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気がつくと、おなじことを語っていたり・おなじ曲を・おなじ季節にきいていたり。。。
夏にはこの音。
そんなふうに意識をもっている場合と、
まったくそんな意識をもたずにそうしている場合がある。
後者は、あたかもじぶんの老父のぼけのはじまりをおもいだしたりするし、妄想にとりつかれている、ともいえる。
だけれども、じぶんは、ある瞬間の一撃が、からだのなかに「刻印」をしたのだともおもう。
天気・温度・湿度・場所・境遇・そのとき見えた風景・色・におい・・・・
そんなものが一致した際に、じぶんは無意識に脳のなかで立ち上がる音が鳴り出す。
いつかどこかのシーンの「刻印」が、むにゅーっとあらわれるのだ。
それを、「今」ボクは「幸福」とおきかえてしまいたい。
ポジティヴにとらえたい。
などといいわけをしつつ、ゴタクをならべつつ、
去年の11月1日に聴いていたかわいいクレアちゃん/オルタード・イメージの「シンキング・アバウト・ユー」を、無意識に聴いていた今日この夜。
愛するものは、いつまでも、ボクのなかに「刻印」され続ける。
永遠に。
灰になるまで。
■Altered Images 「Thinking About You」'83■
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