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悪意の矛先

2008-03-15 10:25:43 | スポーツ
Tibet「この世に、軍隊など存在しないほうがいい」
美論のようにきこえるが、
残念ながらオプティミストの戯言といわざるを得ない。
世界中の国民は、自身の生命と財産を守るために、
国家に暴力の装置を保有することを不本意ながらも辛うじて容認しているのだ。


言うまでもないことだが、
国軍が、その武器や兵器をもって、自国民の生命を奪うということはあってはならない。
先般、わが国ではイージス艦と漁船が衝突するという不幸な事故が起こったが、
たとえ事故であってもこのことは変わらない。
軍隊が自国民の生命を奪うことは、どのような理由があろうとも、許されることではないのだ。


前置きが長くなった。

隣の大国がまた、この禁忌を破った。
世界の屋根の北側でチベット仏教を静かに信奉している人びとに国軍を差し向け、
さらに発砲し、ついには聖職者の命を奪った。


その地域は、この大国からの独立を願っている。
しかし大国の方は、そこは自国領だという。
もし自国領なら、国軍を自国民に差し向けたことになる。


牙をむく相手をまちがっている。まさに、「悪意の矛先」だ。
これは、国民が国家に軍隊を保有することを許可している最低限の約束を破ったことになる。
こんな国軍なら、それこそ必要ない。


この大国はことし、平和の祭典といわれているオリンピックを開催する。
オリンピックと政治をリンクすることはよくない
という意見もあるけど、これは政治問題じゃなくて人権問題だ。


この大国の国家主席が、ちかぢか来日するという。
その返礼として、
オリンピックの開会式に、皇太子殿下(or 秋篠宮殿下)に出席していただく
というプランを外務省は練っているらしい。


U.K チャールズ皇太子は、いち早くオリンピックへの不参加を表明し、大国政府に肘鉄を喰らわした。
わが国の皇室と U.K の王室とはその立場も成り立ちもちがうから単純比較はできないが、
外務省の言いなりになって、わが国の皇室が世界の笑いものなることは日本人として忍びない。


この自国民への暴挙。
わが国の政府は、毅然とした声明をだすべきだし、今後の対応も弱腰であってはならないと思う。