ごっとさんのブログ

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70代からの医師との付き合い方

2021-10-25 10:25:37 | 健康・医療
老年医学の専門家である医師が、70代になったら医師との付き合い方を変えるべきという記事を見ました。これは私とは若干視点が違いますが、大いに賛同できる意見でした。

私は昨年末に「75歳医療からの卒業」(農文協プロダクション)という本を出しました。この論旨は高齢者になると色々な臓器や機能が悪くなってきますが、これを修復するような薬などの治療法はありません。

もちろん痛みなどの自覚症状があれば、取る処方は必要ですが、検査の数値などが悪くなっても治療などしない方が長生きできるということが基本です。

この記事では、医師は長生きの専門家ではなく、自分が担当する臓器のスペシャリストにすぎないとしています。日本の医師や臨床家の大学教授たちが言っている「身体に良い」という言葉の意味は、自分の専門臓器においては良いということです。

例えば循環器内科の医師が、コレステロールを下げなさいというのは、心筋梗塞の予防になるからです。しかし実際はコレステロールの低下は免疫機能を低下させますから、ガンで死ぬ人は増えそうです。

トータルで見ると、コレステロールが高めの人の方が長生きできるという調査結果が多数報告されています。

呼吸器内科の医師は呼吸器の健康のために、消化器内科は消化器の健康のために患者を診ているにすぎないのです。医師が体にいいとか悪いというのは、自分の専門とする臓器においていいか悪いかをいっているだけと断定しています。

つまり日本には長生きを専門とする医師はいないので、身体全体を見てどうすることが身体に良くて、どういうことが悪いのかをいってくれる医師はほとんどいないとしています。

70代ともなると、体のすべての臓器の能力が落ちてきます。ある臓器のスペシャリストの言い分だけをうのみにしていると、診てもらっている臓器は良くなっても他の面で支障が出て、身体全体に大きなダメージを受けるようなことが起きるようです。

私の感じでは実際はもっとひどい気がします。高齢者がお腹が痛くなり病院に行くと、あらゆる検査をして例えば血圧が高いと胃腸薬と降圧剤を処方します。

すると定期的に血圧を測り、降圧剤の処方が続き病院に定期的に行く患者が出来上がるという流れがあるような気がします。この血圧を下げることによってふらつきが出たりすると、そのための薬が処方され、薬漬けがだんだんひどくなるわけです。

この記事では結論として、自分なりの情報収集や他の医師の見立てを聴くなどの努力で、自分で身を守ることが重要としています。

最後に私の本の宣伝をしておきます。「75歳医療からの卒業」(農文協プロダクション)定価1320円、アマゾンや楽天ブックスで購入できます。ぜひご一読ください。



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