内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

前期最後の授業を終えて

2014-12-02 18:33:32 | 講義の余白から

 冬の寒さがやってきた。朝は気温が二、三度まで下がるようになった。日中も四度までしか上がらない。日の出時間は八時、日の入りは四時三十六分。終日雲に覆われた灰色の空。風はない。
 昨日も今日も朝七時からいつもの屋外プールで泳ぐ。一旦温水プールの中に入ってしまえば少しも寒くない。三十分ほどで上がる。帰りはジョギング。八時から自宅で仕事を始める。
 今日の修士一年の演習が実質的に前期最後の授業だった。学部の講義はすでに先週で終了し、今週の当該授業時間はすべて期末試験、今日の修士の演習も、来週の火曜日に筆記試験。それで前期の授業はすべて終了。採点は十五日までに終わらせる。
 どの授業も二時間のうち、一時間だけを試験時間に充てるので残り一時間あるわけだが、試験前の最後の復習か全体のまとめをすることにしているので、これまでのように授業の準備をする必要はもうない。今日の修士の演習については、来週火曜日、最初の一時間で、今日の授業まで読んできた『蜻蛉日記』『和泉式部日記』『紫式部日記』それぞれの文学的特質について、まとめを兼ねて、比較検討する。当初の予定では『更級日記』も読む予定でいたが、時間的に無理なので諦めた。
 しかし、授業が終わってもホッとしている暇はない。締め切りの迫った原稿を四つ抱えているので、明日からそれに集中しなくてはならない。それらを十五日までに仕上げてしまわないといけない。その翌日日本に向けて発つからだ。冬休み中の一時帰国である。一月十二日まで東京の実家に滞在する。しかし、ヴァカンスを楽しく過ごすためではない。理由はここには書かないが、ほとんど実家に居ることになるだろう。
 今晩だけは、少しゆったりとした気分で、好きな音楽を聴きながら、ワイン片手に、『蜻蛉日記』『和泉式部日記』『紫式部日記』をあちこち読み返しながら過ごそう。