文化や伝統というのは不思議な事に、その文化の発祥地よりその文化が伝えられたところの方に、原型が残るということが多いですね。
たとえば、正倉院に残る中国の古楽器群であったり、
そして日本の琵琶と言われている物が実は古い形の物をそのまま伝えて、平安時代以来殆ど形が変わっていなかったり。
中国の琵琶は材料も形態も随分進んで高度なテクニックに耐えられるようなものに変わってきています。
以前モントリオールで仕事をしたことがありました。
モントリオールはフランス語の街です。
道路標識などにもフランス語と英語が併用されています。
テレビも、ラジオも、チャンネルの半分ずつが英語番組と、フランス語番組に分かれています。
話は少し変わりますが、モントリオールでの経験で多分あんな経験は二度とないということに幾つか出会いましたが、その中の一つに、
或るカフェで、友人のジャックと一緒に食事をしていました。
そこに、ギャルソン(ウエイター)に、彼、ジャックが突然フランス語で、なんだか文句を言い始めました。
私の解るフランス語はボンジュールぐらいで、後で彼に話を聴いたところ、
そのウエイターが、貴方のフランス語は解らないと言ったそうです。
ジャックは私が話しているフランス語が本来のフランス語でお前のは崩れているんだよと言ったところ、その彼はフランスから来たばかりで、私のはいまパリで話している言葉だ、「田舎者め」と言ったそうなのです。
自分こそは本来のフランス語だと自信を持っていた、ジャックは怒りました、が、まあ「田舎者め」に引っ掛かったのだと思います。
でもジャックの解説によると、いまのモントリオールのフランス語は、200年前にカナダに移住して来た人々の言葉がそのまま残ったのだそうです、周りはみな英語圏になってしまい余計に、そのまま200年前の言葉そのままを崩さないようにした、フランス人の言葉に対する意地なのかもしれません。
最近二胡界でもそのようなことが起こりつつあります。
何かというと、譜面です。
数字譜ですね。
この数字譜何処から出てきたのか諸説があります。
日本の対象事の最初の頃に使っていた物が中国で採用された、或いはアラブの物が変形して中国に残った、元々中国には数字譜があった。
これすべて当てはまるのですが、どれが本当かは解りません。
最初の教室に行った時に、この数字の羅列を見て、私はかなり驚きました、最近ではどうやら頭が切り替わって来ましたが、F調になってから、私の頭が完全に拒否してしまいました。
ですから賽馬は弾きません。弾けません。
でも、楽器としては二胡が初めて触るという方々は、ほとんど抵抗が無いようです。
むしろオタマジャクシよりは解りやすいという方々がほとんどです。
ところが、最近中国の二胡業界はどうやら殆どが五線譜のようです。
中国にヨーロッパ音楽が定着して、若い方達が五線譜の方が慣れてしまったから、というのも有るでしょうし、
最近になって音楽大学の二胡の人達が、クラシックのロンドカプリチオーソ等弾く為に、五線譜の方が表示しやすいというのかもしれませんが、最近あった中国の二胡弾き達が皆オタマジャクシ派になったのがとても驚きです。
中国でも地方によっては学校で二胡を弾く時にも子供達は五線譜になっているそうです。
もしかすると、50年後くらい、早ければ、20年後くらいには、二胡の譜面は数字符というのは、日本だけになってしまうかもしれません。
それからもう一つ、残りそうなのは、
8角形の二胡です。
今中国人の演奏家で中国国内で8角形を弾いている人がどのくらいいるでしょうか、殆どいませんね。
あの鬼才、最先端を行こうとし、とても変わった人工皮の二胡を愛用しているジョージガオさんでさえ、6角形は維持しています。
何故でしょうかね。
8角形は、30年ほど前に、二胡のボリュームをアップしようと作られたものです。偏8角形等もそうですね。
タダ音色としてはどうも中国人の好みには合わなかったようで、今ではほとんど作られていませんから、かなり安くなっているようで、それらを中国人の先生方が相当まとめて、日本に持ち込んでいるようなのです。本人は、6角形を使いながら教室では、8角形を販売しているなどというのも有ります。
最初に聴いた音が一番と思っているのはこれはみな同じことでしょうが、楽器としても日本人の中にも最初に8角形を弾いてしまうと、それが二胡であると言う方々もいます。
日本人には6でも8でも二胡なのでしょう。
中国ではどんどん新しい形や完成度の高いものなどが出て来ているにもかかわらず、先生から与えられる、雑音の出やすい、弾きにくい、高音の出にくい楽器が、これが二胡の音として、日本に定着しかねません。
それも或る意味、一つの文化の形なのかもしれませんが、完成度の悪いままですと、
だんだん弾く人が少なくなっていくというのは、考えられることでもあります。
たとえば、正倉院に残る中国の古楽器群であったり、
そして日本の琵琶と言われている物が実は古い形の物をそのまま伝えて、平安時代以来殆ど形が変わっていなかったり。
中国の琵琶は材料も形態も随分進んで高度なテクニックに耐えられるようなものに変わってきています。
以前モントリオールで仕事をしたことがありました。
モントリオールはフランス語の街です。
道路標識などにもフランス語と英語が併用されています。
テレビも、ラジオも、チャンネルの半分ずつが英語番組と、フランス語番組に分かれています。
