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ネット社会

2011-03-04 13:22:00 | デジタル・インターネット
Http2かつて、といってもほんの50年ほど前までは、
翌日に遠足や運動会があるとき、
子どもは母親に明日の天気をきいた。
場合によっては、自製のてるてる坊主を作って祈るという、
大げさにいえばリリジャスな体験をした。


そのことが、こんにちのネット社会では、母親もてるてる坊主も存在せず、
さらには仰いで頼み入る姿勢を必要とせず、
インターネットにキーボードで命ずれば用は完結する。
子どもにとって、ブラウザのテキストに対し尊敬したり感謝したりする必要はなく、
子どもはそのテキストを使用するだけで済む。


子どもが主人で、ネットは奴隷の立場にある。
子どもたちは万事、このような社会で暮らしているのだ。


今回のカンニング騒動、むろん許されるべきことじゃない。
しかし一方で、たかがカンニングじゃないか、とも思う。
カンニングくらいで警察沙汰というのは、どうだろう?


教育界は受験制度の根幹を揺るがす重大事件と眉をひそめ、
メディアはテロ事件並みの扱いで騒ぎ立てている。
いまの若者たちは、冒頭に述べたような、ネット社会で成長し、日々暮らしている。
彼らにとってネットを使ったカンニングなどは、
消しゴムに答えを書いてた往年のそれと同じようなものだろう。


保護の意味もあっただろうが、逮捕だと?
まさか起訴しないよな。