
講師は、東九州龍谷高校(東龍)女子バレー部監督 相原 昇 氏。
監督就任5年間で、春高バレー・インターハイ・国体で、
7度も東龍を日本一に導いた名将だ。
高校日本一もスゴイが、先年の天皇杯・皇后杯では、
実質のプロのプレミアリーグの3チームを撃破して、ベスト4の栄誉を勝ち得た。
むろん相手チームには、ブラジル代表などの外国人選手もいた。
講演の演題は「最高の追求」で、
サブタイトルとして「毎日が最高記録」が掲げられていた。
2時間半という時間が、あっという間に過ぎた。
中津に縁もゆかりもなかった相原氏が、なぜ東龍の監督になったか?
「最高の環境を求めた結果、自然とそうなった」
と、監督はサラリという。
けれど、実際はそんな簡単なものじゃなかっただろう。
前任地の四国高松には、奥さまとまだ幼い娘さんがおられたし、
しかもバレー部のための合宿所のローンも残っていた状況での来津だったのだ。
「バレー愛」などという、情念めいた言葉では説明できない。
講話の内容は、僕ごときが解説すると齟齬をきたすからやめておく。
以下、雑感みたいなものを述べたい。
監督と僕は同世代だから、監督の言葉一つ一つが余計に胸に響いたし、
いい意味で耳が痛かった。
僕にとっての、そして桐箱屋にとっての「最高」とは何か?
もう1度、すべてをスタートラインに戻して、ギアを入れ直そう。
そんな勇気をもらった講演だった。