症例はありませんが、14%(6人)が脳出血を発症しました。脳出血は点滴型の治療でもよく見られる副作用のようです。現在開発中の新ワクチンのほとんどは、抗体を生成する免疫細胞であるB細胞を標的としています。

この様に多くのワクチン開発が進んでいるようですが、免疫システムに作用するといってもワクチンという名称が良いのかはやや疑問です。

むしろ定期的に接種する予防薬というのが正しいようですが、どの程度の価格になるのかが問題となりそうです。多くの人に接種するものですので、簡単で安価であることが絶対条件のような気がします。


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