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独墺紀行〈2〉 欧州連合

2005-11-02 09:00:00 | 旅行記
shikoteiこんな仮説がある。
秦の始皇帝がいなかったら、
今の中国はヨーロッパのように何ヵ国かに分裂していた。


始皇帝は、中国統一以前に秦の国内で実施していた郡県制を全土に適用し、
中央政府による直接統治を実現した。
また度量衡や文字・貨幣を統一し、
さらに交通網を整備して行政の能率化をはかるなど、
統一国家を維持するためにさまざまな改革をほどこした。
国家の統一は、思想・言論の統制にまでひろげられ、
焚書坑儒によって儒家を弾圧した。


そもそも「始皇帝」なんて呼び名が、めちゃめちゃ力んでいる。
それまではただ単に「王」といっていたのを
天から選ばれた「皇帝」という名称を新しく創り、
しかも自分がその「始まり」だとしているのである。
さらには、自分だけの一人称「朕」という言葉さえ創作した。


始皇帝の統一政策のなかで、もっとも重要かつ有効だったのが文字の統一だと思う。
この時代の中国は、中原の漢人と揚子江以南(呉越)の人びととは、
言葉も通じず、主食などの食習慣もまったくちがっていた。
ヨーロッパとちがい、漢字という表意文字だったという幸運?もあり、
その後、歴史的中国には、統一王朝が歴世にわたり存在しつづけた。


いうまでもなく、ヨーロッパに始皇帝はいなかったし、表意文字もない。
だが、今は「EU」(欧州連合)がある。
最近は「EU基本権憲章」の各国での批准がすすまないなどわずかな停滞もみられるが、
通貨の統一などによる国境のフリーパスは、僕ら日本人が県境を越えるような気軽さで、
EU各国を行き来できるようにした。


chibohさて、紀行である。
今回の旅は、フランクフルト@ドイツからウィーン@オーストリアまで、
すべてバスでの移動である。
ドライバーはザルツブルグ@オーストリアからきていた。
名前は“チボーさん”といい、
日本人とっては、某有名お好み焼きチェーンとおなじ名前で親しみやすい。
風貌はロックバンドのベテラン・ベーシストのようで、
赤いイタリアンシャツにブラックジーンズといういでたちがサマになっていた。
いつもニコニコしているチボーさんだが、ユーゴスラビア人だという。


「ユーゴスラビア」という国は現在、地球上に存在しない。
冷戦終結後、民族紛争による内戦を繰り返し、
「セルビア・モンテネグロ」「スロベニア」「クロアチア」「マケドニア」「ボスニア・ヘルツェゴビナ」
の5ヵ国に分離独立している。


チボーさんが旧ユーゴのどの共和国に属していたかはわからないが、
年齢(40歳半ば?)から推察すると、内戦のために、
想像を絶する辛酸と苦労を経験しているにちがいない。
そのチボーさんがモーツァルトの生誕地ザルツブルグに移り住み、
観光バスのドライバーをしているのはEUのよさであり、
この政治的な連合が、住んでいる人びとにたいして、
幸福のほうをより多くもたらすことを願うばかりである。


チボーさんのトリッキーな運転で、最初の宿泊地「バインハイム」のホテルに着いた。
夜の9時くらいだが、時差ボケのため、オニのように眠い。
あすは、ここから15分ほどのまち「ハイデルベルグ」での観光。
ハイデルベルグなどという洋菓子屋さんみたいな地名は聞いたことがない。
ともかくも、チボーさんとの旅がはじまった。

ドライヴ日和

2005-09-27 08:00:00 | 旅行記
akashiohashi出張2日目。
午前中は、京都で楽焼の作家先生と商談。
めずらしくトントン拍子にコトがはこびました。
で、午後からは淡路島。
営業活動とご挨拶回りをしました。
こっちのほうは一進一退ってとこでしょうか。
 
関西方面を車ではしったことがないもんで、ナビにたよりっぱなしだったんですが、
きょう通った自動車道をザッとあげると、
①京都南I.C ~②名神道~③中国道~④山陽道~⑤神戸淡路鳴門道~⑥淡路S.A (休憩)~⑦津名一宮I.C
とコレで淡路島へ。
仕事終了後、宿泊する大阪へ、
⑧津名一宮I.C ~⑨淡路S.A (給油)~⑩第二神明道路~⑪阪神道~⑫環状線~⑬扇町I.C 。
ナビがなきゃ、とても運転できません。
 
