二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

新店舗に移るにあたって、店の営業。

2014-06-09 08:58:09 | ■工房便り 総合 
新しい店舗に移っても、営業は日曜日だけです。

なるべく休まないようにしますので、年間52日です。

一日一杯に詰めても、11時から17時まで、6時間12人が最高でしょう。

年間624名のご来客、後5年は出来るかもしれないとして、3000名ぐらいの方とお会いできるかもしれません。

光舜堂が始まってから、4年、延べ2300名のお客様とお会いしています。

私は常々言っていますが、出来たら、日本全国の全ての楽器を健全に鳴らしたい。

でも考えてみると、3000名くらいきりでしかないですね。

全国などという事はもう考えないようにします。

たまたまご縁が有って、なおかつ私の二胡に対する考え方が気に入られて、光舜堂を信頼できると思われた方のみで良いのではないかと思っています。

幸いにもこの光舜堂の二胡の仕事をやることで、生計を立てていかなければならないわけではないです。

そして光舜堂には近づくなと言っている先生方も多いですし、私がやった調整は良くないと言ってたちまち、自分なりに変えてしまう先生方もいます。

生徒さんはせっかく鳴っていた楽器が、また元の木阿弥。

でもひそかに、黒彪駒購入したりしている先生もいるようです。(笑)

しかしその先生方は楽器を直せないです。

ちゃんとした調整と言うのも原理をわかっている人はとても少ないです。(中にはいます、皮まで張れる方が、ソウさんリュウさん)

演奏家が全て楽器の調整が出来るという事はあり得ませんね。

皆さんも車でさえご自身で直せる人も調整も出来ません。

道具と言うのは、その道のプロがいるべきです。(たぶんこれを読んでおられる方もご本業で、そう自負されている方もいらっしゃるでしょう)

私達物つくりにしても、機械の不調な時には、機械屋さんに頼むのです。

そのプロに頼むべきことが、ご自身で出来るという風に思えるほど一見、二胡の構造は簡単です。

ですから皆さん誤解するのです。

でも二胡は楽器です、それも外国で作られた、名前も分からない木で作られた楽器です。

この中に、二胡の皮をはがしてみた方が何名いらっしゃるでしょう。

そして、もっとわからない蛇皮と言う厄介なしろものがついています。

ですから妙に神秘的に考えたり、迷信にはまったりする人たちも多いです。

中国人の先生だからと言って、必ずしも二胡という楽器が分かっているわけではないのです。

演奏は出来ても楽器はわからないという人がほとんどでしょう、(でも演奏家はそれでよいのです)

現実、先日も、メールで、調弦が狂うのはどうしてかと言うお訊ねがありましたが、中国人の先生に診てもらっても、原因はわからなかったようです。

木軸のゆがみでしょうとお答えしておきましたが、でも実際にその二胡を見てみないと解りません。

その後何のお返事も無いです。

まあ、私はその程度の相手なのでしょう。

それでも良いのです。

出来る限り、メールでもお返事しようと思っています。

それを入れれば3000よりもう少し多くの楽器を見ることが出来るかもしれません。

二胡を作るにしても、せいぜい月に1台です。その間駄目にしてしまう実験が沢山ありますし。

修理の数だけでも毎週毎週あります。

その上駒作りと、これからは弓の張替、あるいはリノベーションの二胡作りなどありますから。

ですからこの先年間12台、5年で60台でしかないでしょうね。

3000名の、調整修理のお客様と、もしかしたら60台の楽器が販売されれば、それで新しい二胡の店舗の役割は全うできます。






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