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「春の花見弁当」コンテスト
というイベントが開催された。
不肖この僕も、審査員の末席に名を連ねさせていただいた。
審査方法は、
「味」、「彩り」、「オリジナリティ」
の3つのカテゴリーで採点。
もちろん試食はお弁当丸ごと食べることはできないので、作品中のウリの一品だけを食べて審査する。
とはいっても、37作品もあるとさすがにお腹イッパイになり、
申し訳ないけど、途中からはちょっと苦痛を感じた。
作品はアイデア満載の力作揃いで、美味しゅうございました。
この花見弁当のテーマは、「地産地消」と「地元産品の愛用」の推進。
地元産品を使うことによって、地域経済の活性化を図ることはもちろん、
フードマイレージを意識して環境にも配慮しよう
という狙いもあった。
「フードマイレージ」とは、
生産地から食卓までの距離が短い食料を食べた方が輸送に伴う環境への負荷が少ない
であろう
という仮説を前提に、
「食料の量 × 距離」(たとえば、トン × キロメートル)
で算出する。
わが国のフードマイレージは、総量でも国民1人あたりでも、世界中でダントツ。
これについてある農水省幹部は、
「現代の日本人は、歴史上のどの時代における、どの国の王侯貴族よりも贅沢な食事をしていることになっている」
と、コメントしている。
もちろん、フードマイレージは万能の指数じゃない。
輸送に必要なエネルギー消費や所要時間、生産効率などは考慮に入れておらず、
矛盾点も指摘されている。
けど、食糧問題を考える上で、重要な指標であることは否定できないと思う。
結論を言えば、
「なるべく季節の旬の地物を摂る」
という、かつては世界中の人びとが当たり前にしていたことを励行する、ということじゃないだろうか。
僕は、できてるだろうか?