仕事に運転にと疲労が蓄積しましたが、救いはピーカンでドライヴ日和だったこと。
とくに明石大橋をわたるときはすばらしく、気持ちよかったですね。
ちなみに BGM は、ブルース・スプリングスティーンを聴きまくり。
3枚組のベスト盤 『 The Essential Bruce Springsteen 』と裏ベスト盤?ッていっていいアウトテイク集 『 18 TRACKS 』、そして近年の秀逸作 『 THE RISING 』を取っかえ引っかえ。
あっ、ピーカンとスプリングスティーンの組み合わせは、ちょっとムリがあるか…?
  


Long Distance Operation

2005-09-26 09:00:00 | 旅行記
highway出張初日。
自宅から京都まで約650キロを、8時間半のロング・ドライヴ。
とことん、Long Distance Operation(長距離運転)の日でした。
 
ナビは山陽道を選択しましたが、
先般の台風14号による土砂崩落のため、岩国I.C ~玖珂I.C 間が通行止めってきいてたんで、中国道をとおりました。
  
中国山脈のど真ん中をつらぬいてる中国道は、行けども行けどもおんなじ景色。
しかも知らないマイナーな地名ばかりなんで(僕の無知に起因してます)、
いったいどの辺りをはしってるのか?どれくらいゴールにちかづいたのか?
皆目見当がつきませんでした。
でも、それがかえって無我の境地を生み、淡々と運転することができました。
 
途中、「帝釈峡P.A 」っていう風光明媚そうなパーキングエリアがあっんで、立ち寄ってみたんですが、
とくに展望台などはなく、ごくふつうの P.A でした。
エリア・キャッチフレーズっていうのがあるらしく、
「地元でも大人気“焼肉定食”」ってでてました。
コレって…。
  


東京紀行 エピソード1

2005-07-30 23:00:00 | 旅行記
rainきのうのコラムに書いたように、東京にきてます。29日のきのう、出発しました。
ホテルに通信用回線が設備されてましたんで(しかもかなり高速、10MB 以上か?)、東京からアップしてます。

毎週金曜日にレギュラー出演しているスターコーンFM に朝6時にでかけ、7時に終了後、帰って会社の朝礼。
やるべき社用をあたふたとすませ、10時に空港にむかいました。
途中、スゴイ雨。豪雨がフロントガラスに叩きつけられて、前がほとんどみえませんでした。

kaikoなんとか空港にたどり着き、チェックイン。
今回はマイルがたまってたんで、ただ乗り? なんか得した気分になったんで、奮発してお昼ごはんはお寿司にしました。大分空港内にある「鮨 海甲」さんは県下一のお寿司屋さんといわれてるお店で、そんなおいしいお寿司たちに敬意を表して、昼間っから生ビールをオーダーしてしまいました。関あじ、サイコーでした。でも板さん曰く、トップシーズンは秋口なんですって。

hiroshige搭乗すると、中津 JC (青年会議所)の後輩3名と遭遇。しかも若いくせに、生意気にもJシートに座ってました。
「どうしてオマエらいるんだ?」ときくと、なんでも明日・明後日の「わんぱく相撲 全国大会」の下見だとか。オマケに宿泊場所は歌舞伎町。JC という品格ある青年の団体に所属してる3人ですんで、ゆめゆめご乱行などはないと思いますが…。

東京着後、社用をすませ、夜は大学時代の先輩・後輩と会食。赤坂の叙々苑で焼き肉を食べました。それなりにエクスペンシヴだったですけど、金額に見合った味ということでは、ある意味リーズナブル?っていっていいかな?
たのしかったです!
  


