北京系は音を大きくするために開発された、二胡です。
既に音は大きいです。
音を大きくするために、皮も薄く作り胴の木の厚みもギリギリまで、薄く作ってあります。
そこで問題は蘇州系と比べて、音が薄くなってしまうということです。
透明感が有って、きれいな音と言う人も多いです。
しかし、二胡独特の複雑な倍音と言うのが減ってしまいます。
一時期は、おおtが大きく鳴るということで、たくさん作られた8角形ですが、今は殆ど造られておらず、
同じ北京系でも、倍音の多い、6角形に、移行しています。
しかしその6角形でも、造りは同じですから、蘇州系の音の厚みと言うのは望むべくもありません。
この事は好みですから、また、入っている教室の考え方でもありますから、皆さんの好みと言うしかありません。
それでもどうしても、ひとつの音が、明確になり切れない、ひとつの音が、ふくらみが無いと、疑問を持つ方も多いです。
それから、大きくは鳴りますが、音が割れやすい楽器も多いのです。
中には、当然とても、良く鳴り音の割れなども無く、雑音ぽ差も無い楽器と言うのはあります。
しかし、最近作られている物には少ないようです。
以前それこそ10年ぐらい以上前の、8角形の楽器は、かなり厚みもあり、とても素材の良い物がありました。
何台か皮を張替えさせていただき、とっても良い楽器に出会ったこともあります。
今の北京系の、音の綺麗さと言うのを維持しながら、その音のふくらみを、良くするべく作った駒が、この金獅子の駒です。
彪駒などと違い、横に長く作る胡琴によって、虫おr皮の振動を抑え気味にしているところがあるのです。
何台かの実験ではとても良い成果がでていますが、その場で皆さんの楽器に合わせて削る作業と言うのが欠かせません。
物は試し、一度つけにいらしてみてはいかがですか。