SIDEWALK TALK

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夜桜撮影

2008-04-13 12:54:45 | まち歩き
Yozakuraデジカメで夜景を撮るってむずかしいなー。
露出の設定とか、撮影(夜景)モードとか、ISO 感度の設定とか、
暗闇でもキレイに撮影できる機能が搭載されてるハズなんだけど…。
マトモに撮れた例しがない。


先週末、「蓬莱観」っていうお城にほど近い場所で、夜桜を愛でながらのお花見。
その夜桜の美しさをカメラに収めようとチャレンジしたけど、イマイチだったなぁ。
残念ながら -やはりというか- ピンボケしてた。


この蓬莱観は、かつては(明治・大正のころ?)劇場だったらしく、
歌舞伎役者や有名な役者たちが続々興行をし、
近隣はもとより遠方からも足を運ぶひとが絶えなかったらしい。
往時が偲ばれて、めちゃめちゃ情趣にあふれた会場でした。
僕は、中津に住んでいながら、はじめて訪れた。


この日の食事は仕出し弁当だったけど、
お昼はカフェとして営業していてお茶やランチができるらしいです。
今度、お昼に1度、出かけてみようと思います。


法王の嘆き

2008-04-11 10:03:52 | うんちく・小ネタ
ダライ・ラマ14世が来日し、
一連の北京オリンピック聖火リレーへの妨害行為について、会見をおこなった。


その主張は極めてシンプルで、
「自分たちの心情を表現することは構わないが、暴力は絶対にいけない」
という内容。
あらためて非暴力を訴え、過激な妨害行動への自制を促した。


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 発売日:2001-06


僕は仏教徒を自称しているけど、
その実、中身は空っぽで、信心のカケラもないし、何の戒律も守っていない。
ただ仏教という、自分自身には過酷極まりないけど、他者には穏やかで無害なこの宗教が好きなだけだ。


そんな似非仏教徒だから、僕はチベット仏教について知るところがほとんどない。
今回、ダライ・ラマ法王が来日するにあたり、
メディアの報道により、多少その断片らしきものに触れることができた。


基本的に、仏教には個人崇拝の習慣はない。
教祖であるお釈迦様も、他宗教のように、神として拝み奉られることはない。
だけどチベット仏教では、信者たちは、人間であるダライ・ラマに帰依している。
おそらくこれは、インドから伝わった大乗仏教とチベット地方の土俗信仰が習合してできた思想じゃないかな?
ダライ・ラマは観音菩薩の化身、ということらしい。


ダライ・ラマ14世は法王を称しているけど、その日常は極めて質素なものだという。
ふだんは、法王としてじゃなく、一僧侶として世界中から訪ねてくる信者と面会をしている。
驚いたことに、ダライ・ラマ14世にはだれでも面会できる。
つまり、この僕でも予約さえすれば会えるというのだ。


TV 映像で見るかぎり、ダライ・ラマ14世には人をあたたかく包むオーラがあり、
そのお人柄は穏やかで、ウイットに富んだユーモアも持ち合わせていらっしゃるように感じた。
日本食ではそばや吉野家の牛丼がお好きらしく、庶民的な一面ものぞかれる。
このことにより、チベット仏教では牛肉を食していいことがわかり、興味深かった。
また、わずか10時間の滞在に、ヒルトンホテルのスイートを使用したことに疑問を感じたひともいるだろうけど、
これは多分に警備上の措置で、法王のご意志ではないだろう。


法王は、北京五輪を支持しているし、聖火リレー妨害も憂慮しておられる。
政治的にも、チベットの中国からの分離独立を標榜しているわけじゃなく、
あくまでも中国国内での自治 -香港やマカオがそうであるように- を主張しているにすぎない。
会見の中で、法王は、中国人民のことを
「 innocent Chinese people 」
と、慈悲の心で呼び、
中国中央政府の武力行使については
「 outdated matter 」
と、嘆いておられた。


法王がおっしゃるように、僕には、ダライ・ラマ14世は悪魔には到底見えない。
中国政府は、法王の頭の上には角が生えている、とでもいいたいのだろうか?
対話のテーブルへの道のりは遠い。


霧の中のダライラマ

2008-04-08 11:20:38 | スポーツ
Torch北京オリンピックの聖火リレーが、道中、難渋を極めている。
警備要員がランナーを囲む厳戒ぶりは、まるで重犯罪人を移送しているようで、
けっして平和の祭典へのプレリュードと呼べるような光景じゃない。
その原因は、中国中央政府のチベットへの圧政にあることはいうまでもない。


「オリンピックは、政治とリンクさせるべきじゃない」
このお題目は耳障りがいいし、いかにも正論のようにきこえる。
しかし、これは理想主義者の夢物語だ。


とかく五輪は、政治に振りまわされがちだ。
幻の東京五輪、ミュンヘン五輪の惨劇、モスクワ五輪のボイコット…etc
これまでも数々の政治による五輪受難の歴史があった。
そもそも国家が五輪を誘致し開催する目的のひとつに、国威発揚があることは否定できない。
残念ながら五輪は、政治や商業と切り離して考えることはできないのである。


中国政府のチベットへの圧政は、たしかに目に余るものがある。
人道的に許されるべきじゃない。
でも、人権団体とか、活動家とかを称する人たちの、
今回の一連の抗議行動には疑問を抱かざるを得ない。
聖火リレーへの妨害行動は、誰にも利益をもたらさないんじゃないかな?


