皮を張るということで言うと、これからの世界蛇皮だけでなく、人工皮と言うのも視野の範囲に入れておかなければいけないですね。
そんなことを考えている時に、
9月のまだ暑さの残っている時でしたでしょうか、突然、ウエイウエイウー先生のマネージャーの方から電話がありました。
「西野さん、二胡の皮張れますよね」
「はい」
「ガラスの二胡にも張れますか?」
、、、、、、、「はい」
こういう時私は、だまって出来る、というかやらせてみて下さい。と返事をします。
ずうずうしいのかもしれません。
自信過剰なのではないのです。
でもとにかく、何でも新しいことは引き受けてしまいます。
「蛇皮では無いのです、人工皮ですが」
「はい、やらせて下さい」
とこんな感じのやりとりがありまして。
打合せが何回か、あってやらせてもらえることになりました。
蛇皮の嫌いなその会社社長の意見もあり人工皮でということになったようです。
これはラッキーでした、蛇皮だったらもしかしたら、中国で張ることになったかもしれませんね。
なんてたってこちらはまだ駆け出し、そこまでは信用されなかったと思うのです。
そこで、幾つかの人工皮の提案と試しをすることにしました。
木の人工皮、三線に使う人工皮、そして、鼓に使う人工皮、太鼓の類に使う人工皮
グラスファイバーの物、カーボンネット、張力のありそうな物なら何でもやってみたのです。
幸いにも木の人工皮は、自分でもそこそこ研究はして来ましたので問題無さそうです。
プラスティック系もいくつかはやったことがあります。
ジョージガオさんの人工皮の二胡預かった時に、少し真似をして作ってみたのです。
木を含めて、3つに絞り、作ってみました。
当然張るのはガラスの胴です。
普通ガラスには、ボンドはつきませんね。
シリコンは着きます。
しかしシリコンの問題は、柔らかく振動を伝えないことです。
使ったのは、これは会社秘密です。
せっかく作るのですから、やはりどんな音にせよちゃんと楽器に仕立て上げたい。
ウエイウエイウー先生先生も大変柔軟な方で、二胡の音がしなくともこのガラスの音なりにきれいな音になれば良いですね、っとおっしゃっていただけました。
そこから悪戦苦闘です。
ガラスの胴も2つぐらいは駄目にしてしまい、とにかく先ず形状が鳴るようにと担当者と二胡の鳴る原理を話し合いこれは大変有意義な研究になりました。
今までは皮が鳴るだの木が鳴るだの、普通の二胡は天然の物を使うので完全に確定したデータがおえなかったのですが、
今回は十分性質が分かった状態で素材を扱えました。
ですから構造的にどこをどうやったら二胡の胴は鳴るのかということがはっきりわかったのです。
ガラスと言う純粋な素材ですから、むしろ音としての役割をはっきりさせることも出来ました。
ボリュームを作る部分、音色を決める部分、高音の部分低音の部分、
胴のどこが主に振動しているかと言うこともはっきりわかりました。
そして振動板としての皮の役割と言うのも、どの程度の張力が必要かというのも経験知では無くデータとして出てきたのです。
結局納品したのは、私自身が作りだした合成皮の物です。
それも演奏会のリハーサルの時、2時に(演奏会は6時からでした)
なんとか間に合ったという安堵感と共に、ウエイ先生の弾き方の見事さに惚れぼれしましたし、きらきらひかるガラスの二胡がとってもウエイ先生に似合っているのに感動しました。
音は、二胡の音がするのです。(この事はまたいずれ別項目で書きます)
この研究のおかげで私の作る二胡は更に向上すると思いますし、既に次のバージョンに突入しています。
ガラスで様々な楽器を再現して来たハリオガラスさんの努力と言うのも良く解りましたし、その研究の熱心さに脱帽です。(バイオリンなどは鳴らなくて相当苦労なさったそうです)
そして海の物とも山の物とも解らない、駆け出しの日本の二胡作りに、チャンスを下さったウエイウエイウー先生に、感謝です。
そんなことを考えている時に、
