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まぶたは心と体の異変の鏡

2020-08-19 10:33:05 | 健康・医療
まぶたは心と体の異変を映し出す鏡といわれています。

ピクピクしたり目が開けづらかったりするのは、脳神経に原因があることもあるようです。むくみや黒ずみは腎臓の不調や薬の副作用かもしれません。

まぶたは目を乾燥や異物の侵入から守る「目の蓋」としての役割を果たすとともに、顔の表情を作り出しています。さらにまぶたの異変は全身や脳の状態をも表しているという指摘もあります。

例えばまぶたの腫れが続くときは、甲状腺の病気のサインで、黒ずんだり白くなったりするのは皮膚病、薬の副作用、貧血のこともあります。

疲れたときやストレスを感じたときにピクピク動くのは、疲労によって筋肉が勝手に動いてしまう「眼瞼ミオキミア」で、多くの人が経験し自然と治ることが多いようです。症状が頬や口元などに広がる場合は、「片側顔面けいれん」の可能性があります。

顔の表情筋を動かす神経が血管に圧迫されて起こる病気で、自然に治ることは少ないといわれています。症状の程度や年齢に応じて、薬物治療(ポトックス注射)や手術治療が行われます。自然とまぶたを閉じてしまう、目を開けにくいなどの運動障害は「眼瞼痙攣」が考えられます。

目を開け閉めする脳のスイッチが壊れた状態です。発作的に目をつぶるため、ものにぶつかったり自動車事故を起こしたりすることもあります。眼瞼痙攣が軽症や中程度の場合、運動障害としてではなく「まぶしさ」「痛み」などの感覚過敏の症状ととらえて、ドライアイ、眼精疲労などと診断されるケースも多くなります。

こうした例を含めると患者数は10数万人と推定されています。眼瞼痙攣は自分の意思にかかわらず動くので、医療機関で改めてまばたき検査(瞬目テスト)を受けることで区別できます。眼瞼痙攣では抑うつなどの精神症状を伴うことも多いようです。

不安や不眠の治療に用いられる薬剤の長期服用が、眼瞼痙攣の原因になりやすいとの指摘もあります。仕事や日常生活で支障が生じる場合は、治療が必要になり、ポトックス注射が有効で保険適用となります。

長年ドライアイや眼精疲労で悩んでいた患者が神経眼科の瞬目テストで眼瞼痙攣と診断され、適切な治療や服用薬の見直しで改善することも多いようです。

その他いつも眠そうに見える、視野の上部が欠けてものにぶつかる、といった症状を訴える「眼瞼下垂」などもあります。これは簡単な手術で治るようですが、高齢者に出やすい病気といわれています。

こういったやや重度の病気以外にも、まぶたは色々な症状を表すことが多いので、何かおかしいと感じたときは専門外来に行く必要があるようです。


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