
きのうは、そんな日だった。
被災者や犠牲者家族には、節目なんてのはさほど意味をもたないものだろう。
こういう節目は、僕のようなウッカリ者の記憶を風化させないためにある。
この日本という超先進国で、
思いやりの感情を多量に持ち合わせている国民性が美徳のこの国で、
未だに仮設住宅に入居できず、避難所生活を強いられている人たちがいる。
個々の事情はあるにせよ、やはり異常なことだといわざるを得ない。
僕はといえば、あいかわらず Green Zone で惰眠を貪っている。
受注の減少に頭を悩ませたり、資金繰りに四苦八苦しているが、
こんな苦労、被災地の人びとに比べれば何ほどのこともない。
贅沢なことに、夫婦二人暮らしの拙宅には冷蔵庫が2台もある。
内1台のフリーズルームが、きのうイカれてしまった。
こんなことぐらいに不便さを感じた、自分自身に厭気がさした。
これを機に、震災直後に誓った「できることを できるだけやる」の原点に立ち返ろうと思う。
そんなちっぽけでショボい決意をした、9.11 の夜だった。