(スクラップブック。今夜も制作途中。)
まずは、結論から言おう。
YOUTUBEで偶然、教授(坂本龍一)と岡村靖幸さんの対談を聴くことが出来たことへの感謝。
こんな貴重な対談があったなど、全く知らなかった。
(約40分に及ぶ貴重なる対談。お聴きになりたい方は、以下のアドレスへ。。。)
http://www.youtube.com/watch?v=wBjcxi4scVk&list=TL80qLEEeuZIo
二人の意外な組み合わせの中から、あぶるように浮かび出てくる「80年代当時、お互い、こう思っていたんだ・・・」という、2013年だから吐露出来る事実。
そして、岡村さんが言う言葉、1つ1つが如実に、当時じぶんが思っていた気持ちと符合したこと。
「『あの時代』をよく分かってくれている方が、まだ居ること」への感謝。
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岡村靖幸さんは、80年代リアルタイムでは知っていたが、余りにもの「プリンス影響下」過ぎたことから、ロクに聴かずじまいできた。
再び、岡村さんに出会うのは、石野卓球さんとのコラボレーション。
そこでぶっ飛んだ記憶。「カム・ベイベー」。
しかし、だからと言って率先して聴くことがなかった中、2012年のワールド・ハピネスに出演した岡村靖幸さんのステージに、また再度ぶっ飛ぶ。
大好きな「だいすき」という曲も含めて、「この人は、単なるプリンスのコピーなどではなく、それを越えた存在感を持った人だったんだな」というデカさに圧倒された。
スーツ姿に黒ブチ眼鏡で現れた彼の、音とダンスの凄み。
良いものを見させて頂いた、と思った。
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岡村さんが語る、ゲートエコー他、音を創り出すために費やす時間、そして職人的執念に近い戦いの上で、アルバムに収録された奇跡の航跡。
それにうなずきながら。。。
そして、岡村さんが好きだったと語るアッコちゃんの「ただいま。」に収録された「アイ・シング」「ローズ・ガーデン」。わたしも愛して愛してやまない曲たち。(PS:岡村さんが選んだ曲、そのものが、当時じぶんの琴線に触れた音色[おんしょく]であり、音の芯を聴いていることを強く感じた。)
教授が、起きている時間のほとんどを費やし、渾身を込めて紡ぎ出していた、濃厚な密度の結果産まれた、完成度高いクオリティの曲の数々。
そこに敬意を表明する岡村さん。
70年代の終わりから80年代の上期、多くの優れたミュージシャンは、徹夜に続く徹夜を、閉ざされた室内で必死に音創りと格闘していた。
それをリアルタイムで寄り添い・見聞してきた人にしか語れない、語り口。
いろいろ浮かばれない・憂うことばかりのじぶんの昨今と今夜。
そうあれども、今夜は良い出会い。
と、同時に、じぶんが当時の教授(坂本龍一)をどうしようもなく愛していた。
それは、否定しようも無い。
そのことを、今更ながら、逆に突きつけられた夜。
熱病にうなされたように、むさぼるようにラジオと音楽に溺れていた「あの頃」。
■矢野顕子&坂本龍一 「I Sing」1981■