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突然死の可能性もある低カリウム血症

2017-10-16 10:42:36 | 健康・医療
歳と共に食が細くなってきたと思ったら、全身に力が入らなくなり、心臓にトラブルが起こり突然死を迎えるといった「低カリウム血症」に注意すべきという話を読みました。

まだ私は食が細くなってきたという実感はありませんが、好きなものやおいしいものでも一度にたくさん食べられなくなったのは確かです。

カリウムは必須ミネラルであり、体の中で重要な働きをしています。筋肉や神経を動かす働きがあるほか、ナトリウムとバランスを取りながら細胞の浸透圧を調節して細胞を正常に保ったり、血圧を調整しながら体を安定化させています。

カリウムが不足すると、筋力低下、筋肉痛、脱力、痙攣といった症状がみられるようになり、重症になると四肢麻痺、自律神経失調症、呼吸器麻痺などの重篤な症状が現れます。さらに深刻になると、骨格筋が壊れて横紋筋融解症を招き、それが原因の多臓器不全による命の危険があり、心室細動などの致死性不整脈を起こして突然死するケースもあるようです。

血液中のカリウム濃度は、3.5~5.0(mEq/L)という非常に狭い範囲で調節されていて、3.5以下に低下すると低カリウム血症となります。これが2.5以下になると、脱力や麻痺などの症状が現れるようです。

私が最近やった血液検査では、カリウム値は4.4でしたので、今のところ全く問題はないようです。これは8月に検査したのですが、なぜ検査の必要があったのかわかりません。どうも私が喘息の吸入薬をもらいに行っているクリニックは説明不足のような気がしますが、詳しく聞かない私が悪いのかもしれません。

さて細胞組織では、カリウムとナトリウムが出入りすることで細胞膜の興奮を発生させ、神経細胞の情報伝達を行ったり、筋肉を収縮させています。カリウムが不足すると細胞の電気興奮が不安定になり、筋肉細胞の塊である心臓トラブルの原因となるようです。

中でも危険なのが突然死につながる致死性不整脈で、カリウムは細胞の内外を出入りすることで心筋細胞の興奮による心臓拍動を調整しています。低カリウム血症は細胞外のカリウム濃度が低いため、カリウムが細胞内に入ることができなくなってしまうのです。

このため心筋細胞の興奮が収まるまでの時間が長くなり、心電図でのQT延長症候群という病態を引き起こすとされています。そのため心臓は休む暇なく働くことになり、心室細動につながると考えられています。

これを防ぐにはカリウムを多く含む野菜を食べるとしていますが、通常の食事をしていればカリウム不足になることはないと思われます。結局規則正しい食事を摂るというのが健康の秘訣かもしれません。

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