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1日3食は健康に悪いのか

2021-03-15 10:25:01 | 健康・医療
最近16時間断食ダイエットとか、若返り遺伝子であるサーチュイン遺伝子は空腹のときに活性化するといった話が多くなっています。

こういった風潮の極論的な「1日3食は健康に悪い」という話がプレジデントに掲載されていました。

私は1日3食というのは日本だけではなく世界的ないわば文化であり、歴史的にも最も良いとされているものを壊そうとするのはおかしいというのが基本です。この意見を紹介しながら反論してみます。

食事のあと食べ物が消化されるまで、胃の中に存在する時間は平均2〜3時間、脂肪分の多いものだと4〜5時間ほどといわれています。小腸は胃から送られてきた消化物を5〜8時間かけて分解して、水分と栄養分の8割を吸収します。

大腸が小腸で吸収されなかった水分を15〜20時間かけて吸収します。一日3回食事をとると、朝食から昼食までの間隔は4〜5時間。昼食から夕食まで6〜7時間程度となります。

前の食事で食べたものがまだ胃や腸に残っているうちに次の食べ物が運ばれてきてしまうことになるとしています。しかしここで触れていない夕食から次の朝食までは10時間以上間隔があり、十分胃腸は休む時間があるといえそうな気がします。

「一日3食」を続けていると、胃腸が疲れて消化機能が衰え体にさまざまな不調が現れます。食事から十分な栄養を取ることができなくなり、きちんと食べているのにエネルギー不足になってしまうようです。

さらに腸内細菌は、健康なときは善玉菌が優勢ですが、腸の働きが鈍くなると悪玉菌が優勢になります。そして腸の働きがますます鈍くなるという悪循環に陥り、便秘や下痢などが起きやすくなります。

この辺りは一日3食というより食べ過ぎの弊害を述べているような気がします。さらに肝臓も一日3食で疲れてしまうとしています。

肝臓は実に働き者で、食後体に入ってきた栄養素をエネルギーに変えたり、余分なエネルギーを蓄えたり、食べ物含まれているアルコールなどの毒素を処理したり胆汁を作ったりしています。

そのため食事の間隔が短いと肝臓はフル回転で働かなければならずどんどん疲弊していくようです。この辺りは暴飲暴食といわれる様なケースでは当てはまりますが、通常の食事で疲弊することはないでしょう。

その他の理由も挙げていますが、10時間経つと肝臓に蓄えられた脂肪が分解されエネルギーとして使われるようになり、さらに16時間を超えると身体に備わっている「オートファジー」で新しい細胞になるとしています。

そこでこの筆者は16時間の断食時間を作ることによって、健康や老化防止が図れるとしています。この時間は夕食から朝食を摂らないとそのくらいになりますが、朝食を抜くことのデメリットは色々と指摘されています。

私のようなフレイルが心配されるような高齢者は、あまり実践する意味がないと思われます。



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