二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

光舜松脂を塗る前には、以前の松脂をしっかりと拭き取りましょう。

2023-04-25 12:10:10 | 光舜松脂
特に、コントラバス系の松脂と言われるねばねばとした、柔らかめの松脂はなかなかたんに布地で拭き取っても取り切れません。
ほんとなら中性洗剤で洗うのが良いのでしょうが、弓毛を洗うなどと聞いたこともない。とおっしゃる方も多いです。
普通、ヴァイオリン系の馬毛の張替えの時には、ほとんどの業者さんは洗っていません。
馬毛屋さんに聞いてみると、約2割くらいの方が馬毛を洗って張り替えているくらいだそうです。
洗っていない馬毛は最初に松脂を付ける時にかなり滑ってなかなか松脂が馬毛に付きにくいですね。
20回くらいもごしごしと付けねばいけません。
また馬毛の中でも無脱色の馬毛はさらに付が悪いです。
それは馬毛の油が残っていて、滑るからです。
実は、松脂成分(ロジン)は、一度原料から松脂成分だけを取り除くと、低温ではオイルとは大変混ざりにくいのです。
最低でも松脂が溶ける温度(80度前後)の液体にしないとオイルとは混ざりにくいです。
ですので、ひまし油のようなオイルが混ざった既製品の松脂の上に光舜松脂を直接塗っても、光舜松脂の細かな粒子が滑って感じることもあります。
そこで光舜松脂を販売するときにはアルコール系の眼鏡拭きを同封しています。

弓を何本かお持ちの方は、同封した眼鏡拭きでは足りないかもしれません。
ですので是非、眼鏡拭き(曇り止めの入っていないもの)をご用意してください。
この眼鏡拭きはアルコール系ですが少し水分も入っています、ですのでこの眼鏡拭きで弓毛を吹くと少し馬毛が伸びますが、スクリューを軽く締めて10分くらい待つとすぐ乾きます。また私共の実験ではこれで弓毛を傷めることもありません。
市販品のオイルの混ざっている松脂ですとその上にさらに似たようなオイルの入っている松脂なら、このようなことは起こりにくいのですが。
光舜松脂を使う際には是非弓毛を洗うか、眼鏡拭きで以前の松脂をきれいにしてからお使いください。この眼鏡拭きでも完全には以前の松脂は取り切れませんが、表面の油分と松脂は何回かやっていると落ちます。
お願いいたします。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ

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