「愛・地球博」はフルハウス

2005-06-23 09:00:00 | 旅行記
people「愛・地球博」に、1泊2日の弾丸ツアーでいってきました。
平日だというのに大混雑。「万博って盛りあがってるんだなー」って実感しました。

とにかく人・ヒト・ひとでごった返していて、なにをするのにも行列に長時間並ばなきゃいけなかったですね。
JR 名古屋駅から万博会場の最寄り駅の万博八草駅までいき、リニモに乗りかえたんですが、このトランジットに50分。たった3分間のリニモのために、この時間はつらいですよね。
で、入場ゲートにたどり着くも、テロ対策の手荷物チェックのため、入場までさらに30分っていった感じで、入場したときはすでに疲れきってました。

toyotaパビリオンのほうは、日立グループ館とトヨタ館に予約をいれていたため、このふたつはかるくクリアできたんですが、日立グループ館のプロパーな待ち時間は270分って掲示されてました。「エーッ、270分っていったい何時間?」って思い計算したら、4時間半。それでも並んでいる人びとにリスペクトの念を抱かずにはいられません。

僕は、もともと観光ってものにあんまり興味がないし、田舎モンのため、行列に並ぶことが大の苦手なんで、このフルハウス状態には閉口しました。でも、万博自体が盛りあがってることは、なんとなくうれしいし、家族や恋人同士でいけば、混雑すらもいい想い出になりますもんね。
しかし、夏休みにはいったら、これ以上の入場者とたかい気温。想像しただけで、気がとおくなります。
   


ミリオンダラー・ベイビー

2005-06-22 09:00:00 | 旅行記
million_dollar_baby所用で名古屋へいってたんですが、半日ほど時間が空いたんで、名古屋在住の mami さんにおしえていただいたピカデリーっていう駅前の映画館で、『ミリオンダラー・ベイビー』を観てきました。

べつに『ミリオンダラー・ベイビー』にこだわりがあったわけじゃなく、ふら~っと立ち寄ったら、時間的に観賞可能な作品が『ミリオン…』と『機動戦士 Z ガンダム』だったんです。僕はファースト・ガンダム世代ですんで、一瞬、心が乱れたんですが、アカデミー賞に敬意を表して、『ミリオン…』のほうをチョイスしました。

ストーリーの解説は省きますが、CG や VFX 一切なしの生身の人間の演技力で構成されてる作品で、クリント・イーストウッド監督のストロングスタイルの極致って感じでしたね。ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマンのアカデミー賞受賞も、けっしてフロックじゃないことがよくわかりました。

でも、僕には切なすぎました。
フランキー(クリント・イーストウッド)とマギー(ヒラリー・スワンク)の男女・世代を超えた愛を感じるよりも尊厳死のプレッシャーのほうが胸に突きたてられて、たまらない気持ちになりました。ボクシング時代のマギーのビルドアップされた躍動感のあるボディとその後の境遇のギャップが悲しすぎます。

やっぱり僕は、単純でたのしい映画が好きですね。
でも、この感想は個人的趣味趣向で、この映画の栄誉を傷つけるものじゃありません。本当にいい映画でした。
  


JR九州お客さま懇談会

2005-06-04 09:00:00 | 旅行記
sonic僕は、ひょんなことから、
JR中津駅の大島駅長の知己を得て、
JR九州お客さま懇談会の委員になっている。
きのう就任後初の会議が開催されたので、
参加してきた。


で、「いいなぁ」って思ったのが会議の構成メンバー。
JR九州側からは、駅長さん、営業や運輸業務の責任者、パーサー、広報などの
実際に現場や最前線で指揮をとっている(課長クラスの?)人たち。
僕たち委員は、サラリーマンや主婦、大学生、医療関係者、
そして僕のような経営者などで、
年齢が19~43歳と若く、半分は女性。


こういった懇談会や審議会にありがちな、
会社のおエライさんとオジサン&オバサンの馴れあい会議じゃなかったし、
JR九州の皆さんの受け答えも精密かつ懇切丁寧なもので、
こちらもテキトーなことはいえないという、
いい緊張感があった。


今回のテーマは、「JR九州の駅のサービス」について。
僕個人としては、ほとんど駅に不満がないから、
大した発言はできなかったのだけど、
テーマとは無関係の携帯電話の車内使用についての意見を述べた。


僕自身はマナーを守っているつもりで、
電車内では、マナーモードに設定するし、もちろん通話もしない。
そのくせ、ひとが車内通話をしててもぜんぜん気にならない。
で、提案したのが、携帯電話を使用してもいい「ケータイOK!車輌」の導入。
こんなのどうでしょうか?


