隣町に、高圧ガスの会社を経営されている社長さんで、「熊五郎」という素敵な名前の方がいる。
熊五郎さんは、初老のジェントルマン。
僕(弊社)とは商売上のつながりはないのだけど、
時たま、銀行系の会合などで、
その熊五郎さんと同席することがある。
臨席になったとき、熊五郎さんは、
毎回必ず名刺を僕に差しだし、自己紹介をする。
仕方がないので、僕も名刺を差しだし自己紹介。
もう5回ほども、名刺交換したかな？
僕にしてみれば、「熊五郎」なんていうテンプルにガツンとくる
ディープインパクトな名前を忘れるはずもなく、
「ちゃんと、覚えてますよ！」
と、心の中でいつも叫んでいる。
それでも熊五郎さんは、年かさにもかかわらず低姿勢で、
僕に名刺を差しだす。
僕の名前は「大介」で平凡だけど、名刺は桐製で特徴がある。
だから、ほとんどの人は、桐製名刺のインパクトのお陰で
記憶していただいている。
だけど、熊五郎さんには覚えていただけないらしい。
今月も、ある会で、熊五郎さんとご一緒すると思う。
今度は機先を制し、こっちから名刺をだしてみるつもりだ。
リベンジ…？いや、リスペクトです！