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本当の真実がつかめるまで

2010-10-04 11:42:35 | ニュース
Bohemian僕ら日本人は、自由で平等な国に暮らしていると、
半ば本気で信じている。
領海を侵犯したあげく船ごと体当たりしてくる国や、
3代も世襲で独裁者を祭りあげる国に対して、
「統制国家」だと眉をひそめている。


けど、本当にそうだろうか?


尖閣諸島での中国漁船衝突事件。
船長の釈放は那覇地検の独自判断によるという発表、
海保が撮影したビデオの未公開、
僕は首を傾げてしまう。


また、大阪地検の証拠改ざん疑惑。
これじゃまるで、検察は、あのおぞましい戦前の特高警察の再来だ。
いや、秘密警察といってもいいかもしれない。


以上は、僕の思い過ごしで、単なる杞憂なのかもしれない。
けれど、ここ数日、「本当の真実」というフレーズが僕の頭から離れない。


1980年代初頭、僕はまだティーンエイジャーだった。
その多感なころ、佐野元春というミュージシャンがあられて、
「本当の真実がつかめるまで続けるんだ!」
と、メッセージした。


このラインに、僕はハッとした。
「真実はすべて本当とは限らない」
ということに、はじめて気づかされた。
このラインは、佐野さんの青春のコミットメントであり、
僕らファンにとっては、それ以来ずっと、
約束事として大切に胸にしまい込んでいる Golden Ring だ。


かの国々に比べれば、僕らの国はマシなんだろう。
けど、いずれにしても、国家という強大な権力(システム)の下で
生活という〈うすのろ〉をおくっていることには変わりはない。


佐野さんの、そして僕らの、
瓦礫の中から「本当の真実」を見つける旅は、今も続いている。
いつ果てるとも知れない旅だけど、決してあきらめたりはしない。


本当の真実がつかめるまで Carry on!