世界の常識はどうなんだろう?
電車内でケータイ通話禁止なんて、日本だけのような気がしてるんだけど…?
さすがのJR九州の皆さんも、外国の状況は把握していなかった。

香港・マカオから帰還

2005-05-31 13:00:58 | 旅行記
hongkongきのうまで4日間、「第55回 JCI-ASPAC マカオ大会」参加のため、香港とマカオにいってました。
4日間の「香港・マカオ旅行記」を僕の拙い文章力で書いても、先人たちに遠くおよばないんでやめときますが、そのうち私的サイト『 M's Factory 』のほうで、フォトシネマでもつくってみます。

香港は、ビジネスで10回くらい訪問したと思いますが、じっさいに観光をしたのは15年ほどまえの1回だけ。最近は1~2時間くらいしか滞在せずに、中国本土(河南省)のほうにむかってたんで、ひさしぶりにゆっくりと食事や夜景をたのしめました。

st_paulマカオのほうは、いうまでもなくカジノで有名なんですが、当方にギャンブルへの感心がほとんどないために(博才もありません)、今まで足が遠のいてました。
今回、はじめてマカオにいったんですが、それになりにたのしめましたね。
ただ勉強不足のため、セント・ポール天主堂をみても、イマイチ感動がうすかったのは否めませんでした。330メートル上空のマカオタワーの床面がガラス張りだったのには、足がすくみました。しかも、なんと外も歩けるんです。

india_jcいろいろとプチ事件もありましたが、とにかく気の置けない JC (青年会議所)の仲間と海外にいくのはメチャメチャたのしく、笑いが絶えない4日間を過ごすことができました。
めずらしい体験としては、インドJC のインドナイトに参加しました。インドJC 会頭は、さすがマハラジャ?らしく威厳があり、独特のオーラを発していました。
つぎの JC 海外ツアーは、10月下旬の「JCI 世界会議ウィーン大会」参加のため、オーストリアにいこうと思ってます。
  


はじめての中国

2005-03-05 08:00:00 | 旅行記
henan_tower今回で訪中は20回目くらいなんですが、いまだに慣れないというか、なじめないというか、要するに苦手ですね。
といっても、これは中国の不名誉ではなく、僕自身が生来の田舎モンのせいか、海外というものがもともと得意じゃないんです。

はじめての訪中は15年ほど前で、まだ現在のようには、中国が開放されてない時代でした。
食事・トイレ・道路・ホテル、どれをとっても衛生的とはいえず、信じがたい光景を多々目にして、ショックをおぼえたのを思いだします。

ちょっときたない話で恐縮なんですが、そのとき、ご多分にもれずお腹をこわしてしまいました。
もう出すものがなくなって、ほとんど透明な水にちかい便がでてました。オシリに力をいれてないと漏れる状態で、夜ベッドに入り、眠るとオシリがゆるんで漏らしちゃいますし、かといって寝ないわけにもいかないという、悲惨な経験をしました。

初訪中のこんな経験がトラウマになってるみたいで、15年たった今も、どうも苦手意識が消えません。
直近の訪中は3年ほど前なんですが、15年前とくらべると隔世の感があり、都市部(鄭州市)にかぎっては、かなり近代化されてます。
僕は、訪中の回数はそれなりに多いんですが、北京や上海にはいったことがなく、ほとんど河南省しか経験がありません。
たぶん、北京・上海は、かなり都市化されるんでしょうね。
  


土蜘蛛の会

2005-02-25 08:00:00 | 旅行記
nokenきょうから神戸にいってきます。
で、なんの用事かというと、端的にいえば同窓会です。


「年に1度、東京以外の場所であつまろう」をコンセプトに、
大学時代のサークルの先輩後輩で『土蜘蛛の会』っていう同窓会をつくってまして、
今年で開催13回目をむかえます。
今年は神戸での開催で、「和黒(わっこく)」とかいう神戸牛の専門店を予約してるらしく、
夜が待ち遠しいですね。


よくあきずに13年もやってきたなぁって気もしますが、
これがけっこうたのしいんです。
発会当時は、大学時代の思い出話に花が咲いて、いわゆるノスタルジーをたのしむ会だったんですが、
時間がたつにつれ逆に懐古趣味がうすれてきて、
今(現在進行形)の友だちと遊んでるって感じで、ワイワイやってます。


なんかおもしろいことでもあれば、帰ってから、このブログにアップロードします。
じゃッ、いってきまーす!