健康を維持する上で大きな敵と考えられるのが肥満です。
この肥満を解消するいわゆるやせ薬は色々なものが登場していますが、効果が怪しかったり副作用が出るといった問題があり決め手となるようなものは出ていませんでした。
最近アメリカノースウエスタン大学の研究グループから、糖尿病の治療薬である「セマグルチド」が肥満治療に大きな効果を発揮することが発表され現代ビジネスに掲載されています。
この臨床試験は米国をはじめ16か国の1961名のオーバーウエイトに悩んでいる被験者です。被験者全体の3分の1はプラセボ(偽薬)で、残りの3分の2はセマグルチドを服用し、68週間(1年余り)にわたって実験を継続しました。
両グループとも薬の服用(セマグルチドは週に一度服用)と並んで、定期的な運動や食事の工夫など体重を減らすための取り組みを続けました。この結果セマグルチドを服用したグループでは、一人当たり平均14.9%、15.3キログラムの体重を減らすことができました。
またグループ全体の3分の1では平均20%の体重減少となりました。一方プラセボを服用したグループでは体重減少は2.4%にとどまっています。
アメリカではこれまで肥満治療薬として承認された薬はあるものの、いずれの効果も3〜7%の体重減少にとどまっています。いずれも吐き気や下痢、便秘などかなりの副作用を伴うことから一般に普及していません。
今回のセマグルチドはごく一部の被験者に同じく吐き気や胃腸障害などの副作用は見られたものの、それほど深刻な症状ではありませんでした。今回は被験者全体の約8割が、68週間にわたる臨床試験を最後までやり遂げました。
セマグルチドは人間の体内で自然に分泌されて食欲を制御するホルモンである「GLP-1」を、人工的の合成した化学成分を持つ化合物です。つまり技術的に食欲を抑えることによって体重を減少させる薬剤と考えられます。
問題はこの薬がやや高価なことで、アメリカでは本来の用途である糖尿病治療薬として使用する場合、月額1000ドル(10万円以上)に達するようです。糖尿病治療以外の用途では保険適用外となるため、肥満治療薬として服用する場合は全額患者の自己負担となります。
日本でもセマグルチドは「リベルサス錠」という製品名で今月から発売されていますが、あくまで糖尿病の治療薬という位置付けで、市販薬ではなく医師の処方薬となっています。
日本では肥満の割合が比較的少なく、こういった肥満治療薬の必要性は低いのかもしれません。
肥満の解消という点では、こういった薬に頼るのではなく食生活の改善や定期的な運動によって体重減少を促すことが望ましいような気がします。
この肥満を解消するいわゆるやせ薬は色々なものが登場していますが、効果が怪しかったり副作用が出るといった問題があり決め手となるようなものは出ていませんでした。
最近アメリカノースウエスタン大学の研究グループから、糖尿病の治療薬である「セマグルチド」が肥満治療に大きな効果を発揮することが発表され現代ビジネスに掲載されています。
この臨床試験は米国をはじめ16か国の1961名のオーバーウエイトに悩んでいる被験者です。被験者全体の3分の1はプラセボ(偽薬)で、残りの3分の2はセマグルチドを服用し、68週間(1年余り)にわたって実験を継続しました。
両グループとも薬の服用(セマグルチドは週に一度服用)と並んで、定期的な運動や食事の工夫など体重を減らすための取り組みを続けました。この結果セマグルチドを服用したグループでは、一人当たり平均14.9%、15.3キログラムの体重を減らすことができました。
またグループ全体の3分の1では平均20%の体重減少となりました。一方プラセボを服用したグループでは体重減少は2.4%にとどまっています。
アメリカではこれまで肥満治療薬として承認された薬はあるものの、いずれの効果も3〜7%の体重減少にとどまっています。いずれも吐き気や下痢、便秘などかなりの副作用を伴うことから一般に普及していません。
今回のセマグルチドはごく一部の被験者に同じく吐き気や胃腸障害などの副作用は見られたものの、それほど深刻な症状ではありませんでした。今回は被験者全体の約8割が、68週間にわたる臨床試験を最後までやり遂げました。
セマグルチドは人間の体内で自然に分泌されて食欲を制御するホルモンである「GLP-1」を、人工的の合成した化学成分を持つ化合物です。つまり技術的に食欲を抑えることによって体重を減少させる薬剤と考えられます。
問題はこの薬がやや高価なことで、アメリカでは本来の用途である糖尿病治療薬として使用する場合、月額1000ドル(10万円以上)に達するようです。糖尿病治療以外の用途では保険適用外となるため、肥満治療薬として服用する場合は全額患者の自己負担となります。
日本でもセマグルチドは「リベルサス錠」という製品名で今月から発売されていますが、あくまで糖尿病の治療薬という位置付けで、市販薬ではなく医師の処方薬となっています。
日本では肥満の割合が比較的少なく、こういった肥満治療薬の必要性は低いのかもしれません。
肥満の解消という点では、こういった薬に頼るのではなく食生活の改善や定期的な運動によって体重減少を促すことが望ましいような気がします。
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