ごっとさんのブログ

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その後の人生を変えた人との出会い

2023-12-14 10:31:51 | その他
私も76歳といい年になりましたので、過去を振りかえることも時々あります。その中で私の一生を変えたような人との出会いがあり、それがHさんという先輩です。

私がHさんと初めて会ったのは、大学4年の時専門の有機化学研究室に配属されたときです。この研究室は3部屋に分かれており、その中で一番小さなところに入りましたが、私の指導教官は当時助手のNさんとなりました。

しかし実質的にはNさんと同期で、K社から研究生として派遣されていたHさんにいろいろと教えてもらいました。この年は学生運動が最も激しい時でしたので、色々あったのですがここでは省略します。

さて私も就職活動をする時期になった時、HさんからK社に来ないかと誘われました。実はこのときまでK社については全く知りませんでした。

当時はネットなどありませんので、友人から会社四季報を借り調べてみると、当時従業員が1万人程度で、ある分野では有名な大企業であることが分かりました。さらにHさんから素晴らしい条件が示されました。

Hさんは卒業後すぐに大学に派遣されたのですが、既に6年も経ち次の3月で会社に帰るので、私が入社すればHさんの後任として大学に派遣されるよう手配してくれるというものでした。私はこの条件に喜び、K社に決め役員面接後無事採用されました。

大学紛争のため卒業が半月ほど遅れましたが、新入社員研修と研究所での研修を受け、6月には大学に戻ってきました。この後は時々Hさんの自宅に遊びに行き、奥さんや子供さんとも仲良く遊んだりしていました。

私も6年ぐらい大学にいるつもりでいましたが、4年後に大学の改修工事が始まり、強制的に会社に帰ることになりました。しかしそのまま会社の研究所の近くの財団法人の研究所へ出向となり、ここに2年いましたので結局私も入社6年後にやっと会社の研究所勤務となったわけです。

まあ当時は色々いい加減なところがありましたので、今では考えられないような処遇といえるようです。ここまでですとHさんは私の就職先を決めてくれた人という事になりますが、さらにその後大きなことが起こったのです。

私は順調に主任研究員となり室長として研究していましたが、40歳を超えたころなんとHさんが社長に就任したのです。その少し前常務のHさんと飲んだ時、本社は何をするのか分からないなどと言っていたのに社長になるとは本当に驚きました。

具体的なことは略しますが、企業研究者にとって常に社長の後押しがあるというのは、本当にやり易いものでした。その後Hさんから本社に来いと言われましたが、それを断り研究を続けたことに悔いはありません。

こういう点も含め、Hさんとの出会いは私にとって本当に大きなことと言えるようです。


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