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祝日。
世間でいう「黄金週間」とやら。
何が、黄金なことだろう。
こんな日に、間違って繁華街など行こうものなら、往復の電車は、大嫌いな「騒ぐガキ・騒ぐ馬鹿家族」に囲まれ、不愉快な時を我慢するハメになる。
今日は、大宮にて、紹介された女性と会う日だった。
不愉快な晴天・暑さが私の不愉快さに拍車をかけた。
一応、きちんと、と思い、白いシャツの上から高いサマージャケットを着ていたのだった。
大宮の駅前は、まるで真夏のような日差しと往来のうるるささで、目まいがするようだった。
女性は、35歳。
某高利貸し(アコム・プロミス・武富士のいずれか?)CMのタレントそっくりの可愛い子だった。
看護の仕事をしているからか、優しい。
2人で大宮公園を歩き、話した。
木陰のイスでジュースを飲んだ。
しかし、無趣味で、接点を見出だしがたく、かなり話に苦慮した。
我輩のサブカルチャーネタは全くここでは無効だった。
ある意味、自分を「無趣味」といえるのは、ピュアだからゆえでもあった。
その場は、営業時代のテクニックをやむを得ず使い、引き込み、笑かし、つくろったものの、如何に自分が世間から大幅に離脱した地点にまで来てしまったかを思い知った。
家の話をしたら、積水ハウスの「シャーウッド」ってカッコイイですよね、なんて言われて、まさか「実は、私は欠陥住宅に住んでいるんです」ともいえず、「ああいうのは、しょせんブランド物のバッグと同じで、名前と雰囲気だけですよ。高いのは、全部、営業利益になっているから、親切なだけですし・・・。」などと言った。まあ、ある種、事実なのだが。
虚しさが拭えぬ出会いだった。
私は、余りにサブカルチャーから抜けられない人間になってしまったために、「ウルトラセブン」「デビルマン」「人造人間キカイダー」のように、一般的な凡人と意思疎通・和解の出来ないカラダになってしまったのではないか?
そんな虚しさがこみあげた。
かたちんばは、その不安を拭いされないまま、街の風景を見ていたのだった。〈続く〉
***
夕方、彼女と別れて、そのまま帰るのは・・・と思い、BookOffに寄った。
250~750円のガラクタだらけのCDの山に、唯一、CristianVogel(クリスチャン・ヴォーゲル)の「Specific Momentific」を発見した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/83/988b078f31b003bd148a5511c06cb473.jpg)
750円の値がついていたが、「黄金週間」のセール中ということで、500円になった。
そういえば、一度、このCDはジャニスで発見したときも500円だった。
そのときは買う気がしなかったのだが、今日は買おうと思った。
クリスチャン・ヴォーゲルを初めて聴いたのは、1996年の「電気グルーヴのドリルキングアワー」というFM番組だった。石野卓球が「クリボー」と呼んでいたな。今では数枚CDを持ってはいる。まさに90年代以降のテクノ。
***
明日の夜は、こないだのサブカルねえちゃんと会う2回目。
気が無いのか?自分の趣味と友人と遊ぶのが大事なのか、全くメールの返信も遅い。
いくら趣味が合っているからとはいえ、こういう好い加減さにガマンできないのが、かたちんばの性格。
明日は、これからどうするのかの見極めだな。
部屋には、ひたすら、さっきからクリスチャン・ヴォーゲルのテクノが、ガシンガシン鳴り続けている。
趣味が合う人はそういないですよね。そしてもしあった人がいたとしても、それが逆に関係を悪循環に追いやる可能性のほうが高いと思う。要は、自分がサブカル、アングラ、マイノリティーであることを広い心で受け入れてくれる人を見つければいいんです。
すみません、昔の友達のような台詞になってしまった。。。
趣味の世界に話が行ってしまうと、どうしても、その2人の違いに絶望しがちです。
「そうだね。ウタダはいいよねえ。平井ケンのホモっぽいウタもチューいいよね」と言える軽い主義者なら何ら問題ないのかもしれませんが。
まだまだ、先は長そうな気がしています。
ぐったりして、さっき起きました。