二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡・不思議なこと

2017-07-13 08:59:38 | ■工房便り 総合 
二胡で一番不思議なことは、

6角形の二胡に限って言えば、

どんな二胡であたとしても、

きっちり調整さえすれば、全て素晴らしい鳴りになるということです。

いわゆるお土産二胡であっても、

いくら古くとも、

です。

例えばヴァイオリンなどですと、5万円のものが100万円以上する楽器と匹敵するほど

いくら調整が良くとも、考えにくいことです(もしかしたら、ものすごい調整の名人というのがいてできるかもしれませんが、私自身が出会ったヴァイオリンに関しては無いですね。)

さすがに弾きこみすぎて、皮が駄目になったとかでない限り、

しかし今のところ弾き込みすぎて駄目になった、などという楽器にほとんどで会っていないのも事実です。

長い間しまい込んでいて、皮にカビが生えて、弱くなった物や、

最初の皮の張り方、あるいは、木の経年変化により、ゆるくなった物ぐらいが、今までの皮の張替えの状態です。

弾き込んで、弾き込んできて、

これはもう皮の寿命かなという楽器を張り替えたことは、

一度だけでした。

それはある超著名な演奏家が、10年以上使ったけれどと、生徒さんに譲った楽器が、

一年くらいして、ある日突然ならなくなった感じで、

それを張り替えたことぐらいでしょうね。

そして皮を張り替えさえすれば、

8角形も含み、どんな二胡でも素晴らしく鳴るという事も

とても不思議です。

もちろん音色は楽器それぞれの材料の性質の違いであり、

良い音色というのは弾く人の右手によるのです。


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