ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

高齢者と薬の服用

2019-05-28 10:33:11 | 
このブログでも高齢者が高血圧だからと言って、降圧剤を飲む必要性はないのではということを書きましたが、高齢者検診などで少しでも正常値から外れていると、すぐ薬を処方する医師は多いようです。

実際に血圧や血糖値、コレステロールなどがひっかかり、薬の服用を強く進める医師がおり、多くの高齢者は基準値をオーバーした以外は特に症状が認められない場合でも、医者に言われたからとまじめに薬を飲むようになります。

降圧剤については脳の障害、全身の倦怠感、頭痛、食欲不振の副作用があり、血糖降下薬には便秘など腸の不調を始め、特に高齢者の場合低血糖状態に陥ることが多く、意識障害などにつながることが珍しくないようです。

この軽い意識障害での異常言動が認知症によるものと診断されるケースも見受けられます。コレステロール値についていえば、その低下が意欲低下を招くという説もあります。

ある調査によれば、悪玉コレステロールとされるLDLコレステロールの値が高いほど総死亡率が低下するという結果も出ています。また別な調査ではコレステロール値を下げても、心筋梗塞発症のリスクは下がらなかったという結果も出ています。

本来血圧や血糖値、コレステロール値を下げる目的は、10年後、20年後に脳卒中や心筋梗塞になるリスクを回避することにあります。75歳以上の後期高齢者が10年、20年後の予防のために薬を服用する意味については、私もほとんど意味がないように感じます。

検査数値に多少の問題があったとしても、高齢者の場合は食生活、生活習慣の見直しを中心に改善を図るべきと思われます。

薬については、他の病気の治療薬にも種類によっては認知症によく似た副作用が現れるものもあるようです。高齢者の治療は「自覚症状を楽にする」ことが本人の幸せにつながるし、家族はそのための医者選びを見直すべきでしょう。

どこかが痛いわけでもない、生活に不自由をきたしているわけではない、自覚症状もない、といった状況であれば、ただ長生きのためだけに毎日薬を飲むのは考えた方が良い気がします。

血圧の高さが原因で毎日頭痛やめまいに悩まされていて、降圧剤の服用でその症状が改善されるようなケースは例外と言えます。高齢者が様々な薬を服用することは、認知症発症のリスクを高める可能性も否定できません。

厚生労働省が正常とするさまざまな数値も、高齢者を基準に設定されているわけではありません。それが寿命を延ばしたり、病気を予防したりすることを証明する大規模調査はほとんど行われていません。

私も高齢者ですが、何か自覚症状が出たらそれに対処する以外は、あまり薬を服用する気はないといって良さそうです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