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血液型をO型に変える腸内細菌

2019-07-29 10:43:19 | 自然
血液型は大まかに分けてA型、B型、AB型、O型の4通りがあり、その内抗原を持たないO型だけは、どの血液型に対しても輸血が可能です。

一般的に異なる種類の血液を輸血すると致死的な免疫反応を起こす可能性があるため、血液の適合は注意深く検査する必要があります。血液検査の時間すらない緊急時には、O型の血液を輸血することも多いため、O型の血液は不足してしまうようです。

私はO型ですが、今まで一度も輸血や献血さえもしたことがありませんので、あまり実感としてはわかりません。

こうした問題の解決につながるかもしれない研究結果が、カナダの研究チームによって発表されました。このチームは、ヒト腸内細菌叢においてA型の血液をO型に変換できる酵素を持つ細菌を発見しました。

血液型の違いは、血液抗原として知られる赤血球表面の糖鎖の種類によって決まります。A型抗原のあるA型、B型抗原のあるB型、両方の抗原を持つAB型、そして抗原を持たないO型です。

この抗原のもとになっている糖鎖を取り払う技術があれば、全てをO型に変えることが可能となるわけです。研究チームは、抗原を効率的に分解しうる酵素を探すために、ヒトの腸内細菌に着目しました。

これは赤血球のA抗原とB抗原にみられる糖鎖構造はヒト腸壁を覆う粘膜の中にも存在し、これを摂取してエネルギーの一部とする微生物が存在するためです。

腸内粘液は、無数の糖鎖が結合した巨大な糖タンパク質を持つムチンを主成分としており、このぬめりが腸内細菌から腸を守るバリアとして機能します。したがってこれらの細菌がムチンを摂取するには、その巨大な糖鎖を切断する酵素を出しているはずで、この酵素は抗原を持つ血液型からO型への変換にも有効と考えられます。

研究チームは、酵素活性のスクリーニングを可能にするメタゲノム解析と呼ばれる技術を用いて、ヒトの便のサンプルから取り出した腸内細菌群から、糖鎖を分解する酵素を持つ細菌のDNAを抽出しました。

続いて血液抗原の糖鎖を模倣する蛍光色素付きの基質を使用し、抗原を除去できる酵素をスクリーニングしました。その結果研究チームは、ある細菌によって発現する、A抗原を非常に迅速に切断できる2つの酵素を特定しました。

これらの酵素は二つ同時に働くことで、A型の血液を同じRh型のO型に変換でき、例えばRhマイナスのA型の血液は、RhマイナスのO型にすることが可能です。

輸血には同じ型の血液が原則ですが、緊急時に使用できる特殊な型のO型の血液を準備できれば、安全性を確認し有用性は高いと考えられるとしています。


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1 コメント

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通達(みと・あかつかカンファレンス)*ムチン騒乱対策本部;安倍晋三 首相案件【令和の改新】#令和の大号令 (池田剛士)
2019-07-31 07:15:43
https://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201907/CK2019072802000146.html
http://kankan2025.jp/#mhlw
https://www.sbj.or.jp/wp-content/uploads/file/sbj/9701/9701_kaisetsu.pdf




学術秘書
池田です。


ご承知おきください。
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では。


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