備忘録。
気がつくと いつなんどきでも過去の出来事が走馬灯のように脳内で自動再生・反芻されている。
例えば、朝。意識して覚醒したとき、あるいは、その数分後 もう会社に行かないクセに焦ってしゃかしゃか歯を磨いているとき。そんなときに ほぼ絶縁状態に近い親兄弟への怨念、過去の出来事と人物、とかが勝手に反芻されて脳内に充満し 私にダメージを喰らわす。
朝一番から 若い日の全てが負の出来事に満たされた人生であったかのように思えてきてしまい、絶望し、そのガスが脳内を満たす。ビルで言えば足場になるところがグラグラになっている感じがし出す。そんな足場の上でぐらつきながらアクロバティックにバランスを取りながら、いま進行する「今」を生きねばならない現実・難問に、朝一番でぶち当たる。しかし、過去に何が起きようとも、ダメージを喰らおうとも、遅れている者がいても、そんなことは関係なく「今」は進行し、どこに向かうのか?時も船も黙って航行していく。
そんな朝一番の内部葛藤の中、目や頭は実際じんじんと痛み、しばし数十ッ分その苦しいトンネルの中にいることになる。何も朝に限らないが、それが毎日続く。
それでも人生を航海していくには仲間や伴侶が必要だと思う。だから、という三段論法じゃないけど、新しい出会いと流れの中から、十数年ぶりに ふたたびネコと暮らすことへ至った。決意とか決断とか、そんな大仰な言い回しや概念的な発想でそうなったわけではない。いきがかり上そうなっただけである。
数年前、ドクターストップで休職、その後 がたがたあったのち ほぼ自由業状態へ至り。
人生、まずは半世紀を全部一回 完全にリセット。そして新しい段階へ入り、新たに出会った人と交流しつつ、きっかけあって 外でかまっていたネコを部屋にむかえることになった。人生とは不思議な航路を描いていくものだな。
体内の病魔をごまかしつつ、新しい小さい家族とコミュニケーションを取ろうとする。
彼らとともに死なずに生きる作戦を考える。
■細野晴臣「住所不定無職低収入」1973■
美味い煙草をくれないかい
紅い色の炎をつけて
からだの奥が冷えているから
燃える炎をからだにつけて
うまい話はないのかな
宝島の地図が最後の望み
キャプテンクックの様に俺は今
住所不定無職おまけに低収入
今夜の夢見が良かったら
明日は海原ふらつく予定
そこで女神にめぐり会い
珊瑚の上で ララララランデブー
うまい話はないのかな
宝島の地図が最後の望み
キャプテンクックの様に俺は今
住所不定無職おまけに低収入