朝、夢を見てぐったり起きる。
どうも最近、寝ると逆にぐったりする。
東京都の外れ、といっても23区に、古びた町があった。
古い幽霊が出るような高校の建物、その前のグランドで、高校生が野球をしている。
建物の中に入ると、霊気を感じた。
多少カビ臭い、歴史の匂いがする。
誰かがここでも死んでいるのかもしれないと思う匂い。
***
私は、小さい親戚の女の子をあやしている。
「●●ちゃんのおうちはどこかな?」
そういって、私は世界地図を開く。
しかし、探せど、その子の住む町は出てこない・・。
そもそも、そんな町あったかな?そう思う。
そもそも、この子は一体誰なのだ?
ここは寺、私は寺の孫(事実)、回りには確かに知っている人
しかし、この子は誰の子?
***
少し寺の中を2人で回ると池があった。
その水の底を見る。
空を映している。
しかし、見ていくと次第にそこにうっすらと映像が浮かぶ。
犬や猫たち・・。
私が昔飼っていた猫たちが浮かぶ。
サルちゃんだ!
「お~い、サルちゃん」
私は叫ぶ。
オグちゃんも、名無しちゃんも、コザルも出てくる。
かつて死んだ魂が浮かぶ水面。
***
少したって、バスでもう1回なぞの町・なぞの高校に行く。
すると、建物がなくなっていた。
しかし、グランドはそのままで、高校生たちは、まだ野球をやっていた。
あぜんとして、「ここはなぜなくなったのか?」質問する。
「建物が古いので、そもそも前から潰して、近代的な新しいビルが建つことになっていたんですよ」
私は写真を撮っていないことに後悔した。
そして、また東京の自分のよりどころが1つ消えたことを哀しがった。
***
ぼうぜんとその町を歩く。
すると、遊園地が見えた。
「青井6丁目」と派手な赤い字の青い6丁目遊園だ。
観覧車がギィギィ回っている。
花やしきクラスの遊園地。
近くの病院はなくなっていた。
ここも再開発の関連か?
東京は変わっていく。
***
少女をあやしている。
地図上には、まだ彼女の家が無い。
1回り寺をすると、今度は井戸がある。
すると、女性が貞子のように井戸から復活する。
私が大好きな会社の若いオンナの子、A子さんだった。
ピチピチした若さの中、1年前に死んだことを、私はひどく悲しがった。
しかし、死んでなかったのか?と思うほど、その幻影はハッキリしていた。
大好きで可愛いので、お寿司を食べようと、後輩に調達させて、シェルターのような和室に通し、「お前らは近づくな!」と障子を閉め、2人向かい合ってお寿司を食べた。
***
私「死んだときは哀しかったよ」
A「あの後、Mさんには会ったんですよ」
そういう自分は、ジゴロのMを彼女は好きだったのではと感づいた。
それが彼女の死に繋がる気がした。
そういう話を続ける中、いつの間にか接近し、着物の彼女をたぐりよせていた。
脚がはだけて、白い細い脚が着物から2本、スッと出ている。
その餅のような感触を指に、指は、脚の根元の方に移っていく。
「私の”あの”写真、いくらで買います?」
トロンとした目で、間近な顔の彼女は言う。
「あの写真?」
私は、彼女がつかの間、この世に降りてきたことを必死で捕まえておくことばかりを考えながら、ありえない光景に浸っていた。










どうも最近、寝ると逆にぐったりする。
東京都の外れ、といっても23区に、古びた町があった。
古い幽霊が出るような高校の建物、その前のグランドで、高校生が野球をしている。
建物の中に入ると、霊気を感じた。
多少カビ臭い、歴史の匂いがする。
誰かがここでも死んでいるのかもしれないと思う匂い。
***
私は、小さい親戚の女の子をあやしている。
「●●ちゃんのおうちはどこかな?」
そういって、私は世界地図を開く。
しかし、探せど、その子の住む町は出てこない・・。
そもそも、そんな町あったかな?そう思う。
そもそも、この子は一体誰なのだ?
ここは寺、私は寺の孫(事実)、回りには確かに知っている人
しかし、この子は誰の子?
***
少し寺の中を2人で回ると池があった。
その水の底を見る。
空を映している。
しかし、見ていくと次第にそこにうっすらと映像が浮かぶ。
犬や猫たち・・。
私が昔飼っていた猫たちが浮かぶ。
サルちゃんだ!
「お~い、サルちゃん」
私は叫ぶ。
オグちゃんも、名無しちゃんも、コザルも出てくる。
かつて死んだ魂が浮かぶ水面。
***
少したって、バスでもう1回なぞの町・なぞの高校に行く。
すると、建物がなくなっていた。
しかし、グランドはそのままで、高校生たちは、まだ野球をやっていた。
あぜんとして、「ここはなぜなくなったのか?」質問する。
「建物が古いので、そもそも前から潰して、近代的な新しいビルが建つことになっていたんですよ」
私は写真を撮っていないことに後悔した。
そして、また東京の自分のよりどころが1つ消えたことを哀しがった。
***
ぼうぜんとその町を歩く。
すると、遊園地が見えた。
「青井6丁目」と派手な赤い字の青い6丁目遊園だ。
観覧車がギィギィ回っている。
花やしきクラスの遊園地。
近くの病院はなくなっていた。
ここも再開発の関連か?
東京は変わっていく。
***
少女をあやしている。
地図上には、まだ彼女の家が無い。
1回り寺をすると、今度は井戸がある。
すると、女性が貞子のように井戸から復活する。
私が大好きな会社の若いオンナの子、A子さんだった。
ピチピチした若さの中、1年前に死んだことを、私はひどく悲しがった。
しかし、死んでなかったのか?と思うほど、その幻影はハッキリしていた。
大好きで可愛いので、お寿司を食べようと、後輩に調達させて、シェルターのような和室に通し、「お前らは近づくな!」と障子を閉め、2人向かい合ってお寿司を食べた。
***
私「死んだときは哀しかったよ」
A「あの後、Mさんには会ったんですよ」
そういう自分は、ジゴロのMを彼女は好きだったのではと感づいた。
それが彼女の死に繋がる気がした。
そういう話を続ける中、いつの間にか接近し、着物の彼女をたぐりよせていた。
脚がはだけて、白い細い脚が着物から2本、スッと出ている。
その餅のような感触を指に、指は、脚の根元の方に移っていく。
「私の”あの”写真、いくらで買います?」
トロンとした目で、間近な顔の彼女は言う。
「あの写真?」
私は、彼女がつかの間、この世に降りてきたことを必死で捕まえておくことばかりを考えながら、ありえない光景に浸っていた。