通常、IOC は内政問題には関与しない。
しかし、ロゲ IOC 会長は ANOC 総会の開会式で、北京五輪の聖火リレーが各地で妨害されていることに言及し、
「IOC は深刻に憂慮しており、チベット情勢の平和的な解決を求める」
と、コメントした。
異例中の異例なこと、と言っていい。


また、チベットの精神的指導者 ダライ・ラマ14世も、北京五輪の開催には賛成の立場を取っていて、
「いかなる妨害もすべきではない。聖火リレーの阻止行動は、中国の大衆にチベット人への憎悪を抱かせるだけで無益だ」
と、述べている。


当のチベットの人びとも望んでいない、北京五輪への抗議行動。
これら活動家たちは、いったい何のために、そして誰のために、蛮行を繰りかえしているのだろうか?


僕は、ダライ・ラマ法王の唱える平和的対話によるチベット問題の解決、自治の回復という取り組みを支持したい。
中国政府が武力の使用を停止し対話のテーブルに着くことが、
北京五輪への抗議行動を止める唯一無二の解決策だと思うのだけど…。
僕は、甘ちゃんなのだろうか?


お花見2008

2008-04-07 10:03:38 | まち歩き
Sakura3今さらだけど、「お花見」ってたのしい。


きのうは、友だちとお花見。
予報では雨(70%)だったけど、うれしい誤算でピーカン。
絶好のお花見日和でした。


最近は、お花見の段取りが面倒くさく、
お花見と称してふつうに居酒屋さんで飲み会をすることが多かった。
きのうは、ひさしぶりにお天道様の下でのお花見。
やはり、気分がよかったです。


メンツは、夜の業界筋の方メインで、プラス僕たちお客さん…総勢18人ほど。
料理は、焼き肉とモツ鍋。そして、生ビールのサーバーを準備。
めちゃめちゃ美味しかったし、ドロドロに酔っぱらった。


去年、会社の花見は居酒屋さんで開催。
ことしも同じように居酒屋さんでお茶を濁そうと思ってたけど、
きのうの経験を踏まえて、屋外での開催に方向転換。
ただし開催は19日の予定だから、花は完全にないですけどね…。


魔法にかけられて

2008-04-03 15:51:56 | まち歩き
Enchanted僕は、オッサンだから、ディズニー映画を観ることはほとんどない。
ところが先日、何を血迷ったか、『魔法にかけられて』を観た。
この作品は、なかなかオモシロかった。


全篇にわたり、けっしてイヤミったらしい自虐趣味ではない、
あかるいシニシズムが利いたセルフ・パロディが散りばめられていて、
大人でも(ていうか、大人だから)楽しめるプロットに仕上がっていた。
おとぎ話ゆえの荒唐無稽な展開もよかったし、
登場キャラ全員がハッピーエンドでおわるラストシーンも気分がよかった。
映画は楽しくなくっちゃ!


僕はミッキーマウスをみても何の感慨も湧かないシラケた男だけど、
この映画は楽しめました。


枯山水

2008-04-02 13:56:17 | うんちく・小ネタ
Karesansui先日、長唄のおさらい会に出かけた。
僕には風変わりな姪っ子(小2)がいて、
半年ほどまえに突然「三味線を習いたい」といいだし、
じっさいにプロの長唄師に師事してしまった。
この日が初舞台だった。


おさらい会の会場は、庭園が自慢の観山荘という料亭だった。
当日は、あいにくの雨。
雨の中、庭師さんが庭の手入れをしていた。
僕には日本庭園を観賞するなどという雅びた習慣はないけど、
庭師さんの雨中での作業がなんとなく気になって、庭の方に足を向けた。


庭園を論評する知識も技倆もないけど、その美しさに息を呑む思いがした。
枯山水がすばらしかった。
一木一草まで宝石のようだ。
ガンジキ(熊手)で描かれた波状文が美しく、禅寺にでも迷いこんだかと思った。


僕は、枯山水は小堀遠州の発明だと思っていた。
けど、どうやら勘違いだったようだ。
このエントリーを書くにあたって調べてみたら、
遠州の時代よりも遙か以前に枯山水は存在していた。


Microsoft(R) Encarta(R) によると、以下のように解説されている。

  日本的な景色を模倣し庭園の一部にとりいれる「前期式枯山水」の意匠は、
  奈良~平安期の庭園において出現する。


小堀遠州という武将は風変わりな人で、
武功じゃなく、作庭の才能と技術で大名に取りたてられた。
作庭だけじゃなく、茶道、書、和歌、建築などにもことごとく通暁していた。
生存中はそのウデを見込まれ、家康(幕府)にこき使われた。
自身の封地には、ほとんどいることがなかったんじゃないかな?
遠州は、その芸術的才能でもって、徳川家の重代の家臣でもないのに譜代になり、
従五位下遠江守という官職まで賜っている。


小堀遠州は以前から気になってる歴史的人物で、
いつかその生涯についての本を読みたいと思っているけど、未だ巡り逢っていない。
遠州は、枯山水の発明者じゃなかったけど、
その様式美の完成者としての名が揺らぐことはないと思う。