こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2013年6月28日 金曜日 「ぼくは地球を見たことがない。」

2013-06-28 23:58:43 | スケッチブック

ぼくは毎日、まちと言われる、にぎやかなところに行くのが日課。
お散歩とパトロール。
でも、夜には、てくてく歩いて、みんながいる島にもどる。

島はとてもおだやかで、しずかなジャングルみたいな場所。
不思議と、そこに戻ると、気持ちが落ち着く。

夜の島の道を歩いていると、このところ、虫の鳴き声が聴こえてくる。
すれちがうもの。
知っているものも、初めて見たものもいたりする。

ぼーっと、そんな相手を見ていると、夜のなかで静かに佇むものあり、眠るものあり。
みな、お地蔵様のような、おだやかな表情をしている。

この、ぼくたちの島。
それは、見たことがない「地球」という場所の一部なのだろうけども、それは想像しか出来ない。
「地球」には、たぶんたくさんの何かがあるのだろうなあ。

島で出会うなかまから、おはなしを聴くことはあるけれども、「きみは、それを見たことがあるのかい?」と、いつもの茂みで会ったキジトラくんに聞いてみる。
「ぼくも見たことがないんだけど、そんな景色があるんだってさ。」

「ふぅーん。」
キジトラくんの匂いを嗅いで、情報交換をしてわかれた。
そこから、島を、あてどもなく歩いた。

「きょうはココにしよう。」という気に入った場所で、横になった。
地べたが、つべたくて気持ちがいい。
「うん・・・。悪くないなあ。」

草木の匂いがする。
風が吹いてきた。
花が揺れている。

まるで落下していくように、おだやかに意識が薄らいでいくよ。
死んだことはないけれど、死んでいくみたいだ。

ふたたび、目覚めなくても良いかなあ。
べつに。
































コメント (1)
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