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神の饒舌

2014-01-18 11:34:32 | まち歩き
Usajingu最近、社用で宇佐神宮を訪れることが多い。
宇佐神宮は、全国に4万社ほどもある八幡宮の総本宮で、
参拝は一般と異なり二拝四拍手一拝を作法としている。
隣町に位置しているから参拝する機会は多かったのだけど、
その歴史や由緒について僕はほとんど知らない。


僕自身は敬虔じゃない仏教徒だけど、
神道に対しても仄かな憧憬がある。
先年、伊勢神宮にお参りした際も、清楚な何かしらを感じた。
神道(神社)といえば古色蒼然としたイメージがあるが、
宇佐神宮はその常識からはみ出しているように感じる。
純白の土壁・丹色の柱・緑の格子窓・金色の飾り金具、
とにかく色彩が鮮烈なのだ。


宇佐神宮の歴史について疑問に思っていることが幾つかある。
九州の一地方の八幡宮が、天皇の皇位継承に容喙できたのはどうしてか?
奈良時代の道鏡事件に象徴されるように、なぜ中央の政治に深く関われたのか?
そして神宮の御祭神。
御祭神は「応神天皇」「比売大神」「神功皇后」である。
なぜ九州の神社が、大和天皇家の祖先を祭祀しているのか?


この国の神々は概ね寡黙で、せいぜい人びとの心性に働きかけたり、
夢枕に立つくらいで、罪や穢れを祓う程度のことしかしない。
それにくらべて、歴史上、宇佐神宮の饒舌ぶりには目を見張るものがある。
巫女の口を通して、中央の政治に影響を与える託宣を続発してきた。
この影響力や異能ぶりは、いったい何に起因してるのだろう?


明日、また社用で宇佐神宮を訪れる。
これらの疑問を、宮司さんや禰宜さんに伺ってもよいものだろうか?
歴史にちょいと詳しいひとに聞けば、
すぐにクリアになるレベルだと思うのだけど...


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