9月のまだ暑さの残っている時でしたでしょうか、突然、ウエイウエイウー先生のマネージャーの方から電話がありました。
「西野さん、二胡の皮張れますよね」
「はい」
「ガラスの二胡にも張れますか?」
、、、、、、、「はい」
こういう時私は、だまって出来る、というかやらせてみて下さい。と返事をします。
ずうずうしいのかもしれません。
自信過剰なのではないのです。
でもとにかく、何でも新しいことは引き受けてしまいます。
「蛇皮では無いのです、人工皮ですが」
「はい、やらせて下さい」
とこんな感じのやりとりがありまして。
打合せが何回か、あってやらせてもらえることになりました。
蛇皮の嫌いなその会社社長の意見もあり人工皮でということになったようです。
これはラッキーでした、蛇皮だったらもしかしたら、中国で張ることになったかもしれませんね。
なんてたってこちらはまだ駆け出し、そこまでは信用されなかったと思うのです。
そこで、幾つかの人工皮の提案と試しをすることにしました。
木の人工皮、三線に使う人工皮、そして、鼓に使う人工皮、太鼓の類に使う人工皮
グラスファイバーの物、カーボンネット、張力のありそうな物なら何でもやってみたのです。
幸いにも木の人工皮は、自分でもそこそこ研究はして来ましたので問題無さそうです。
プラスティック系もいくつかはやったことがあります。
ジョージガオさんの人工皮の二胡預かった時に、少し真似をして作ってみたのです。
木を含めて、3つに絞り、作ってみました。
当然張るのはガラスの胴です。
普通ガラスには、ボンドはつきませんね。
シリコンは着きます。
しかしシリコンの問題は、柔らかく振動を伝えないことです。
使ったのは、これは会社秘密です。
せっかく作るのですから、やはりどんな音にせよちゃんと楽器に仕立て上げたい。
ウエイウエイウー先生先生も大変柔軟な方で、二胡の音がしなくともこのガラスの音なりにきれいな音になれば良いですね、っとおっしゃっていただけました。
そこから悪戦苦闘です。
ガラスの胴も2つぐらいは駄目にしてしまい、とにかく先ず形状が鳴るようにと担当者と二胡の鳴る原理を話し合いこれは大変有意義な研究になりました。
今までは皮が鳴るだの木が鳴るだの、普通の二胡は天然の物を使うので完全に確定したデータがおえなかったのですが、
今回は十分性質が分かった状態で素材を扱えました。
ですから構造的にどこをどうやったら二胡の胴は鳴るのかということがはっきりわかったのです。
ガラスと言う純粋な素材ですから、むしろ音としての役割をはっきりさせることも出来ました。
ボリュームを作る部分、音色を決める部分、高音の部分低音の部分、
胴のどこが主に振動しているかと言うこともはっきりわかりました。
そして振動板としての皮の役割と言うのも、どの程度の張力が必要かというのも経験知では無くデータとして出てきたのです。
結局納品したのは、私自身が作りだした合成皮の物です。
それも演奏会のリハーサルの時、2時に(演奏会は6時からでした)
なんとか間に合ったという安堵感と共に、ウエイ先生の弾き方の見事さに惚れぼれしましたし、きらきらひかるガラスの二胡がとってもウエイ先生に似合っているのに感動しました。
音は、二胡の音がするのです。(この事はまたいずれ別項目で書きます)
この研究のおかげで私の作る二胡は更に向上すると思いますし、既に次のバージョンに突入しています。
ガラスで様々な楽器を再現して来たハリオガラスさんの努力と言うのも良く解りましたし、その研究の熱心さに脱帽です。(バイオリンなどは鳴らなくて相当苦労なさったそうです)
そして海の物とも山の物とも解らない、駆け出しの日本の二胡作りに、チャンスを下さったウエイウエイウー先生に、感謝です。
見てみたーい☆
でも叩けばなるから楽器にはなるんだけど、楽しかった。
何しろ世界初というのは生まれて初めてです。
ウェイウェイウーさんにもよく似合いそう!
一度、ウェイウェイウーさんの演奏を拝見したことがあります。
とってもキレイな先生ですよね!
素敵な姿が想像できます。