
1991年4月に仕事を始めてから、坂道を転がって、16年と9ヶ月。
今まで、ひたすら落ちていく景気と、自社の売り上げが落ちていくのをみてきた。
ヒトがリストラされ、諸々の経費が削減され、管理が厳しくなり、病んだ人々のしょーもないたたかいが繰り広げられ・・・・。
毎月、25日に見る給料明細は、時折、なんだか20台の頃ともらっているオカネが同じような気がしてしまう。
そんなこんなだから、給料の使い道はようく考えて日々を送っている。
太っ腹なことはできまい。
さらに、2008年は、原油の高騰を受けて、今まで辛抱に辛抱をし続けてきたメーカーなどがいっせいに値上げに踏み切る。
給料は上がらないが、支出は大きくなる一方だ。
ということで、日々の食費も、貧乏人かたちんばの生活では、非常に重要な要素を占める。
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外食産業も、低価格路線を引いていたところは値上げに踏み切るところは出てきたが、それ以外の外食というのは、あんがい高い店が多い。
自分は絶対に行かないが、ファミリーレストランなるものなどは、ぼったくりもいいような値段を続けていて、たぶん、景気の変動には、人件費で帳尻あわせをしているように思う。
そんな中、自分は、500円のランチを続ける「さくら水産」が好きである。
夜は夜で安いし。
ヒトによれば、「えええっ、さくら水産?」と顔をしかめるヒトも多い。
「エサみたいな食事はしたくない」なんてことを言うヤツまでいる。
しかし、貧乏人にはありがたい店だ。
「食べられるだけありがたい」のだ。
自分は、栄養に乏しそうなコンビニの食品は出来るだけ避けるようにしている。(とはいえ、買うべきものは買うが)また、独り暮らしで、栄養が不足しがちなので、昼食は、おなかいっぱい食べることを主義としている。
その状況に、「さくら水産」がマッチする。
ランチは、魚や穀物類をたくさん取れて、かつ安い。
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現代は、野蛮な肉食中心の世の中だが、自分は、時代遅れの昭和の日本人なので、お魚・お味噌汁・お漬物・ごはんさえあれば、それで「しあわせ」なのだ。
自分には、充分な豪華なランチなのである。
あああ、貧乏くさっ!
でも「貧乏は正しい」BY橋本治。