話は少し変わりますが、モントリオールでの経験で多分あんな経験は二度とないということに幾つか出会いましたが、その中の一つに、
或るカフェで、友人のジャックと一緒に食事をしていました。
そこに、ギャルソン(ウエイター)に、彼、ジャックが突然フランス語で、なんだか文句を言い始めました。
私の解るフランス語はボンジュールぐらいで、後で彼に話を聴いたところ、
そのウエイターが、貴方のフランス語は解らないと言ったそうです。
ジャックは私が話しているフランス語が本来のフランス語でお前のは崩れているんだよと言ったところ、その彼はフランスから来たばかりで、私のはいまパリで話している言葉だ、「田舎者め」と言ったそうなのです。
自分こそは本来のフランス語だと自信を持っていた、ジャックは怒りました、が、まあ「田舎者め」に引っ掛かったのだと思います。
でもジャックの解説によると、いまのモントリオールのフランス語は、200年前にカナダに移住して来た人々の言葉がそのまま残ったのだそうです、周りはみな英語圏になってしまい余計に、そのまま200年前の言葉そのままを崩さないようにした、フランス人の言葉に対する意地なのかもしれません。
最近二胡界でもそのようなことが起こりつつあります。
何かというと、譜面です。
数字譜ですね。
この数字譜何処から出てきたのか諸説があります。
日本の対象事の最初の頃に使っていた物が中国で採用された、或いはアラブの物が変形して中国に残った、元々中国には数字譜があった。
これすべて当てはまるのですが、どれが本当かは解りません。
最初の教室に行った時に、この数字の羅列を見て、私はかなり驚きました、最近ではどうやら頭が切り替わって来ましたが、F調になってから、私の頭が完全に拒否してしまいました。
ですから賽馬は弾きません。弾けません。
でも、楽器としては二胡が初めて触るという方々は、ほとんど抵抗が無いようです。
むしろオタマジャクシよりは解りやすいという方々がほとんどです。
ところが、最近中国の二胡業界はどうやら殆どが五線譜のようです。
中国にヨーロッパ音楽が定着して、若い方達が五線譜の方が慣れてしまったから、というのも有るでしょうし、
最近になって音楽大学の二胡の人達が、クラシックのロンドカプリチオーソ等弾く為に、五線譜の方が表示しやすいというのかもしれませんが、最近あった中国の二胡弾き達が皆オタマジャクシ派になったのがとても驚きです。
中国でも地方によっては学校で二胡を弾く時にも子供達は五線譜になっているそうです。
もしかすると、50年後くらい、早ければ、20年後くらいには、二胡の譜面は数字符というのは、日本だけになってしまうかもしれません。
それからもう一つ、残りそうなのは、
8角形の二胡です。
今中国人の演奏家で中国国内で8角形を弾いている人がどのくらいいるでしょうか、殆どいませんね。
あの鬼才、最先端を行こうとし、とても変わった人工皮の二胡を愛用しているジョージガオさんでさえ、6角形は維持しています。
何故でしょうかね。
8角形は、30年ほど前に、二胡のボリュームをアップしようと作られたものです。偏8角形等もそうですね。
タダ音色としてはどうも中国人の好みには合わなかったようで、今ではほとんど作られていませんから、かなり安くなっているようで、それらを中国人の先生方が相当まとめて、日本に持ち込んでいるようなのです。本人は、6角形を使いながら教室では、8角形を販売しているなどというのも有ります。
最初に聴いた音が一番と思っているのはこれはみな同じことでしょうが、楽器としても日本人の中にも最初に8角形を弾いてしまうと、それが二胡であると言う方々もいます。
日本人には6でも8でも二胡なのでしょう。
中国ではどんどん新しい形や完成度の高いものなどが出て来ているにもかかわらず、先生から与えられる、雑音の出やすい、弾きにくい、高音の出にくい楽器が、これが二胡の音として、日本に定着しかねません。
それも或る意味、一つの文化の形なのかもしれませんが、完成度の悪いままですと、
だんだん弾く人が少なくなっていくというのは、考えられることでもあります。
五線譜版が増えるのでしょうか?
私にとっては、大ニュース。
すごくありがたいです。
バイオリンの人が、二胡に入って気安くなりますね。
当分、若い人達は、両方できるようになりますから。
参考文献:張前(1999)『中日音楽交流史』人民音楽出版社
近いうちに二胡を買う予定があるので気になりました。
沢山弾いてみて、良い出会いがあることをお祈りします。
私には、とても解りやすいのです。
全て五線譜に変わったとしたら、続けられないかも・・・。
聴いた音と数字譜の音が異なるって解っていても、聴いた音で覚えてしまいます……。
数字譜は五線譜より目が悪くても、譜面がスッキリしているのでいいな~と弾き始める前は思ったりしましたが。(学校で数字譜見てると変な目で見られるのは事実です。)
相変わらず素人の考えしか出来ずですみません。
それにじが大きいのは私にも楽ですね、年配の方が初めて音符に接するのですから、読みやすい見えやすいというのは大切な事と思います。
それに五線譜から入ってきた人は、数字譜でも比較的素早く覚えられるようです。数字譜から入った人には五線譜は難しいようです。今は良いコンピューターあるのですからそのうちスキャンすればどちらにでもプリントしてくれるようなソフト作れるかもしれません。友達に聞いてみよう、でも売れてもそれほどのかうzにはならないので彩さんはどうなのでしょうか。